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【アンティーカLPの議事録】

みなさん、アンティーカのランディングポイントは履修しましたか?
LPはどのアイドルも4周目PSSR、GRAD、5周目PSSRの流れを追いながら、課題であった点などを解決すべく用意された素晴らしいシナリオでした。
今回は考察というより、自分が誰かと話をするときに忘れないようにメモした議事録をここでも共有しておこうと思います。アンティーカLPを読んで誰かの解釈が欲しくてたまらないという方はぜひご確認ください。
また、こちらで記載した内容はあくまで1つの解釈ですのでご注意ください。
※校正や見直しをしていないので誤字脱字についてはご了承ください。


月岡 恋鐘のLPを読んだ感想

恋鐘が誰にでも笑顔を与えられるアイドルであることの証明、
そして努力をみせずにいつも明るく笑顔でいることを重要視していることがわかるコミュ。

芸能界が実力だけではないというのは美琴のコミュでもあったけど、
たとえ入り口がどうであれ努力をして人に感動を与えられるレベルにまでこなすのはすごいと思う。
特に恋鐘が舞台をやるとしたら方言を治すところから始めないといけないし
演技以外にも色々と大変だったのではないだろうか。

恋鐘にとってのルーティン、心の柱はきっと料理で
頭がごっちゃになったときこそ料理をする。
料理は相手のことを考えて栄養価やボリューム、食べやすさを考えるため
恋鐘にとっての「相手との対話」なのかもしれない。
相手のことを考えた料理で対話し、自分の意見を伝える。
現実問題、料理は材料費が高いけど、そこの部分も含めて無償で提供する心の広さ、パネェ。

暗いことは考えず、素敵な部分だけを見せ続ける恋鐘は
夢や希望を与える「アイドル」そのもので
めちゃくちゃカッコよかった。



田中 摩美々のLPを読んだ感想

摩美々がアイドルに対して努力すること、
楽しいこと、そしてPがそばにいてくれることの嬉しさを描くコミュ。

魂の重さは21グラムというクイズが出る冒頭の問題提起から
「自分の考えていること」や「悩み」が21グラムだと考えていたが、
実際にはもっともっと重く、21グラムじゃないでしょという考えが出てきて
Pがかまってくれないこと、でもレッスンをしたいこと
色々なことが頭の中でぐるぐるしてしまう。

摩美々は多才で頭の回転も速いため、色々な仕事ができる。
そして、仕事が入らない期間があったときにPは言葉にはしなかったが
「摩美々は常に仕事が入っているほうがよい」もしくは
「摩美々は誰かといること」が大事だと直感的に理解し仕事を入れる。

風邪を引いてしまって電話したときも
「事務所にいて、ちゃんと私と会って」と間接的に伝える。
この時点で摩美々が超絶キュートでとんでもないことになっているが、まだとっておく。
風邪を引いてしまい判断が鈍ってしまったからこそでた本音なのかもしれない。

そして摩美々は仕事をこなし、またPのそばにいれる。
ライブ自体も楽しく感じて、努力することも「柄ではない」けれども
良いと思えるようになった。

最後には日頃のお礼としてうどんを渡して
「末永くお付き合いください」という実質上のプロポーズ。
田中が可愛すぎる2021。
俺も摩美々のことがSUKIYAKI。
締めのうどんで一緒に食べよう。


白瀬 咲耶のLPを読んだ感想

GRADで出た課題へのアンサー、
咲耶がアイドルをして、誰に何を届けたいのか本質に迫るコミュ。

咲耶はもともと父子家庭で父親が働いている幼少時は
寂しい思いをしていた。
その寂しい思いの中で、「誰かと繋がりたい」と考え、
誰かの役に立つこと、喜んでもらえること、
理想像を追求した結果がモデルという道であり、人々の「憧れ」となった。

しかし、モデルでできた繋がりは憧れるばかりで
実際に親しく、本当に自分と対等に話してくれる相手はいなかった。
自分が選んだ道とはいえ、ここでも寂しさを感じていた咲耶とPは出会う。

アイドルの仕事はユニット単位ということもあり、
一人だけではなく、仲間ができて、居場所ができて、
モデル業界から求められていた王子様だけではなく
様々な咲耶になることができた。

