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カナダで未経験から初めてのソフトウェアエンジニア職に就くための就活の記録

現在トロントでフルスタックディベロッパーとして約1年半働いているあすかるろすです。最近、以前書いたキャリアチェンジの記事をみた就活中の方から連絡を頂くことが増えてきたので、自分が未経験から初めてのエンジニア職を見つけるために具体的にしたことを記録します。就活中、全っ然終わらん!あとどれくらい努力したらいいんだああ!!ってよく落ち込んだり、パニックになっていました。私がこの就活をしたのはCovid以前で、今と状況は全然違うし、一個人の体験談ですが、もし似たような状況にいる人がいたら多少でも参考になれば幸いです。

背景

就活はブートキャンプ卒業直後から開始。当時はワーホリビザだけど永住権は申請済みの状態だったのでビザの問題はクリア。就活の軸としてはフルスタックかフロントエンドで、チームでエンジニアが私以外にもいること、が最低条件でした。

まとめ

現地ブートキャンプ終了後(エンジニア未経験)
就活期間 2019年8月〜2019年10月 計8週間

Online
応募数: Huntrにまとめているだけで60社
Phone Interview: 5件
2次面接以上: 3件
内定: 0

Referral
応募数: 6件(知り合い5件 ブートキャンプ1件)
Phone Interview: 3件
2次面接以上: 2件
内定: 2件

参加したイベント・コミュニティ等
− 有料ネットワーキングイベント(TechTo
− ミートアップ (Coffee&CodeHackerNest
− ハッカソン (Oxford Hackethon
− startup openhouse
− Informational Interview(単純に顔見知りのエンジニアに色々聞いた)
− Canada Learning Code (ブートキャンプ参加前)
− Slack/Discord コミュニティ(TorontoJS, Mintbean.io

応募に使ったプラットフォーム
− LinkedIn
− AngelList
− Indeed
− TorontoJS・ブートキャンプのSlack #job や#careerチャンネル
− Vettery

タイムライン

2019年8月前半
Lighthouse Labsというフルスタックのブートキャンプを卒業。コース内ではレジュメのレビューとベーシックな面接(technical と non-technical)の練習をカバー。卒業後の一ヶ月間毎日すべきことが載っているスケジュールを貰っていたのでそれに沿って活動し始めた。就活を通して、オンラインでAngelListやLinkedIn, Indeedを使って大体一週間に15〜20件くらいはアプライしていた。

ブートキャンプの最終日であるDemo dayに来ていたスタートアップに何件か連絡して、その内ひとつからtake-home assignmentが貰えたのでそれに取り掛かる。assigmentにパスして、on-siteインタビューに呼ばれる。一応Lighthouseのキャリアアドバイザーにお願いして、面接練習をしてもらってから臨む。Non-technical Interviewと、ホワイトボードにアルゴリズムを説明しながら書くインタビュー(確か、array of objectsを指定された順番で整列するにはどうしたら良い?というもの)を一日でこなすが、すぐに落選。もらったフィードバックはこちら「We were very impressed with your maturity and alignment with our values, but we felt that your technical problem-solving skills were not as strong as other candidates in the process.」

ミートアップイベントはHackerNestに参加、自己紹介のときに素敵な女性と出会いに来ました、って叫んでる人がいたり、私の友達の男の子とは技術のことについてガツガツ話すけど、私と話し始めた途端目も合わせず無口になる人とかがいて、全然いい印象も無いし結果にも繋がらなかったです。(回にもよるのかも)

8月後半

日本に2週間帰国。Cracking the coding interviewを行きと帰りの飛行機で数章読む。帰国中の暇な時間はこつこつポートフォリオを作成。"React portofolio"とかで調べたら、Gatsbyというのを使うとCRAよりSEO的にいいらしいということを見つけて、それを使ってちょこちょこ進める。ポートフォリオのデザインは、Juno college(トロントにあるフロントエンドブートキャンプ)卒業生のものをいくつか見て参考にした。

9月前半

カナダに帰って、Cracking the coding interviewとポートフォリオ作成を継続、オンラインでアプライを繰り返すも2週間はほぼどの企業からも返事がなかった。唯一、TorontoJSのSlackの#jobチャンネルのポスト主に返信して、screeningからtake-home challengeを提出したが落選。他にも、ブートキャンプのメンターを通して会った知り合い2人の働いている会社にレファーしてもらうも、どちらも書類選考通らず。この時期かなり落ち込んでたけど、この記事を読んで、よーし、私も行動起こすぞ!ってポートフォリオを完成させ、色々下記のイベントに申し込みました。

