創作詩「麦茶」
「麦茶」
作:モンブランパーク
お寺の境内の森の中
僕は、短パンとランニングシャツに麦わら帽子
虫取り網を持ち、虫取りカゴを斜めにかけて
カゴの中には、バッタが2匹
木の隙間からみえる夏の太陽
うるさいほどの蝉の声
のどか渇いて急いで家に帰る
夏休みの午前10時
玄関をあけると、麦茶を煮出す匂いがする
香ばしいという言葉がピッタリ
ガス台の上にやかんがあった
ほーら、当たり、麦茶だ
僕はニンマリと笑う
大好きな匂い、夏の匂いだ
母さん、麦茶あるの?飲んでいい?
母さんは言う。冷蔵庫に冷えてるのが入っているよ
ワンドアの冷蔵庫を開ける
麦茶がボトルに入っている
麦茶の色は、夏の色だ
まず、貴重な氷をコップに入れる。
そして、麦茶を注ぐ。
トクトクという音がたまらない
麦茶を入れると氷がカラカラと弾けた
僕は、麦茶を大切にゆっくり飲んだ
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