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044.また警察に迎えにいく(後半)

しばらく時間が経ったけど、続きです。

生活安全課に着くと、義父に会う前に婦警(←今もそういうかは知らない)さんから説明があった。説明内容は、⬇️の通り。

狭い廊下の脇に並べられた机と椅子に、アクリル板を間に挟み、こちらの身分証明を行った。
側の扉には、「風俗営業許可」窓口みたいな張り紙。さすが新宿。

婦警さんの話では、

  • 義父は安定している

  • とにかく、身元引き受け人が誰かが分からず、時間がかかった

  • 婦警にアイラブユーを言って愛嬌を振り撒いていた

  • ネットで義父の名前を検索したら沢山ヒットして驚いた(執筆した書籍関係で)

大きな怪我は無いということで、心配より怒りが増し、私は一言目をどうするか、どういう態度で迎えるか。
逆に義父はどういう感じで我々を迎えるのだろうか、悪びれるのか、よっ!という感じなのか、ぐるぐるぐるぐる考えていた。

ちなみに、実家ファミリーは、こんな会話⬇️

下の妹がすぐに反応。この時は私も動揺しており、事実と違う情報を展開してる。
実父の反応。流石に本人にはつけられない。杖に連絡先を書いていないのを反省。。
真ん中の妹。彼女はいつも優しい。
実母。目線が高齢者より。そりゃそうか。
下の妹(薬剤師)は、病棟や訪問の服薬指導の経験もあるため、いつもドライ。上から目線で、嫌な指摘もされるけど、多分どれも正解。


そして、義父が部屋から出てきた。
スーツにネクタイ、ベレー帽でオシャレを決め込んでいて、目の上にたんこぶを作っているくらい。

我々をみてまず、大拍手。

ぱちぱちぱち!
いや、
ぱんぱんぱん!?

、、、。(なんで拍手!?)

『良かった!良かったね!』と拍手してる。

何が良いねん!!全然良くないっ💢

我々が、仕事や打ち合わせを抜けて迎えにきていることなど、おそらく考えはない。

どう反応しよう。。
腕を組んで仁王立ちになりそうなのを、必死で堪えた。

夫が車をまわすまで義父と二人。

「今回は怪我で良かったけど、一人で出かけるのは止めてくださいね。」
「出かけたい時は付き合うので、計画して行きましょうね。」

前向きな言葉をが掛けた後に、やはり飲み込めず、
「私も◯◯さんも、仕事の打ち合わせ中に抜けてきて、職場に迷惑を掛けてココに来ています。」と伝えた。

義父は、「あ、そうか。」と言って、
姿勢を正して「申し訳ありませんでした。」と頭を下げた。

サラリーマン経験があるなら、わかるかな。
我々の状況がどんなか想像できたかな。

そのあと、車の中でも、何度も謝られた。

仕事中の呼び出しは、勘弁してほしいけど、私がいなくても業務はまわる。
本当にやめて欲しいのは、勝手な行動。
約束を破られたことへの怒りは、謝られても収まらなかった。

アパートに電話して、夕食をキャンセル(と言っても、キャンセル料は100%)して、途中のファミレスで夫からの説教お願いタイム。

  • 一人で絶対に出かけない

  • 出かける時は付き合うから言って

  • 怪我して寝たきりになったら、コロナで我々も会いに行けない

  • まだ色々したいことがあるでしょ、なら、まずは安全にいてね

言い方が優しい。。。
義兄なら怒鳴りつけるところを、怒鳴っても仕方がない、と説き伏せる、、、お願いする感じで話をしていた。

彼はいつも、「北風と太陽」の太陽タイプ。

ご飯が運ばれ、美味しいと言って食べているうちに、すべて忘れられそうだけど、当面は青あざを鏡をみて思い出すかな。

安静のため当面は、一階のスーパーへの買い物禁止令。アパートでも止めていただくことに。

かつ、連絡先のQRコードを作って杖に貼り付けた。

ご家族が遠地の場合どうするんだろ。
そもそも出歩ける環境に預けたり(サ高住へは、預けているのではなく、集団で居住させていただいている、という感覚)しないのか、ヘルパーさんに介添えをお願いして良好なのか。

我々も、行く日を予告して、やりたいことはそれに合わせてもらうようにせねばと考えた。
もしくは、介添サービスをお願いするとか。

つづく。


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