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クリエイターが事業会社で働く「インハウスクリエイター」とは?

「インハウスクリエイター」とは、制作会社勤務やフリーランスではなく、今の私のような事業会社で働くクリエイターのことです。このインハウスクリエイターという働き方のメリットやデメリット、一般のクリエイターと何が違うのか、今制作会社やフリーランスで活躍している皆さんへわかりやすく説明したいと思います。
ちなみに私の経歴で言うと専門学校卒業後2年間事業会社で勤務し、15年広告代理店の制作部署で勤務、その後現在のアステックペイント(事業会社)に勤務しており、フリーランスという形態のみ経験していないことになります。

主にクリエイターには3つの働き方がある

①制作会社で働くクリエイター


クリエイターの働き方としては最も多い形かと思います。
企業や広告代理店から案件を受注することで仕事が発生し、営業と制作担当が分業で業務を行います。会社によってはあらゆる業界をクライアントとする場合が多く、他業種に関われると言う点は大きなメリットでもあり大変な所でもあります。
会社の規模によっては専門的な人材が多く揃っているため、ノウハウが蓄積された環境でよりクリエイターとしての技術や経験を積むことができます。
前職時代の私はこの形態に近く広告代理店のインハウスデザイナーという珍しいパターンでしたが、立ち回りとしては制作会社に近いものがありました。

②フリーランスのクリエイター


私の実感では制作環境がより簡単に安価に揃うことになったことで、年々割合的には増えている働き方だと思います。
フリーランスという言葉の通り企業という枠組みに捉われない自由な働き方が特徴ですが逆にすべてを自分で行う必要があり、他の形態であれば営業社員や事務員がやる様々な業務もすべてやらなければいけないという点はフリーランスのデメリットとなります。
特に仕事の獲得においては余程ネームバリューのあるクリエイターでもない限りは、積極的な人脈の形成や異業種交流が必要です。

③インハウスのクリエイター


事業会社など一般企業内で働くのがインハウスのクリエイターです。インハウスは、「家の中」という意味で内製化された状態を指し、今の私はアステックペイントのインハウスWEBディレクターとなります。

インハウスクリエイターは、自社の製品やブランドに関わる案件を担当し、場合によってはマーケティングなどの上流設計までを行い、実制作は制作会社やフリーランスデザイナーに外注ということもあります。

自社が運営するサイトに主体的に携わることで、制作物の反応までダイレクトに知ることができ、自社のクリエイティブを分析・改善することでどんどんと育てていけるという点が他の形態との大きな違いです。

企業にとってのインハウスクリエイターの価値とは?

「制作業務は、外部に委託したほうが、採用の手間や人材育成・環境構築の手間がなく良いのでは?」と通常は思うかもしれません。事業会社がインハウスクリエイターを採用する理由は、どのようなものがあるのでしょうか。
次回は私がアステックペイントに入社して実感した点を解説していきたいと思います。

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