9月後半

ハッカソンがいいらしい、とは聞くけどどんなものかよくわかってなかったのでとりあえず適当に日にちが合いそうなものを選んで、Oxford Hackethonに参加。土日の2日間で完結、ビジネスと開発の最低2人で一つのチームを構成。一人で参加したので、Slack上で知らない人たちのグループに誘ってもらう。業界の問題点を考えてディスカッションしたり、ディベロッパー2人とも使ったこと無いReact Nativeにチャレンジしてみたいね、と言ってプロジェクト立ち上げたり、プランニングは楽しかったけど、チーム全員ハッカソン初めてだったのもあり20時で帰宅したので、アプリは全然完成しなくて最終的にAdobe XDで作ったデザインをアプリかのようにプレゼンした(苦笑)もちろん入賞はしなかったけれど、プロジェクトとして筋は通っているしデザインは完成していたので私はプロジェクトをフォークしてそのままこつこつ一人で続けて、レジュメにも載せられたので参加して良かった。

あと、このときに入賞したチームのプレゼンをしていた会社Uのエンジニアリングマネジャーに勇気を出して話しかけて、今職を探しているんですが、募集していませんか?って聞いて、LinkedInからレジュメを送る。この時点では特に返事なし。

ブートキャンプの友人に誘われてTechToという有料イベントに参加、勇気をだしてリクルーターたちに話しかけても、未経験で職を探しているというと"Alright, nice talking with you!"って感じで、何の実りもなく終わる。自分から話しかけにいかないと孤立するし、そこで連絡先交換した人は誰からも返事が来なかった。

Indeedから応募した、電車とバスでトロントから2時間の町にある会社でReact engineerのTech Interviewがあり、code pen上でいくつか問題を解いた(flex boxでelementsを整列できる?とか)。面接結果を待っている時点で別のオファーが出たので、応募を取り下げた(遠いので)。

ブートキャンプに行く以前に参加していたCanada Learning Codeのchrome pluginを作ろう、というイベントでメンターボランティアをしていたJuno college卒業生の人にこんな感じでLinkedInから連絡してInformational Interviewをしてもらう。

Hi ***, how are you?

I’m not sure if you remember me, but we met at canada learning code event about a year ago and I remember you helped me a lot there.

I have just graduated from a bootcamp called Lighthouse labs and looking for opportunities here.

I do not know many developers who already work so I would appreciate if I could learn about how you landed a job and how is your work there.

Are you free to meet for coffee sometime in the next week?

快く承諾してくれて、速攻週末に会って話を聞かせてもらう。2時間くらい質問攻めにして、最後に誰か他に私が話を聞けそうな人知ってる?と聞くと、この後Junoの同期6人(全員2年目のディベロッパー)と飲むから良かったらおいでよ、と言ってくれる。そこで就活アドバイスももらい、その内の一人が、会社がフロントエンド契約社員の募集してる、Referralできるよ!と言ってくれた。しかも、その会社はたまたまHackethonで話しかけたマネジャーの会社Uだった。すごい偶然!

更に、Startup Open Houseでいくつか会社を訪問、念の為会社Uも訪問したら、たまたま同じマネジャーが案内を担当していて、私のことも覚えててくれた。色々そこでも話を聞いて、ここでいつか働いてみたい、と伝える。翌日マネジャーから、もしまだ契約社員のポジションに興味があるならレファーできるよ、というメッセージが!応募して、phone screening、 tech challenge(デザインモックを元にサイト作成)、 manager interviewを経て内定をもらう。

並行して、ブートキャンプ経由で連絡が来た会社と面接、non-technical interview一回のみでフルスタックのインターンとして内定をもらう。私の行っていたブートキャンプは、キャリアアドバイザーが卒業生のレジュメをジュニアもしくはかインターンを募集している企業に勝手に送ってくれるという制度があったので、応募していない企業から電話が来ることがありました。

かなり迷った末に、会社Uで契約社員の方を選びました。以前の記事にも書いたとおり、理由としては会社が成長していて活気にあふれている、就活を通して3人と知り合い、3人とも仕事に関して満足そう、社内のポジションチェンジも頻繁にある。あとブートキャンプのメンターに相談した時、キャリアの初めのうちは大きめの会社の方がトレーニングが整ってて良い、フルスタックへの変更はいつでもできるよ、というアドバイスも貰った。

