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初心者向けって、なに?

初心者向けとはなんだろう、とよく考える。

自分はミニ四駆をメインとしたキュレーターなんで、そこを軸に考えるんだが、特定の分野に限らない、もっと広範な話として。

まず、初心者ってなんだ。

費用対効果がいいのか悪いのか、この人のアドバイスは聞くべきか流すべきか、それがわからないから初心者なのであってさ。

その意味で、「低ランクのものが入門編」ってのは、なんか違うんだよな。

初心者向けという宣伝文句は、コストパフォーマンスがよさそうでいて、よくわかんない方向性になっちゃう。

なので初心者ベテラン問わず、ずっと必要ってことこそ、初心者向けの言葉なんじゃなかろかってなるわけだ。

というわけで、いきなり結論になってしまう。

趣味における効率の良い方法論なんてものがあるとすれば、目利きを鍛えるしかない。
やって覚えるしかない。

苦労しろ、下積み修行をしろ、って話ではなくてね。
師事したい相手がそういう人だったら、そういう手順を取るべきだよね、というだけでさ。

とりあえず好きにやってみりゃいいのよ。
これ、始めたばっかりでも10年選手でも、同じでしょ。趣味だからね。
好きじゃないんだけどやるしかねえなあ、ってなったら初心者じゃないってことでな。

「自分の好きが何だかわからないよ」って言われちゃったら困るんだけども。

そういう人は遊び人になるにはまだ早いので、図書館なんかで雑に本でも読んで、カッコイイの原体験づくりを経験してからお会いしましょう。

と、本筋に戻す。

初心者と名乗る人に向けるべき、ベテランが使う言葉ってなんだ。

「遊び始めるに必要な物品なりサービスについて、予算が許す範囲で、初心者なりに一番いいと思われるやつを選べ」

これだ。

よくわからないなら、見た目が好きなやつを選べばいい。
予算が足りないけど一目惚れなら、それにしてしまえ。

仕方ない。
趣味は、いくばくかのお金で、なんとかなるタイプの恋だ。

というわけで、触れてみたいジャンルを見つけた人は、予算を決めよう。それで手に入る物品なりサービスに興味が持てたらやってみよう。
持てなかった方は、今回はご縁がない。なんか他を探そう。

具体的な対象へのあこがれで興味を持った人は、なんとかして予算を組もう。
惚れた弱みだ。仕方ないんだ。

というわけで、お金基準がわかりやすいのである。
お金を使いたくて仕方ない状況になることは幸せ。
シンプルこの上ない話なのである。

と、趣味の一般論はここまで。

ミニ四駆に絞って、自分が使いがちな、入門検討者の背中を押す言葉をつづる。

ミニ四駆って、初心者には優しい遊びと思うんだよね。
走らせてみるところまでたどり着けさえすれば、なんだけど。

試したことがすぐわかるからいい。

一度やりさえすれば、「勝ち負け以前に、一人遊びが面白いんだな」ってなる。
成長したってのがわかりやすいから。
車体をいじって、その差がわかる。
その結果がひらめきを呼ぶ。自分自身のセッティングが出来てくるのだ。

初心者の頃は伸び代がある。
やったことがないことばかり。
何をやっても新発見。長くやってる人に比べて、コストパフォーマンスが抜群でしょ。

だから、だまされたと思ってやってみるといいよ。
あなたが飲み会一回分と思う金額で、試しにミニ四駆を買ってみてよ。近所に模型屋があれば最高だが、通販でも選び放題よ。

少なくとも、金額分の話のタネとして元は取れるから、すぐにやめても損がないよ。
面白そうでしょ。

と言って、だますのです。
ここは一発、だまされてみませんか。

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