「興味無い」は言葉の暴力
先日、社会人サークルのメンバーと4人でカフェに行った時の話。
ちょっと気になる出来事があった。
その場にいた1人が最近イタリア旅行をしたこと、私も今度バンコクに行くということもあって、海外の話題になった。
しかし、他の2人のうち、1人が言った言葉に違和感を覚えた。
「自分は英語無理だし、海外も興味無いから」
もちろん、全員が全員、海外に興味がある人ばかりではないのはわかっているし、私も英語が大嫌いだった過去があるので、気持ちはわかる。
けれど、友人が「イタリア旅行が楽しかった!」と話している時に、「興味無い」の一言で片付けるのはどうなんだ?と疑問に思った。
ただ、「興味無い」と言った彼の様子を見ていると、海外の話題に限らず、自分がわからない分野に関しては「興味無い」「知らない」で閉口してしまうことが多く、正直あまり感じの良いものでは無かった。
一方、自分の興味あることについては饒舌になる、という温度差も気になった。
・・・
何にでも興味を持つというのは難しい。
しかし、彼の様子を見ていて、「興味無い」の一言でシャットアウトしてしまうのは、なんだかもったいないなぁという気がした。
知らないなりにも、
— イタリアまで飛行機は何時間くらいなの?
— ご飯おいしかった?
— 英語はどのくらい通じるの?
何か質問できることはある気がするし、本当にわからなければ「イタリアって何が有名だっけ?」と聞けば良い気もする。
実際、イタリアの話に「興味無い」と言われた友人もしょんぼりしていたし、言葉の暴力だなぁと感じた。
「興味無い」は他人に対しても失礼だし、自分の幅を狭めてしまう言葉。
そして、興味が無い以前に、そもそも「知らなければ興味も湧かないんじゃないか?」とも思った。
自分の知らないことに対して恐怖心を抱くのはわかる。
でも、
知らない上での「興味無い」
知った上での「興味湧かない」
両者には大きな差がある。
内容を知ったら、「意外と楽しそう」とか「自分にもできそう」ということもあると思うし、
詳しく話を聞いたり、何か行動に移した結果として「しっくり来ないなぁ」と思えば、それはその時。
他人への礼儀、自分の視野を広げる意味でも、「興味無い」は使わないようにしようと自分を戒める出来事でした。
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