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【初めての妊娠③】会社と言う組織から一歩引いた世界
休職後、体調が良い日の夕方に
何気なく近所を散歩をした事があった。
ちょうど、18時頃だろうか。
いつも見慣れたはずの近所の光景は
いつもと全く違う。
母と子が手を繋ぎ歩く姿
部活帰りの学生たち
スーツを着たサラリーマン達
私がいつも帰宅する、21時にある風景とは
全く違う光景だった。
今の会社に転職して5年。
当たり前に21時頃に帰宅する毎日。
それは今、私がすれ違ってい人達に
とっては当たり前じゃない世界線だ。
必死に営業数字を追い続け
いつの間にかチームのリーダーをして3年
仲間と切磋琢磨する事に確かにやりがいを
感じていたけれど‥
『あれ、私ってこの生活が幸せなのかな?』
ふと、そんな事を思った。
会社に属していると、『会社の当たり前』が
私のほとんどを作っていた。
でも、一歩引いて見た世界はどうだろう?
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お腹な赤ちゃんに話しかける時間
見るもの全てが愛おしくなった
まだ日が暮れていないうちに
家に着く事が出来る。
21時30分に食べていた夕食が
19時になっただけでどれだけ夫婦の
時間が増えた事だろう。
何よりも、お腹の赤ちゃんに話しかけ
愛おしむ時間が圧倒的に増えた。
お金では買えない、心からの幸せを感じた。
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