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【20卒・21卒へ】「配属ガチャ」に失敗し、新卒で地方配属になり性格が歪んだ話。

最近Twitterで、都内出身20卒の女性が北海道の僻地に配属されたことを嘆くツイートが話題となっていました。彼女を批判するツイートもありましたが、地方配属で性格が歪んだ身としては非常に共感します(笑)

このnoteでは縁もゆかりもないど田舎に配属されたたびジローが、地方配属のメリット・デメリットについてお伝えします。

「全国転勤ウェルカム!どこで行きます」と言って就活を終えようとしているあなた。ぜひこのnoteを読んでもう一度考え直して欲しいです。20卒で地方配属になってしまったあなた。少しでも助けになれば幸いです。

たびジローの経歴

たびジローは首都圏で生まれ育ち、都内私立大学を2018年に卒業しました。これまでずっと実家暮らし、東京は生活圏内にある状態でした。

たびジローの地方配属

忘れもしない2年前の4月。多くの友人ができた新入社員研修の終盤、突如配属先が発表されました。正直、大阪と東京以外に配属される総合職はほぼいない、と聞いていたので「結局東京配属だろう」と思っていました。

「たびジローさん、あなたは●●●配属です。」そこは、聞いたことも行ったこともない場所でした。グーグルマップで調べると一面緑。嫌な予感がしました。

仲の良い同期との別れを惜しむ間もなくバスで強制連行され(今思えば目隠しもされていた気がする)、到着したのは周りに畑と田んぼ、山しかなく、4階建以上の建物は一切ない場所でした。

数十年前に閉まった食堂・旅館や病院が2〜3軒だけあり、「千と千尋の神隠し」の世界に来てしまったと思いました。

どれくらいの田舎かというと、地域にスーパーは1つしかない、昼間でも人間は道を歩いていない、電車は1時間に1本しかこない、最寄りの本屋まで車で30分、当然車がないと暮らせない環境です。

地方配属のデメリット

そんな環境にいた自分が感じた地方配属のデメリットは以下の4つです。

①お金がかかる

まず、地上配属はめちゃくちゃお金がかかります。地方都市でもない限り、車がないと生活できません。自分も地元にいたときは車なんて一生買うことはない、と思っていましたが、ないとスーパーにもいけませんでした。

また、「地方は物価が安いからお金が貯まるよ」と言う企業人事が見受けられますが、これは真っ赤な嘘です。競合する店が近所にないため、客は多少高い商品もそのスーパーで買わざるをえません。田舎だから野菜が安いと思ったら大間違い。スーパーもドラッグストアも都内・首都圏に比べて商品価格が高いです。

②友達がいない、会社の人が近所に住んでいる

自分が個人的に一番辛かったのは、身近に友人がいないことです。これまでの生活圏が関東だった私は、配属先にもその隣県にも友人はほとんどいませんでした。もともと出かけるのが好きなため、週末気軽に遊べる相手がいないのはめちゃくちゃ辛かったです。インスタで都内の友人たちが楽しそうなストーリーを載せる度に精神が削られていきました。

また、社宅が会社に近い反面、生活圏も会社の人と同じため休みの日にもばったり出くわしてしまうのが嫌でした。

③世間に置いていかれる

SNSが発達した時代とはいえ、田舎にはヒト・情報が圧倒的に少ないです。理由は定かではありませんが、現状に疑問や不満を持っている人が少ないため、自分から情報を得ようとしてないイメージがありました。

また、人が少ないので流行りの店・物が入ってくるのも周回遅れでした。

たびジローはウィンドウショッピングをして流行りの服を見るのが好きでしたが、そもそも洋服屋が存在しないので 流行に疎くなっていく気がしました。

④ネガティブになる

これは個人的な意見ですが、私は地方配属後に圧倒的にネガティブになったと思います。元々「根明」を自負しているのですが、閉鎖的なコミュニティ、遊ぶ場所もなければ友人もいない、といった状況で、予定がない土日は発狂しそうになりました(笑)

また、地方では首都圏と異なる番組をやっていることが多々あります。(配属されるまで知りませんでした)ニュース番組はローカル番組、同じ番組であっても放送時期・内容が首都圏と違う、CMも「ザ・ローカル」といった内容のものが放送されています。

このTV番組の差で、「自分は地元から遠く離れた訳のわからない地方にいる」と痛感させられ、テレビが憎くなりテレビを見なくなりました。相当病んでますよね(笑)

地方配属のメリット

ここまで散々地方の悪口を書いてしまいましたが、私が感じたメリットもご紹介します。

①関東の友人が遊びに来てくれる

これが一番大きなメリットでした。「たびジローがいなければ今後行くこともないだろうし」と相当な人数の友人が関東から遊びに来てくれました。メリットと呼べるか分かりませんが、改めて自分には素敵な友人がたくさんいる、と思いました。

②親との関係が良好になる

地方配属になって一人暮らしをしてから、圧倒的に親との関係が良好になりました。距離も遠くなかなか会えないからこそ、干渉されすぎずお互い思いやりをもって接することができるようになりました。

また、家賃ほぼ0で一人暮らしを経験できたのも大きいと思います。親の干渉から完全に自由な状態で、生活力を身に着けることができました。

③同期や先輩との結束が高まる

周りに友人もおらず職場も年配の人が多かったため、同期や年の近い先輩との結束力は高かったと思います。ごく少数ですが、何人かの同期や先輩には仲良くしてもらいました。

④アウトドア趣味の人にはもってこい

自然が多い田舎は、アウトドアにもってこい!キャンプ、スノボ、登山などなんでもできます。これを機に新たな趣味を始めてみるのもいいかもしれません。

たびジローなりの提案

以上のメリット・デメリットから、たびジローなりの結論と提案をご提示します。

①すでに地方に配属されてしまった人

すでに地方に配属されてしまった人は、まず車や自転車、原付など交通手段をゲットしてみてください。

そして、辞めたいと思うのは当たり前の感情です。ただ、すぐに離職するのはおすすめしません。転職サイトに登録して「●年のX月までにやめる!」と決めるだけでかなり気持ちが楽になり、準備も万全の状態で転職活動に挑むことができます。

②現在就活中の人

もう一度、僻地配属にも耐えられるか、その会社は地方配属の可能性がどれくらいあるかを考えてみてください。

持論ですが、田舎育ちはすぐに都会暮らしに慣れることができますが、都会育ちが田舎暮らしに慣れるのはなかなか難しいです。(もちろん例外もいます)

たびジローはとにかく内定がほしい一心で「地方、どこでも行けます!」と就活の最終面接で言ってしまい未だに後悔しています。もう一度、自分の適性を考え直してみてください。

特にメーカーは、総合職でもどんどん地方に飛ばされます。その地方は、地方としてではなく本当の僻地であることも多いです。

道はいくらでも拓ける

長くなってしまいましたが、今は地方配属で絶望していても自分次第で未来はいくらでも変わります。ぜひ諦めずに行動してみてください。

たびジローが行動した結果はこちら


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