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3年前の自分を救うために

「3年前の私を、私は救えるだろうか?」

5月5日、子どもの日。
妻と娘が実家に帰った午後、1人時間で向き合った。

3年前。つまり2021年の私だ。

朝から晩まで楽しくもやりがいもない仕事が頭から離れない。
平日は家と会社の往復。
帰りは遅く、家では食事と風呂と睡眠だけ。
幼い娘はすうすう寝息を立てている。
私はいつも寝顔だけを見ていた。

「仕事、辞めたい……」
「休みたい……」
「家でもできる仕事がしたい」
「家族との時間を大切にしたい」

そう思いながらも、

「でも、辞めるわけにはいけない。家族を養うために頑張るんだ」

と頑張り続けた。
結果、うつ病になり、6か月間休職することに。

形はどうあれ「休みたい」「家族との時間を大切にしたい」が一時的に叶ったことになる。それは幸せな時間だった。
しかし休める期間は6か月だけ。
復帰が近づくにつれ不安は増す。

「もうあの仕事に戻りたくない……」
「家族との時間を大切にしながら、家でもできる仕事がしたい」

そんな中、出会ったのがまよ先生のライカレ(現:ものキャン)だった。

不安だったのは収入面。調べてみると退職しても1年間は傷病手当金が出ることを知った。貯蓄もまだある。

「ライターなら家族時間を大切にしながら家で仕事ができる」
「今の仕事に戻らなくていい」

私は退職を決断。3カ月間みっちり講座と向き合った。各期でMVPを取っている先輩方が全員活躍していることを知り、「私もMVPを取る!」と目標も決めた。

心身の体調とも相談しながら課題としっかり向き合う日々。
結果、当時は誰も成しえていなかった在学中の電子書籍出版を果たし、Amazon1位10冠ベストセラーを獲得。

有言実行のMVP。2021年6月のことだった。

その後、電子書籍ライターとして2023年12月まで活動。23冊の出版に関わった。

「家族時間を大切にしながら家で働ける仕事がしたい」

この希望も叶えた。

しかし、私は電子書籍ライターを手放す決断をした。
理由はさまざまあるが、一番の理由は

「自分の文章を書きたくなったから」

電子書籍ライターをやっていて感じていた違和感。
それは「興味がわかないテーマであっても書かなくてはいけないこと」だ。

しかしながらせっかく頼りにして仕事としていただけているのだ。
実際、仕上げて出版まで行ったときのお客様の喜ぶ反応はいつもうれしかった。だが、それも次第にしんどくなってくる。

電子書籍ライターがやりたいことであればもっと書きたいという気持ちになるはず。しかし、結局2年間まともに集客しなかった。
お客様が満足してくれて、口コミで次の紹介をしてくれる。
おかげで生活費も最低限は稼げている。そこに甘えていた。

確かに収入は得られる。
でもこれではダメだと思った。
自分に嘘をつくのはもうやめよう。

「家族時間を大切にしながら家で働ける仕事がしたい」

この願望は

「自分のやりたいことで家族時間を大切にしながら家で働ける仕事がしたい」

に変わった。

2024年1月~3月。やりたいこと探しを終えるため、私は自己理解のプロである八木仁平さんの自己理解プログラムを受講した。

これまでの38年に及ぶ自分史を棚卸しして、自己分析ツールであるストレングスファインダーと組み合わせて才能を見つけ、好きなことも言語化。

膨大にあるワークにも逃げずにじっくり取り組み、見つけたやりたいことは

「家族時間を大切しながら生きるという望む生き方はあるけどできておらず、本来の自分らしさを発揮できていない人を、

家族時間を大切にしながら生きるという望みを叶え、自分らしく生きてもらうために、生き方について相手の特性に寄り添い質の高いアドバイスをすること」

だった。

そして、2024年5月5日。今に至る。

4人のモニターさんを募り、繰り返し面談を重ねながら、どんなサービスだと喜ばれるのか模索中。

全員に満足いただいているけど、不安もたくさんある。実際、昨日は先が見えずに1日中メンタルダウンしていたほどだ。

「どんな実現手段ならお客様も私も心地よいか」
「お客様を連れていけるお互いが満足するゴールはどこか」

お客様の悩みや課題を言語化整理して解決する定期的な個別相談。
3年間で身につけてきたさまざまなスキルを教える講座。
自己開示を交えた体験談の発信。

いろいろ試しているけど、しっくりくるものはまだない。
でも、これだけは大切にしていることがわかった。

「自分が書いた文章で救いたい」

それは、誰かに書かされるものではなく、
私が書きたくて書いたもの。
私だから書けるもの。

だから、今日もnoteを書いている。

「復帰しなくても大丈夫。自分らしく家族時間を大切にしながら生きられるよ」

3年前、元の仕事に復帰するか悩んでいた私に自信を持って伝えられる。
手を差し伸べられるサービスを作ること。

それが今の私の目標だ。

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