そして、アイドルになった今、
ユニットワンマンライブを誰もが楽しみにしてくれており
業界人からも、ファンからも、Pからも「愛」を与えられていると気づく。

小学校サプライズライブの件では、自分と同じ境遇にある女の子と出会い、
「寂しい思いをアイドルという楽しい思い出で上書きする」という魔法をかける。
咲耶が少女に過去の自分を重ねてしまったからこそ、
自分と同じ道を歩まないように、「心の寂しさを解消する」具体的な改善策を提案する。

咲耶は自分がアイドルとして何をすべきか、何がしたいのか、
誰に何を届けたいのかやっと理解する。
それは「寂しい」と感じている人に夢中になれること、
夢や希望を与えて、会いに来てもらう。そんなアイドルになること。

モデル時代にも求められるがままに王子様を演出し、
それを「好き」と言ってくれたファンがいた。
しかし、GRADでそのファンが失望したと離れていってしまった。
咲耶はこれを自分のワガママと言うが、そんな離れていった人でも
またファンになってほしいと考える。

咲耶はライブの光景を通して「自分が他者と繋がれていること」を感じる。
それは、孤独だった過去からは想像もつかないもので、天職だとも言える。

咲耶に輝ける場所を与えたPは咲耶にとっての「魔法使い」であるが、
咲耶自身も誰かに居場所を与えたい、希望を与えたいという
魔法使い側になったのである。

GRADでは実際にモデル→アイドルで離れていったファンがいたことを描いていたが、
LPでは咲耶がアイドルとして活動したからこそ希望を見出したファンができたことが描かれていた。

最後には咲耶のワガママを振り返ってPに感謝を伝えて、
Pが「俺は何もしてないよ」といつもの謙遜をみせたが、
咲耶の超肯定を受ける前にちゃんと受け取ることができたP。
ココスキポイント。
咲耶だけではなく、Pもまた一緒に成長しているのである。

愛をたくさん受け取って育つ咲耶が超カワイイ。
咲耶を中心にして回った世界は、今正しい形で軌道にのった。
GRADや過去をしっかりと踏襲しつつ、新たな目標を設定できる良いコミュだった。


三峰 結華のLPを読んだ感想

自分と向き合うこと、頑張りを認めること、
人として大きな成長を描いたコミュ。

三峰 結華といえば当初はやれガチ恋だの
Pラブだの言われていたが最近の傾向はしっかりと
「パートナー」として見て取れる。

GRADでは自己肯定感の低い三峰を肯定し、
自分を認めてあげるように促していた。
いわばP側が1歩上手で進んでいたが
今回も引き続きPが三峰を導く形で物語は進行していく。

雨に祝福で獲得できなかった「三峰の本質」に近い役を
獲得した三峰。これはプラスチック・アンブレラの役とも言えるかもしれない。
わかってほしいけど、わかってほしくない。
めんどくさい乙女心が絡む役は今三峰が売り出している
「省エネ」で「クール」な印象とは異なるからだ。

スタッフに「こんなめんどくさい女の役意外ですね」と言われたことに対して、
Pに「意外でもないでしょ?」と聞くと
Pは全く似てないという。
三峰のめんどくさい性格をナチュラル・ボーン受け入れている。
Pたんイケメンすぎてちょっと濡れた。

確かにこれまでの三峰は自分の本質を隠し、
わかってもらう努力を、伝える努力を放棄していたが
Pやアンティーカと触れ合うことで、
ちゃんと自分を知ってもらいたい、わかってもらいたいという
気持ちがわいてくる。
他人を信じてもいいかもしれないと考え始めたのかもしれない。

「変わりたい」と考えた三峰は少しだけ無理をする。
大きな無理ではなく、いつもより少し頑張ること。
頑張りすぎたり、抱え込んでしまうと自分にも、相手にも迷惑をかけることは
≠で学んだため、無理せず少しずつ自分の見せ方を変えていく。
強みを伸ばし、苦手に向き合う。
きっとこれまでに三峰が避けてきた「人生の選択肢」に向き合うことにした。

人はなれないことをすると、どこかでガタがくる。
完璧主義者で、誰にも嫌われたくない三峰は
「今やっていることが正しいか」がわからなくなる。
GRAD以前の三峰であれば相談するという選択肢などはなかったと思うが、
今の三峰はちゃんと報告して、意見をもらうという考えになっている。
これはGARDで自己肯定感を高めて、自分を認めて、
そして雨に祝福でPと少しづつお互いに話し合うことを決めたからであろう。

