見出し画像

[講演報告] 小学校職員の皆様向けヘアロス講座を開催しました

[講演報告] 小学校職員の皆様向け
 
2022年7月に、向日市の小学校2校で教員の皆様に講演させていただきました。
 
講演中は熱心に耳を傾けてくださる先生方の姿が印象的で、ヘアロスについて真剣に考えてくださっていることが伝わってきました。

先生方の真剣なワーク


 
現場で起こり得る場面を想定したワークショップでは、先生方の子ども達への熱い想いが伝わってきました。じっくり悩みながら意見交換する先生方に、ヘアロスの子ども達への支援の広がりを感じました。

教員経験のある千尋さん


また、教職経験がある当事者が関わって講演を行ったことで、参加された先生方からは
「教員の相談窓口が増えて嬉しい」「お互いの立場を考慮した支援を提案していただけて良かった」との嬉しいお声をいただきました。

校長先生と人権教育についてもお話しさせていただきました
ヘアロスを含む様々な多様性を持つバービー人形


私は小学1年生で脱毛症を発症し、高学年には全ての髪が抜けました。

ルームキャップを被って学校生活を送っていたため、プールなどの体育の授業や学校行事では、制限されることもありました。

プールに入っていた頃は、帽子を付け替える必要があるため保健室を借りて1人で着替えたり、お泊りの時はお風呂を別に入らせていただいたり。何か心配事があれば先生方も配慮してくださったので、ありがたかったです。
 
それでも公園に行った時や学校内でも、時には心無い言葉を投げられたり、じろじろ見たり笑われたりすることもありました。

今思えば分からなかっただけなのかもしれませんが、私の周りにはヘアロスだと一目で分かる方が見当たらなかったので、「髪が無くてルームキャップを被っている」ことが珍しく、単純に疑問に思ったのだと思います。
 
ヘアロスが広く認知されて、珍しいではなく「当たり前」になれば、学校生活でもヘアロスを隠すこともなく、ありのままで過ごすという選択肢も増えると思います。
 
だからこそ、今回のような教育現場での講演の機会をいただき先生方が真剣に考えてくださるお姿を見て、とても嬉しかったです。
お話を聴いている中で、私自身も小学生の頃の出来事が蘇ってきてうるっときました。
 
 
 
私はASPJに出会ってすぐに「もっと早く知りたったなぁ」と思いました。
周りに自分と同じ悩みの人はいない…。どうして自分だけ…と泣いていた日々も、ASPJやSNSを通じて様々な方と出会ったことで前向きな気持ちになりました。
今回のような教育現場でもっともっとヘアロスが広まり、当事者の生徒さんが求めた時に、学校からASPJのような場所を紹介していただけたら嬉しいなぁと思います。


文:yumeka  



講演のご依頼はこちらよりお願い致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?