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「遠赤外線の効果で、びっくりするくらい美味しくトーストが仕上がります」

「炭トースター」製作インタビュー
旭工業有限会社 嶋
デザイナー 八幡純二

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外はサクッと、中はふわっと。炭火焼と同様の遠赤外線効果によって最高のトーストが焼き上がる、いま話題のもっともミニマルな道具、「炭トースター」

純カーボンの塊から削り出して作られている、この小さなプレート。ご家庭のガスコンロやIH調理器の上に載せてパンを焼くことで、炭火で焼きあげるのと同等な効果をを生み出して、外はこんがり香ばしく、中は水分を閉じ込めてふっくらと焼き上げてくれます。

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水の追加などもなしに手早く使えて、パン屑が溜まることなくお手入れも簡単、場所も占有しない。もちろん、トースト以外の食材も炭火焼のあの美味しさで焼き上げることができる、これまでにない小さなトースターです。

カーボンという素材の特性に着目して作られたこの「炭トースター」について、製品プロデュースと製作に携わった旭工業有限会社の嶋さん、デザイナーの八幡純二さんに、それぞれお話をうかがいました。


「炭トースター」については、こちらの記事でご紹介しています。



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旭工業有限会社 嶋氏

神奈川県綾瀬市、昭和31年創業の日本では数少ないカーボン加工専門メーカー。カーボン・グラファイトの鏡面仕上げ加工やワイヤー放電加工など、独自の高い技術を誇る。


この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください

社内の開発会議で、カーボン・グラファイト製のフライパンで焼いて美味しいものを、という意見を出し合ったところ、ナンバーワンは全員一致でパンを焼くことでした。

その後、他社製のトースターとの焼きくらべたり、食べくらべして実験を行い、大差でカーボン・グラファイト製フライパンの勝利、ということを実感しました。カーボン・グラファイトで焼くと外はこんがり、中は水分を閉じ込めた状態で焼き上げるのでフワフワの食感。水分を追加しなくても美味しく焼けます。


最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください

シンプルだけど良いデザインであることを目指しました。

軽くしたい。しかしカーボン・グラファイトは薄肉にし過ぎると割れやすくなる。またカーボン・グラファイトは素材自体がたいへん高価なため、コストダウンが難しい。購入しやすい価格にもにこだわり、試行錯誤の末実現できました。

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この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?

カーボン・グラファイトという素材を使用しています。私たち旭工業有限会社はカーボン・グラファイトだけを専門に加工する工場です。カーボン・グラファイトは、熱に強い・電気をよく通す・熱すると遠赤外線を発する・軽い(鉄の約1/4の比重)・熱膨張率が低い・熱伝導率が高いなどの特徴があり、主に熱処理炉の炉内部品や製鉄所内など、工業向け部品に使用されています。

私の趣味がバーベキューで、炭は遠赤外線を発していて、それで焼くから美味しいということを知りました。工業用のカーボン・グラファイト素材も、同じように熱すると遠赤外線を発します。これをマッチングできないかと思い、カーボン・グラファイトでバーベキュープレートを作り焼いてみたところ、肉がとても美味しく焼けたのが始まりです。

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AssistOnのお客様にメッセージをお願いします

パン本来の甘味、香ばしさ、しっとり感を味わえ、焼いている時間も愉しめます。お手入れ簡単、コンパクトなので収納場所も困りません。「炭火焼トースター」をぜひお試しください!



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八幡純二

デザイン事務所勤務を経て独立。生活用品などの身近なモノから、産業機械等の工業デザインまで幅広く携わる。2002年〜アッシュコンセプト参加。オリジナル製品の開発や、他企業のデザインコンサルティングを担当。東京藝術大学デザイン科卒。

家事や地域活動などの日常生活から湧き出たアイデアを盛り込み、気取らず愛着を持って末永く使ってもらえるようなモノを多くデザインしたいと思っています。


この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください

神奈川県綾瀬市の地域プロジェクト「あやせものつくり研究会」で、カーボン・グラファイト素材を使った調理用品を研究している過程で、食パンを焼くと遠赤外線の効果でびっくりするくらい美味しくトーストが仕上がることが分かり、専用のプレートを作りました。


最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください

食パンにぴったりで、かつひっくり返しやすいサイズと形状。カーボン・グラファイトは保温性が良く一度温度が高くなると冷めにくい。すぐに焦げたりせず、ちょうど良い2〜3分で焼きあがるよう厚みにもこだわりました。また、ちょっとした移動のために把手つきの形状としています。

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この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?

カーボン・グラファイト素材の塊から、ひとつひとつをNC切削機で削り出して形を出します。その際、粉になる部分も多く、時間もかかります。また素材のままだと鉛筆と同じように周りが黒くなるので、上面はフッ素コーティング、裏面は黒色の耐熱塗装をして焼き付け、お手入れしやすく、かつ耐久性を高めています。

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AssistOnのお客様にメッセージをお願いします

我が家ではコンロの脇に常に出しっぱなしで、毎日使っています。パンの他にも目玉焼きやソーセージなども美味しく焼けますので色々試してみてください。

「炭トースター」の詳しい情報と購入はこちら


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