そして、三峰 結華は「ド」がつくほど真面目であった。
正直三峰のコミュをみていて「うつ病の部下」のカウンセリングをしている時と同じ感覚を味わった。
「自分で決めたことはやり遂げないといけない」
「来た仕事は全部受けないといけない」
自分に振られた仕事は全てやらなくちゃいけない、できて当たり前。
そういった考えは真面目である一方、抱え込んでしまってどこかで壊れてしまう。

人間にはキャパシティというものがあり、なれていることで
キャパシティを増やすことは問題ないが、
新しいことに挑戦する時には自分でキャパシティの最大値を測れないことが多い。
これは新卒の真面目な子が頑張って無理してダウンしちゃうことや、
振られた仕事を全部こなして誰にも助けを出せずに潰れちゃう人と似ている。

そんな中、Pは三峰が頑張っていることが「当たり前ではない」ことを伝えて、
頑張ったら偉い、頑張ることは辛いことが多いと伝えて
三峰自身のメンタルを強引にケアをする。

そして三峰に「オタク系」の仕事が舞い降りる。
それは「オタクが語っているのをバカにして盛り上がる」という
バラエティでよく見る仕事だった。
三峰は頑張ればできると思い、即答しようとするところをPが止める。

そしてここで三峰の過去が明らかになる。
三峰は誰かと深く関わらない、距離を置く、
上辺だけの自分を見せて本心を見せないといった立ち回りをしていて
「この子、学生時代に仲間内でなにかトラブってそこから人を信じられなくなったんじゃないか」と考えていたが
8割ぐらいあたっていた。
そしてここからは考察だが、三峰がアイドルを好きな理由も想像ができる。
それは、友達のようにずっと付き合う関係ではなく、
ステージの上でキラキラしていて、ビジネスとして会いに行けるから
一方的に好きでいても問題ないからである。
生粋のオタクである三峰は「なにかに夢中になる」ことがあっても、
誰もついてこれない。だけど、アイドルオタクの現場には真剣なやつしかいないし、
近すぎる関係にもならない。
きっとお金で割り切れて、なおかつ向き合う方向が一緒な
「アイドル現場」が好きなんだろうと思う。

真面目すぎる三峰は提案された仕事も
「自分が無理すればできる」と考えて受けようとするが
Pと話し合い「無理をする必要はない」と理解する。
三峰が頑張れると思っても、それは道なる領域へのチャレンジとなり、
キャパが理解できていない。
そこで危ないと思ったら必ずPがブレーキを踏む。

三峰自身が危ないかどうかわからないときは
Pに確認することで「頑張る」と「無理」の境界線を探る。
そうやって苦手なことにも向き合いながら、
無理なく自分の世界を広げていく。
これはアイドルとしてだけではなく、人間としても大きな成長をしている途中である。

そしてライブ後に三峰は新しいものを摂取するという行動をとる。
それは「やってみたことがないものも、一度は経験したほうがいいよね」という考え方。
これができる人間は本当に少ない。
自分自身も数年前まではできていなかった。
新しいものに触れること、チャレンジすることは確かにカロリーを使うけど、
長い人生の中で必ず自分の武器になるし、だめだった時に「これは合わないんだ」と理解することができる。
三峰はこれまでの人生で自分の守備範囲から出ることもなく生きてきたけど
もうプラスチックの傘はいらない。その範囲から出ることの楽しさ、
外の世界の楽しさを知ってしまったから。

ときには範囲を広げすぎて無理をしちゃうこともあるかもしれないけど、
今の三峰なら大丈夫。
Pと話し合いながら無理ない範囲を探って
ときには頼って、甘えながらでも前にすすめる。
多趣味ね結華はこれからも世界を広げて活躍できるだろうと確信した。

総評としてアイドル云々と言うよりは人間として成長した、
自分の殻を破ったという面ですごい良い内容だった。
あまりにも良すぎて長文になった。
ここまで読んでくれた物好きの皆さん、ご清聴ありがとうございました。


幽谷 霧子のLPを読んだ感想

■きりちゃん
AIロボを通して霧子らしさとはなにか、
霧子のライブにおける課題について、
そしてファンが霧子に抱く印象について描かれるコミュ。

■お勉強
きりちゃんの録画中にボイトレさんに褒められるが、
録画外でそれはアンティーカの中で個性を出せてはいないと
若干の課題を出された霧子。
実際問題、霧子とゴシックパンクの親和性は低いし、
性格的にも大声を出したり前に出ていくタイプではない。
GRADのようなソロ活動では「霧子らしさ」で乗り越えられたが、
アンティーカでそうあってはならない。
きりちゃんも霧子もどうすべきか
「勉強中(練習中)」である。