その後

会社Uで契約社員として、Juno卒業生に囲まれて4ヶ月働く。会社自体はすごく整っているし、正社員登用の話も頂いていたし、仕事は全然悪くないけれど、せっかく学んだしReactやNodeJSを使いたいな〜と思っていたところ、同じブートキャンプ卒業生の友達が就職したよ!というニュースを聞く。テックスタック的にも良さそうだし、もしかしてその会社まだ募集してたりする?と聞くと、フロントエンドよりのフルスタックのポジションを募集してるよ、と聞いて速攻応募。テックリードにメールで自分のサイドプロジェクトを見せていくつかテクニカルな質問を受け、一度対面でNon-technical Interviewをして内定を頂く。その後約1年間ちょっとFull-stack Developerとしてその会社で働きました。

就活が終わって気づいたこと

− 初めはフルスタックで探していたけれど、フロントエンドの方が返答率が高いことに気づいて、途中からはフロントエンドにばかり応募していました。実際にフロントエンドからフルスタックへの変更もできたし、例え数カ月でも、とにかく経験があることがマーケットでは重要視されるのであまりポジションにこだわらなくてよかったかな、と思う。

− 同期でブートキャンプを卒業したのは19人で、その内(現在知っている限り)ディベロッパー職についたのは12人。90%以上が6ヶ月以内に転職成功!みたいなレポートは体感としてちょっと怪しいかなと思いつつ、半分以上がディベロッパー職に就いているのでブートキャンプ自体は全然悪くなかったと思う。

− 冒頭のデータを見てもわかるように、レファーラルが本当に強い。もちろんオンライン上でのアプライだけで就活を終えた人もブートキャンプ同期にいるけど、レファーラルを集めていくスタイルの就活はとても効率的だと感じた。ネットワーキングは数よりも質で、たくさん出会うのは母数を増やす為に大事ではあるけど、その中から数人味方になってくれる人を探すことがより大事だし、Informational Interviewで実際に話してみるとエンジニアとしての実情や経験を詳しく知れる、例えその時タイミングが悪くてもまた数年後タイミングがあった時にレファーしてもらえるかもしれないので得るものしか無い。

− Networkingについて:日本ではコネで就活って敬遠されるけれど、こちらでは普通。hidden job marketと言うものがあり、オンラインで公に募集をされないことが本当に多いみたい。口づてで良い人が見つかったらとりあえず採用して、その人のために会社がポジションを作ったという話もちらほら聞いたし、私も2社目の採用になったポジションはオンラインで募集されることはなかった。このシステムは特に知り合いの少ない移民には厳しい。カナダで生まれ育った人よりも数を打たないといけないけれど、郷に入っては郷に従えなので仕方ないと思って色んな人に話しかけたし、今後もカナダで就活するには大事になってくると思う。

− よく言われることですが、本当に落ちるのが当たり前なので、落ちてもめげずにアプライし続けるしかない。就活はタイミングや運の要素が強すぎるので、例え何件落ちても今回はタイミングが合わなかった、と考えた方がいい。エンジニアは特に新しい求人が毎週出てくるので、100%完璧な状態になるまで待ってアプライする必要は全く無く、とりあえず毎週アプライしつつポートフォリオやレジュメを更新していくのがいいと思う。

見てよかった・見ておけばよかったリソース

− 12 Things You Must Do To Get A Junior Web Developer Job In 2021
ブートキャンプが推奨してくれた記事。ここに書いてあることはやったほうがいいことなので、全部はできなくても、次就活において何しようかな、ってなったらここから選んでやってみるのがいいかなと思います。

− Another mock React interview (featuring Cassidy Williams)
NetlifyのPrincipal DeveloperであるCassidy Williamsが未経験のディベロッパーに対してReactのMock Interviewをするシリーズ。インタビュー自体はもちろんだけど、質問に対する回答がとても良かった。質問コーナーは26:45から。

− アメリカ地方大学院生が就活して内定をとる話
Waffle共同代表のAsumiさんがアメリカで就活したときのお話。#4の「面接に最も早くいくネットワーキング」のお話が特に参考になるし、私もこのやり方が一番早いと思う。

− How to Break Into the Tech Industry—a Guide to Job Hunting and Tech Interviews
ベルリン在住のyukiさんがおすすめしていたHaseebさんという元ポーカープレーヤーでAirBnBに就職したエンジニアの記事で、私はこれを読んでInformational Interviewをしてみようと思いました。

読んでいただいてありがとうございます。ご質問等あったらコメントしてください。少しでも、海外で就職に興味のあるみなさんの参考になれば幸いです。未経験からの就職は大変だし苦しいと思いますが、現在1年半経験を積んだ後に就活をした実感として、このときよりは本当に楽でした。(また次の記事に書きたいです。)メンタル面でも身体面も、健康には気を付けて、頑張りましょう。

​Photo by Christina @ wocintechchat.com on Unsplash

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