アストリア号の憂鬱②
ドSな真澄さんが好きです。
ドSな真澄さんが好きでした。
「契約書があるかぎりきみは大都芸能のものだ。おれのものだ」
「うぬぼれるな。きみは今度の企画からはずされている」
「さあひろってこい狼少女。エサはあっちだよ」
これらのセリフを好きな俳優の声に変換して脳内再生したのは、一度や二度ではありません。
でも、こんな真澄さんはアストリア号にはいませんでした。
伊豆の別荘に「今度遊びにくるか?」と、
頬を染めて口元に手を当てて誘う真澄さん。
乙女か?
「あたしなんかが行ってもいいんですか?」
と嬉しそうに言うマヤに
「いいのか?おれひとりだぞ」
と顔を赤らめて確認する真澄さん。
確認するんじゃない、そこ。
"その夜はきっと帰れない"
ことを理解しながら、
「はい…。あたしもひとりで行きます」
ときっぱり返事するマヤに、
「いいのか…? 本当に…?」
なんだその自信のなさっぷりは。
そんなキャラやったか?
それとも中の人が変わったのか?
ああもう。
「早くやっちまえぐず!」と
エーベルバッハ少佐に喝を入れてほしいわ。
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