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研究室のPCの環境構築

私が主宰するアシスティブデバイス研究室で学生に推奨しているPCの環境構築について紹介します.研究室の学生のためのメモのため,研究室外の方には参考にはならないかもしれませんが,VS CodeのLaTex環境構築は役に立つかもしれません.

1. OSの設定

研究室では1人1台ノートPCを貸し出します.OSはすべてWindowsです.以下の設定をしておくと良いでしょう.
・設定の「更新とセキュリティ」からWindows Updateを行って最新の状態にしておく
・エクスプローラの「表示」でファイル名拡張子を表示しておく
・デスクトップ右クリック→ディスプレイの設定で,ディスプレイ解像度を1920×1080以上,表示スケールを100%に変更する(3DCADで広く作業空間を確保するため).表示スケール100%が厳しい人は,125%,150%でもよいと思います.
・「デスクトップアイコンの設定」で「コンピュータ」「ネットワーク」などすべてを表示しておく
・よく使うソフトウェアはタスクバーに登録しておく

2. Slack

研究室内の情報共有はSlackで行います.ブラウザからもアクセスできますが,以下からクライアントをダウンロードしてインストールすると便利です.
https://slack.com/intl/ja-jp/downloads/windows
64bit版でOKですが,WindowsストアアプリでもOKです.スマホにもアプリをいれておいてください.

3. Fusion360

研究室で最も使用頻度が高いのは3DCADソフトウェアのFusion360です.以下のサイトで学生アカウントを作成して,ソフトウェアをダウンロードしてインストールしましょう.
https://www.autodesk.co.jp/products/fusion-360/students-teachers-educators
教育用途なので商用利用はできません.

4. Microsoft Office

研究のプレゼンに使用するPower Pointは必須です.Excel,Wordもたまに使用します.大学でのOfficeのインストール方法はこちらを見てください.
https://note.com/assistdev/n/n18e8a5602018

5. Adobe Reader

ほとんどの論文はPDF化されています.PDFが読めるように,Adobe Readerをダウンロードしてインストールしましょう.
https://acrobat.adobe.com/jp/ja/acrobat/pdf-reader.html

6. LaTex

研究室ではWordではなくLaTexで論文を書きます.以下のサイトから
https://www.tug.org/texlive/acquire-netinstall.html
install-tl-windows.exeをダウンロードしてインストールします.インストーラでは特に設定など必要ないので,画面の指示にしたがってインストールしてください.インストールにかなり時間がかかります.

7. Visual Studio Code

Windows付属のメモ帳は機能が足りないので,高機能なエディタをインストールしましょう.研究室ではVisual Studio Code(通称VS Code)を推奨しています.Extension(プラグイン)があるのでLaTexで論文を書く時に便利です.以下のサイトからダウンロードしてインストールしてください.
https://code.visualstudio.com/
インストーラの設定では以下のようにチェックしてください.

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インストールが終わったら,2つのExtensionをいれてください.Extensionの入れ方はネットで簡単に調べられます.
・Japanese Language Pack for VS Code(日本語化)
・Latex Workshop(LaTexでの論文書き用)
この後,以下のファイルの設定ができると,LaTexのコンパイルができます.
VS Codeの設定の方法はネットを調べてみてください.

LaTexについてもネットで調べてみてください.
https://texwiki.texjp.org/

8. Arduino IDE

研究室ではオープンソースのマイコンであるArduinoを使って義手を制御することが多いです.Arduinoのプログラム開発環境であるArduino IDEを以下からダウンロードしてインストールしてください.
https://www.arduino.cc/en/Main/Software
インストール後の細かい設定はいろいろありますが,以下の2点でだいたい動きます.
・ツール→ボードで適切なボードを選択
・ツール→シリアルポート→COMポートを選択

9. Google Drive File Stream

研究室ではGoogleが提供する組織向けのファイルストレージサービスTeam Driveを使用しています.Google Drive File Streamを以下のサイトの「Windows」からダウンロードしてインストールしましょう.
https://support.google.com/a/answer/7491144?hl=ja
研究室でTeam Driveにメンバを追加していれば,工大アカウントでログインでき,エクスプローラでTeam Driveにアクセスできます.

10. GrabCAD Print

研究室で使用するStratasysの3Dプリンタのスライス用ソフトウェアであるGrabCAD Printをインストールしましょう.以下のサイトから「Sing up for free」でユーザ登録するとダウンロードできます.
https://grabcad.com/print

11. Python

機械学習を研究で使用する場合はPythonが必須です.Anacondaで環境を構築すると楽です.以下からAnacondaをダウンロードしましょう.
https://www.anaconda.com/distribution/
Pythonは多数の入門サイトがありますが,京大の喜多 一先生が公開しているPDFはお勧めです.
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/245698

12. Jabref

Jabrefは論文を管理するソフトウェアです.以下からダウンロードしてインストールしておいてください.論文のデータベースはTeam Driveで提供します.
https://www.jabref.org/

13. グラフィック系ソフトウェア

2020年度からはAdobeのIllustrator,Photoshop,Premiere,Rushが使用しやすくなりそうなので不要かもしれませんが,作図や写真の加工に必要なフリーのソフトウェアはインストールしておいてください.
作図に使用するIllstratorに対応するのはInkscapeです.
https://inkscape.org/ja/
写真加工に使用するPhotshopに対応するのはGimpです.
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/gimp/
Premiere,Rushに対応するフリーソフトは良いものはありませんが,Windows標準のビデオエディターで動画のカットやキャプションをいれることは可能です.
https://www.youtube.com/watch?time_continue=764&v=2v_Hfpt3dZI&feature=emb_title

14. Dynamo

Dynamoはビジュアルプログラミングツールです.研究室では3DCAD上でソケットを自動生成する際などに用いています.バージョンが複数あります.
https://dynamobim.org/download/
それぞれをまとめると,
・Dynamo Sandbox(単独)はオープンソースだが,ジオメトリを扱えない
・Dynamo Studioはジオメトリ扱えるがバージョン1.3で開発停止?
・Revit,Formit,Alias,Civli 3Dをインストールすると,ジオメトリを扱える最新版Dynamo Sandboxが付属
という感じです.Revit,Formit,Civil 3Dは建築,Aliasは主に自動車のデザインに使用するソフトウェアなので,研究室的にはAliasをインストールして使用することになると思います.ちなみに3DCADのRhinocerosでは,GrasshopperがDynamoに相当します.

15. KiCAD

プリント基板を設計するためのCADです.以下でダウンロードしてインストールしましょう.
https://www.kicad-pcb.org/download/
研究室ではKiCADで設計して,プリント基板の設計サービスのFusionPCBに発注します.
https://www.fusionpcb.jp/

まだまだ必要なソフトウェアはありますが,これらのソフトウェアをインストールしておくと当面の研究は進められると思います.


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大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部の教員.3Dプリンタや3DCADなどのデジタルファブリケーションツールを活用した義手などを研究開発中. http://assistive-device.org/
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