歌の中の最新技術

歌の中に最新技術が織り込まれていて、トレンド感をアピールしてるんだけど今となってはもう古いってのがたまにあるじゃないですか。
あと、「皆さんご存知の」みたいな感じで出てくるんだけど、今の若い人には何だか分からないみたいなのもありますよね。
ああいうのを集めてみたいです。

・憧れのハワイ航路(岡晴夫)
テクノロジーの違いを感じる歌でパッと思いつく一番古い物はこれですね。
え?飛行機は?って言う。
まあ、もちろん時代を感じさせる歌はいっぱいあるんですが、テクノロジーの違いを感じるとなるとすぐに思いつくのがこれ。
今となっては航路のほうがお金持ちのルートでしょうしね。
ドラも鳴らさなきゃ、テープも投げませんしね。

・ポケベルが鳴らなくて
当時を知っている人なら誰もが思いつくだろう「今となっては情緒が伝わらない曲」の代表曲ですね。
いまの小学生の殆どは、数字しか送れない機械を持たされて何をどうするのか見当もつかないと思います。
当時は冗談で「そのポケベルは壊れているのでは?」とか言われてましたね。
昔、上司からページャー(ポケベルは登録商標)に連絡があって、電話かけたら「お前、ページャー使ってないよな? それ、解約しても良いか?」って言われたんで「いまどうやって俺を呼び出しました?」って聞き返したことがあったことをたまに思い出します(笑)

・青春りっしんべん(爆風スランプ)
知らない人のほうが多いと思いますがご紹介。
「コンパクトディスクだから音がいいでしょ」って歌詞があります。
「あいつの2枚目だぜ」と言われているこのCDは自分たちのアルバムを指しているらしいです。

・DIAMONDS(プリンセスプリンセス)
「ブラウン管じゃ分からない景色が見たい」と「針がおりる瞬間の胸の鼓動」のダブル受賞。
ブラウン管の部分は、今だと「動画配信」とか「ライブカメラ」とかみたいになるんでしょうかね。
あと、「針が降りる」はレコードの存在を知ってても使ったことがないとイマイチ連想しづらさそうな気がします。
あれを手で下ろす時のちょっとした緊張感にも情緒があったと思います。

・DA.YO.NE(EAST END×YURI)
「ベル打っても返事はなっしーだっしー」と「クレオでだっさい国産」と「携帯持ってすかしてんじゃねぇよ」のトリプル受賞です。
ポケベルが分からない層には「ベルを打つ」がわからないですよね。
何か言わなきゃと思って考えに考えた結果「え?鈴とかで連絡取り合ってたんですか?」みたいに言われそう。
そういえばポケベルって「打つ」で良いのかな?
あと、テクノロジー関係ないんですが、完全に今となっては調べないと分からないのが「クレオ」。
CLEO PALAZZI(クレオパラッツィ)って言う六本木にあったカフェバーの事らしいです。
カフェバーが何なのかわからないんですが、いまの感覚で昔の写真見るとディスコよりもクラブ寄りなんでしょうね。
あと、「携帯」が漢字なのも当時の感覚を残してますね。

・地球の危機(宍戸留美)
また知らない人の方が多そうな曲。
「すっごい車で迎えにきてね テレビと電話とお風呂の付いてる」って歌詞があって、当時はTVと電話があることが「すごい車」の条件に挙げられてた事がわかります。
そして当時を生きていた人にも既に忘れられた感覚なんですが、当時の「車についてる電話」って携帯電話じゃなくて自動車電話なんですよね。
車のバッテリーに電源が繋がってて、トランク開ける所なんかにアンテナつけてたんですよね。
持ち出せるショルダーフォンも当時既にあったんですが、たぶん普通の人はほぼ見たことなかったと思います。
この曲のリリースが1991年5月22日で、「DA.YO.NE」でスカした人が携帯持つようになるのが1994年8月21日。
そして俺が携帯電話の電波調査の仕事を始めてショルダーフォン持たせられるのがほぼ中間の1992年4月。
技術の進歩って早いですね。

と、言うことでざっと思いついたものを書いてみました。
他になんか無いかなぁ。
いや、あるとは思うんですけどね。
いま急には思い出せないなぁと。

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