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子どもに必要なのは、絶対音感より◯◯◯◯

こんばんは🌙

築地・新富町オーダーメイドピアノレッスン
peu a peu 代表
AsukAこと江尻明日香です🥀

あっという間に6月も終わりです。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?



私が住んでいる中央区では子どもがたくさんおり
子ども向けの習い事教室もたくさんあります。
子どものころからの情操教育・知育はとても大切で
今回は音楽の分野で是非早めに取り入れてほしいポイントをお伝えします。


絶対音感より必要なのは○○○○!


はい、先に答えを言ってしまうと○○○○に入るのは

“リズム感”

です。

このままリズム感を養うトレーニングを載せて簡潔にまとめあげてしまうのも良いのですが、noteという媒体を使っている以上それらしく書いていきましょう。


リズム感があるメリット

何を隠そう、私自身がリズム感がなくて困った経験がたくさんあるので、まずはリズム感があることについてのメリットを挙げようと思います。

  • アンサンブル・セッションがやりやすくなる

  • 語学の学習力が高い

  • 脳の経路や特定領域が発達する可能性がある


  1. アンサンブル・セッションがやりやすくなる

まず、音楽の面で言うと誰かと音合わせをするときにリズム感のアル・ナシは浮き彫りになります。
みんなが“せーの!”で弾き始め、全員で同じリズムを演奏する「キメ」と呼ばれる箇所もあり、リズム感がそこまで良くなかった私はアンサンブルのリハーサルの時に自分でアレンジをしているものの、いつもドキドキしておりました。
あと、昔短期間所属していたラテンバンドには訳分からない拍子やリズムも


2.語学の学習力が高い

勉強はなんでもそうですが、まず記憶していくことが大切になります。
他国の言葉というのは言葉としてよりもまずは音で認識されていくので、耳に聞こえてきた音で覚えていきます。
その時、耳にしたイントネーションやアクセントなどの再現性を高めるためにはリズム感は欠かせません。
言葉の波をうまく掴み、ラップのように口にすることができれば覚えるのも早いでしょう。


3.脳の経路や特定領域が発達する可能性がある

音楽を聴くとき、私たちはリズムを感じ、しばしばリズムと同期した動きを生み出します。動きがなくても、小脳と基底神経節はリズム知覚中に活性化されることが知られています。

https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2221641120#supplementary-materials

2023.6/5の記事です。
確かに私の生徒さん、お医者様が多いです!
ご本人様たちもおっしゃっていますが、ピアノはリズムと音と指の動きがシンクロしてとても脳にいいみたいです。

また、絶対ではありませんがADHDの子どもの脳を活性化させるのに、リズムトレーニングは良い影響があるみたいです。
ADHDではありませんが、昔発達障害を持つお子さんを教えていた時に、リズム練習を加えたらピアノの読解力や譜読み力が少し上がったような気がします。またリズム練習をやると頭が冴えるのか、おしゃべりが活発になりました。
個人差があるので絶対とは言えないです。


なんで日本人はリズム感が乏しいのか

これはもう何十年も前から言われていることですが、日本語の拍が独特だからです。
日本語は[モーラ拍リズム]というものに分類され、一音一音伸ばして発音します。
ex.)野村萬斎の能は一度は誰もが観たことがあるのではないでしょうか。あんな感じ。
モーラとは音の単位。ちなみに他の国の言語はというと
英語=強勢拍リズム
フランス語=音節拍リズム
です。
他の言語は普通に話すだけでもリズミカルなのに対し、日本語はのぺっとしていますね。特にアメリカの南部訛りなんてほとんどラップ?!というような話し方をする方も多いです。


リズム感は環境から

このようにリズム感があると音楽以外でも学習能力の面、脳トレの面などでとても良い影響があることがわかります。
でも日本語を話す私たちはどのようにしてリズム感を鍛えていけば良いのでしょうか?リズム感は先天的なものや遺伝でしょうか?

答えは「否」!!!

後天的に鍛えていくことができます。
それでも子どもの頃から親がリズム練習などのトレーニングや遊びを行うことでも無理なく身につけることができます。
では簡単なエクササイズをいくつかご紹介していきます。

歌に合いの手を入れる

歌の伴奏部分(歌がない部分)、それとなく伴奏を流しているだけかもしれませんが、その時伴奏に合わせて口でリズムを刻んだり、「1.2.3.4!!」 などとカウントをとってみることをお勧めします。
オブリガードとも言います。(音楽家は“オブる”と言います)
歌がないときにカウントをしないと、その部分を端折って演奏したり数えたりする癖がついてしまうので非常にまずいです。
いつでも頭にその曲の拍子が数えられるようにカウントしていることが大切です。

五線譜を使ってリズム練習をする

これはレッスンでもよく使っているのですが、五線譜にリズムパターンを書いて手でテーブルを軽く叩いて鳴らしたり、両手で叩いて(crap)リズム練習を行います。

両手のリズム打ち 三拍子

これはリズム感を鍛えるのもさながら、集中力も身に付きます。
慣れてくるとこのワークは楽しいらしく、子どもたちにも大人気です。
ピアノはそこまで弾けないけど…というご高齢の方にもこのトレーニングは人気があります。

リズム感は幾つになっても鍛えることができる

ここに書いたトレーニングの他にもいくつかリズム感を養うトレーニングはあります。
リズムトレーニングはあちこちの神経が刺激され、幾つになっても鍛えていくことが可能なので、脳や神経のアンチエイジング、発達のためにも是非挑戦してみてくださいね♪


ANA Intercontinental Tokyo

7月の演奏スケジュールです。
でも近々ホテルのロビーがイノベーションされるみたいで、急遽数ヶ月お休みになるかもしれません。
いつだろう…
なのでお時間ある人は是非お茶しにきてください。

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