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星の声を写したくて書いた本 〜 自著・共著篇

2019年に執筆を始めました。書いている半分はお蔵入りか、作業フォルダに入ったまま。出口は「note&サイト」「メルマガ」「講座資料」そして紹介する「書籍」『完全マスター予測占星術』『はじめての恒星占い』『レグルスと爪』です。

完全マスター 予測占星術 〜 誕生はnote記事

若きプトレマイオスの似顔絵(想像)

タイトルどおり未来予測がメインテーマ。
17世紀よりも前の、すごく古い占星術(古典占星術)の枠組みで占うのが特徴です。元ネタは、なんとnote記事「吉凶上等〜古典ガチ勢の予測占星術」です。
マニアックなnote記事でしたが評判が良く、自費出版書籍としてまとめる予定でした。ところが、企画書が通り翻訳書(ホラリー占星術)を出していただいた太玄社さんから2022年末に出版。2019年のベンジャミン・ダイクス博士の来日講義と、ルーメン・コレブ先生の講義でご縁のあった田中要一郎さんに序文を書いていただきました。
古典的なテクニックを使い、特徴的な出来事が起きる時期を見つけることが本書の目的です。古典占星術で未来予測を行う際に気をつける点、注目する点を網羅しました。一方で、基礎的な解説が不足した点は否めません。自分は「当たる・当たらない」には拘らないタイプでしたが、古典占星術との出会いから、徐々にスタンスが変わりました。人の内面解釈に長けた現代占星術と比較すると、古い占星術は実際に起きる出来事を占いの対象とします。ですから、好き嫌いにかかわらず的中度が試されることになります。それを古代ギリシャ、ローマ、アラビア/ペルシャ、欧州と、少なくとも1700年も続けていたのですから、現代の感覚からすると異常なことです。本書はつたないながらも伝えられる範囲で、そうした的中体験を目指しました。でも、本当のところは「なんで当たるの?」「この世って、どうなってるの?」といった純粋なワクワク感を体験してもらえたらいちばん嬉しいです。

はじめての恒星占い 〜 はじめての共著は異例尽くし

基礎からわかる伝統的占星術」を上梓されたばかりの精神科医、福本基さんから、挿し絵を依頼されたのがはじまりです。「テーマは恒星」「実際の星を見ることを推す本」とだけ決めて企画が走り始めました。
文章の9割は福本さんが書かれています。とはいえ、企画段階からのやりとりから、原稿校正まで参加しましたから共著と謳って差し支えありません。もちろん、作り手としても星空のコラム、挿し絵、マンガ、図解、恒星イラストを担当しています!
ところで、最後の最後で、カラーページに星図の掲載が決まったのですが、国立天文台から星図の利用許諾が降りたことは驚きでした。占星術が絡むと面倒な問合せが増える可能性もあるため、9割9分無理と思っていました。さらにさらに、天文雑誌「星ナビ」の書評に取りあげていただいたのも異例です。
本書は「ポップな恒星占い」を目指しています。当初リストに挙がった80近い恒星を、ページの構成上57まで削りましたが、福本さんの研究者気質が手伝い本書後半はかなり濃い目の仕様。ですが、著名人のバックグラウンドと恒星の意味を付き合わせ、星々の伝承と占星術的意味をわかりやすく現代風に伝えています。
また、星空コラムのタイトルを並べると、歌謡曲と映画が元ネタ、というのが判明します。とりあえず、本書を片手に天体観望にでかけてください。きっと夜空が楽しくなります。

レグルスと爪 〜 星と友達と第二次性徴

色々な体験を積み重ね、大人になっていく過程は、言うほど曖昧ではないけど、年齢や学年で分けられるほど単純でもない。でも、体が変化していく過程はきっと男女カンケー無く鮮明で残酷。
自社(キャラプラ社)で出版した短編物語。そして2019年から始めた「天体観測推し」活動の初作品で、今も活動指針のひとつにしています。昔の話をしていたら忘れていた記憶が蘇った…、今となっては大した話ではないのに、ふとした時に思い出す出来事、そうし経験は誰にもありますよね。これは高度成長期のおわり、未知との遭遇、銀河鉄道999、ホテルカリフォルニア、YMO、ヒカシュー etc.、1970年代後半、ネットもスマホもなかった時代、当時の体験が下敷きです。
挿し絵、出版用の文字組とレイアウトは前の仕事の延長ということもあり勿論自前。長くやると目が痛いし、ピント合わないし、面倒臭いけど制作作業は今も好きです。漫画にするつもりで書いた短い台本ですが、もらった感想はリアルでもオンラインでも、占星術書よりもずっと好評でぶっちゃけ(嬉しいけど)微妙です。個人的には、これまで携わったすべての製作物で「完成させてよかったランキング」をつくるなら筆頭に挙げます。どう感じたのか、何を失敗して何を得たのか、こうした体験は古典占星術のテクニックよりもずっと大切ですから。

https://www.amazon.co.jp/dp/B096YNVL59/

自著・共著、3冊をあらためて手にとりました。恥ずかしげもなく言うけど、ぜんぶ星へのラブレター(片思い)です。それ以上に動機がない。星達は迷惑がってるかもしれんが、これからも描き続けます。よろしく。

次回は翻訳本篇3冊

ホラリー占星術 運命を学ぶ実践的方法
https://amazon.co.jp/dp/4906724752/

ハウス 天空の神殿
https://amazon.co.jp/dp/4906724930/

ホラリー占星術 実践ガイド
https://amazon.co.jp/dp/4906724965/


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