まだまだ暑いですね。うだるように暑いって漢字、英語、フランス語知ってる?

うだるように暑いって漢字、英語、フランス語でなんというか知っておくと便利、でもないか。

テレビでうだるように暑い、と連呼、ふと漢字は何を当てるんだろう?と思った。すぐ思いつかなかった。早速スマホで検索。

すると、

「茹る」ように暑い、でいいようです。これでは「ゆだる」ではないかとお思いのあなた、是非ネットで調べてください。ゆだるような暑さとは言わない、のが今のお作法のようです。

さて、では英語では?

It is too hot. で通じるとは思いますが、It is terribly hot. が良さそうですが一語では?

sweltering という単語がありました。swelterという動詞で、人が暑さにうだる、ということのようです。

さて、ここからが本題。ではフランス語では?

英仏辞典のアプリ<Linguee>で引いてみました。

すると、étouffant, écrasantに続いて、caniculaire が出てきました。うーんこの言葉どこかでみたぞ。

💡そうだ。この間読んだエジプトの本「エジプト神話の図像学」クリスチアヌ・デローシュ=ノブルクール著 小宮正弘 訳 河出書房新社に書いてあった。pp37-41

 まず、結論から言うと、エジプトでは太陽が登る少し前に大犬座のシリウスが地平線から出るようになると夏本番を迎える。それゆえ犬のような暑さ、という表現を使う。

でもその星座の動きは、エジプトのこと、フランスにはそのような現象が起きていたのか、語源としても伝わったかどうか定かではないのでは?という疑問が生じる。

著者によると、「ローマ人がエジプトを占領したとき、ユリウス・カエサル、ついでアウグストゥスのいちばんの関心のひとつには、その太陽暦を採用するかどうかということがあった。・・・増水の起こりについてイシス神殿の聖職者に訊ねたカエサルは(ルカヌスによる)、<世にも該博賢明な>暦の指示を、そのエジプトの<洪水>のうちに認め、そしてこの暦を公式なものとして課したのだった。・・・・われわれもそれを相続したのだ。」pp39

では、フランス語で犬はなんというか chienである。ちょっと語源的にcaniはしっくりこない。

フランス語の犬にはもう一つ表現がある。犬哲学に犬儒派というのがある。ミシェル・フーコー がその闘争的なスキャンダラスな生を取り出して、実はそれは現代でもアーティストや一部の学者に引き継がれているとした、ソクラテスから議論をし続ける態度や貧しい生活を切り出したような派閥をいう。ディオゲネスが有名。彼らには体系的な著作はない。

それはcynicsismという。これはどうやらギリシア語 kynikosの変形らしい。

 こちらもcaniという文節が出てくるかよくわからない。canic~はラテン語なら、Chienはどこから?ここから先が言葉をよく知っている人の出番だと思うので、尻尾を巻いて退場いたします。


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