見出し画像

満月の夜話(1) ウソ・ツキ


私は会話の中で気付いた。

あなたは嘘をついた。辛いことを嘘で誤魔化そうとしましたね。
でも嘘をついてまで、その事を私に語ってくれたあなたの気持ち、
優しい気持ちは嘘じゃない事を私は知っていますよ。

美しいことは、ほとんどが嘘なんです。
美しいと世界中が見惚れるモナリザだって、人間の形をした嘘なんです。
美しいと世界中が聞き惚れる歓喜の歌だって、その歌詞は嘘なんです。
美しいと世界中が涙するレ・ミゼラブルだって、実話ではなく嘘なんです。

だから、「嘘は真実では無い」という事だけにして、
今夜のあなたの言葉をお預かりしておきます。

10年経てば笑い話ですから!!
あなたが招いた、そして向こうからやってきた不幸や不遇を無理に笑わず、
今夜は泣いていても、その涙が何かの種になって、数年後、数十年後には
綺麗な花が咲きますように。

そして、その花が満開になったら、その時はその時で、
それを見ながらお酒を飲んで、お花見でもしましょう。
もし、その日が今夜のように満月だったらロマンティックですね。




いつもお読み頂きありがとうございます。
以降、満月の夜はいつもより長めの文章を書きたいと思います。
次の満月は10月29日(日)

ちなみに本稿が元ネタで、改編したのが以下の投稿です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?