見出し画像

グリッドマンユニバースの感想

大翔です

グリッドマンユニバースという映画を見ました
何回か見ました


指人形も貰いました。グリッドマン!

楽しい映画でした。
今作は「SSSS.GRIDMAN」と「SSSS.DYNAZENON」の続編………というか後日談の様な映画

グリッドマンの世界に再び怪獣が現れたタイミングでダイナゼノン組の別の世界の住人も迷い込んでしまって、という話

まぁ、すごい映画。ここまでやるか?ってなる。なった。
GRIDMANとDYNAZENON、それぞれの後日談として見たかったものがしっかり見れて、2作のキャラが共演した時に見たいと思ったものも見れた。いや、それ以上のものが見れました。ありがとうグリッドマン

こっからネタバレガンガンしていくんですけど







レックスさん、もといガウマさんが新世紀中学生として復活するんですけど、結構サラッと出てくるんですよね
「なんで?」とも思うけどそういう所も含めての「グリッドユニバース」なんですよねぇ多分

それで蓬達ともしっかり再開して……という展開、細かい事は置いておいて良かったなと思えました。蓬とガウマが深夜に2人で会話してる辺りとか
言いたい事はあるけど言わない。きっと通じ合ってるから言う必要がない。ただ再び出会えた奇跡に喜びを噛みしめる。そんな場面だと感じました。

それぞれの作品であった「別れ」からの「再会」が色々ある今作

蓬とガウマもだし、裕太とグリッドマンもそれですし
アンチ(ナイト)や六花とアカネもだし
ガウマとひめもだし

思いを伝えたり、何も言わなかったり、引きずるなよと笑ってみせたり
その別れ方にに後悔がある者もいれば無い者もいて、その中で再会してまたそれぞれらしく別れていく

見ているこっちとしてもやり残しを感じない。後に引くものがない様な話で、そういった所からも本編の残った所をやり切った映画ですね

ガウマがよく言っていた「人として守るべき3つの物」
約束と愛と、もう一つが映画でガウマに教えた張本人であるひめ本人から告げられました。「賞味期限です!」

これ、ネタだと思ったけど何度も見て考えると割と真面目な話ですよね。賞味期限。

食べ物のもそうではありますけど、それ以外の事も時期を守って、その間にしっかりとやる事。その期間を過ぎたら引きずらないできっぱりと捨てる事
結構大事な考え方だと思います。
賞味期限………守って生きたいですね自分も

ひめのキャストにTVシリーズでEDを歌っていた内田真礼さんを選んだのも良かったですね。本編出ないのか?とは思っていたので………良いキャスティング過ぎる。
EDの解釈も広がってしまうねぇ………



世界に起きた異変は全部グリッドマンが原因で
人の手によって形が作られたグリッドマンが自身も創造する力を手に入れてしまって………それを黒幕に利用されているという状況

宇宙になったグリッドマンに世界が飲み込まれているというのがマジよく考えたなと思います(トンデモ展開過ぎる)

六花と内海が演劇の脚本を書く事含めて「人と創作物」に関する事が今回のテーマの一つだと思うんですけど(GRIDMAN本編もまぁそれ)

新条アカネの事がメインだとダメ出しくらって、ダイナゼノン組の事を話に組み込んだり、フィクサービームの修復(やさしい世界)が高評価だったりというのがグリッドマンの意思みたいなのかなと

映画本編でも語られているようにアカネとアレクシスを相手にしてきた間、グリッドマンは響裕太として日々を送り、その間の時間を彼から奪ってきていた。その事の引け目、後悔が今回の件の原因でもある訳で

新条アカネ関連の話をそのまま反映されるのを世界(グリッドマン)が拒絶していて、だからこそ色々なものが混ざったりしてどんどん世界がめちゃくちゃになっているのかなというのが観ていて思った所の一つ
(利用されて崩壊しかけているから段々おかしくなっている所もあるんだろうけど)

そういったグリッドマンの憂いを裕太が自分を顧みずに助けに行く彼のヒーロー性もすっごく良かったです。TVアニメ時は本人としての活躍などが全然無かった裕太の彼らしさが沢山見れたのも今作の良かったポイントですね

偶然かもしれないけど、彼とグリッドマンの出会いには必然性も感じられる。そんな、どこにでもいる普通の高校生で、ここぞという時に誰よりも先に走り出せるヒーローのような少年でもある響裕太。良い主人公過ぎる

DYNAZENONの実質主役の蓬にもしっかり活躍シーンがある所も良かったです。「インスタンス・ドミネーション」こんなかっこよく活躍してくれるなんて……アカネも使いましたし、重要能力過ぎる。


戦闘シーンも当然見所いっぱい

最初のグリッドマンとダイナレックス、次はフルパワーグリッドマンとカイゼルグリッドナイトと見たいと思っていた組み合わせをしっかり見せてくれつつ、ラスボス戦は新形態のuniverse fighterのお披露目と活躍を魅せ、アカネとアレクシスとの共闘、インパーフェクトを流しながらグリッドマンが生み出した存在であるダイナゼノン組の復活、「ダイナゼノン!バトルゴー!!」と叫ぶ展開はもう王道であり究極って感じでした


そこから更にグリッドマンとダイナゼノン、パワーアップしたゴルドバーンによる新合体「ローグカイゼルグリッドマン」や「フルパワーグリッドナイト」が登場したり、2代目が巨大化して戦艦と合体してサウンドラス、バトルモードになったりして(なんで?)



いやぁ………すごいね。そこだけ見てもモリモリで、行く価値があったと感じました。バトルでの盛り上げ方が他のアニメや特撮と比較してもトップレベルなのでは?

グリッドマンに、特撮ヒーローに、なによりアニメーションに愛があるからこそここまで詰め込まれて最高な展開となったのかなと思いスタッフの皆様の愛に感謝です。最高の作品ありがとう


話の中で「人間は唯一虚構を信じる事の出来る生き物」というような事を言っていていたのが当然なんだけど妙に納得した部分で

確かに自分達って目の前で起きている物語があり得ない、嘘の事だとしてもそれをまるで本当の事の様に感情を入れ込んで楽しむ事が出来てるなって

それをきっかけとして人と繋がったり、自分の世界を広げて色んな物を見たり………って書くと今作の「創られた者であり、創る事が出来る」登場人物達と通ずる部分もあるなと感じたりしました

彼らも自分達も生きる世界が違うだけで変わらず人間なんだなと

だからこそ、どこかで繋がって彼等に救われるかもしれない。彼等を救うかもしれない。アカネの様に

グリッドマンが救った世界も、救われた世界も、生み出した世界も
グリッドマンを愛している世界も含めて「グリッドマンユニバース」だったのなら嬉しいな……なんて


弱いから、独りじゃない。皆がいてくれる


夢のヒーローに、ありがとう





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?