■霧子
きりちゃんはAIで学習中だから気を遣うことが出来ず、
本質をついてしまうことがある。
霧子がVoレッスンをしていて息抜きに話しかけたら
「歌を歌ってほしい」と言ってきたが、
霧子は既に歌を歌っていた。
ボイトレさんに言われたこととリンクし、
霧子はAIにすら「それは貴方の歌ではない」と否定されてしまう。

AIに対するファンの意見をたくさんいただく。
それは「霧子のことを優しいだけと思わないでほしい」と言うものだった。
霧子は独自の世界観を持っているため、理解するのが難しいと思っていたが
どうやらファンにもファンなりの「霧子像」というものがあるらしい。
きりちゃんを通して「霧子とは何か」という本質に迫る。

そしてきりちゃんは霧子に「アンティーカは好き?」と聞く。
きりちゃんは相手が霧子であることを知らないからできる質問であるが、
これは「君はアンティーカではない」という発言にもとれる。
きりちゃんは一般人向けのAIだから仕方ないとはいえ、
残酷なことである。

■アンティーカを知ってる
霧子がライブの時に何を考えているかが判明した。
それは「みんなの音」を聞いていた。
通常であれば表現者である側の霧子は
相手に音を届ける側であるが、霧子はアンティーカと観客の音をきいていた。
それは霧子にとって楽しいことで、嬉しいことだったのであろう。
しかし、Pがそれを理解することによって
「アンティーカの音」を知る係はPに移管できた
霧子は優しいから「アンティーカの音」を誰も知ってくれないと
可愛そうと思っていたのかもしれない。
音を知ることにリソースを割いていた霧子がそれをやめたら個性がでるのか。
根本的な課題と解決策が見え始める。


■それはなあに
霧子はステージでインプットをしている。
そのインプットをきりちゃんに教えるという形で
アウトプットすれば霧子自身が「自分らしさ」を表現できるのではないかと考えたP。

霧子はきりちゃんの制作プランナーと話し合いをする中で
「きりちゃんに心を作るためには、まずこちら側が心を持って接する必要がある」と考える。
そうして霧子は朝や夜、きりちゃんに話しかけて、歌を聞かせることで、心を作るための準備を始めたのであった。


■ライブ本番
みんなの音を聴いていた霧子は、聴くだけではなく
それを表現しはじめた。みんなの音を聴いて、感じたのはおそらく霧子だけ。
霧子だけが受信できたその音や感情、誰かの想いをみんなに伝えるために表現する。
霧子の世界観をみんなに理解してもらう。
霧子はやっと「歌」をみんなに届けることができた。


■心があるところ
霧子はきりちゃんを通してインプットをするだけではなく
アウトプットがしっかりとできるようになった。
それはファンとの交流でも顕著である。
ファンは霧子に自分の理想像を勝手に描いている。
一種の価値観の押し付けに負けずに、
自分らしさを見失わないでほしいというのが
ボイトレさんの本当の願いだった。

AIのきりちゃんは「モノ=りんご」を感知することはできても、
それが「どういった味なのか=感情」や「どこで出来るのか=事象」と結びつけることはできない。
ファンから見える霧子のイメージが、霧子本人が思う霧子の姿と
一致していたらいいなと霧子は願う。
最後にきりちゃんは霧子に朝の挨拶をするようになった。
きりちゃんが返答をするのではなく、自分から動き始める、
心があるところ、心とは何をし始めたら得られるのかを見つけたのかもしれない。


全部を読んだ感想

恋鐘はアイドルとしての「最終形態」を見せて、
摩美々は「Pがいる日常が当たり前」だということがわかり、
咲耶は目指すべき「アイドル像」を見つけ
三峰は自分と向き合い、Pと「パートナー」として歩み
霧子は「霧子らしさ」を知る。
全てのコミュが過去のコミュと繋がっており、LPの要所要所でエモすぎて
僕の中の摩美々がずっと

って言ってました。
僕はアルスト担当Pですが、アンティーカさんのことが大好きなので
担当Pの方がいらっしゃったらぜひお話させてください。

それでは長文にお付き合いいただきありがとうございました。

感想などがあればTwitterやnoteコメント、マシュマロにぜひお願いします。

アイドルマスター シャイニーカラーズ公式サイト
https://shinycolors.enza.fun/

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