自分を知る―3タイプの欲求を指針に―
こんにちは。臨床心理士の荒井です。いつも応援をありがとうございます。
今回は「自分を知る」ことの大切さについてお話させていただきます。途中で”パーソナリティ”という言葉が出てきますが、パーソナリティとは「人格≒性格」を意味する英語です。
私たち対人援助を専門とする職業に就く人、特に臨床心理士のトレーニングの大部分は、自らと向き合うことに置かれます。
「対人援助なのだから、自分ではなく他者を考えるのでは?」と思いませんか?その通りなのですが、他者を見るからこそ、自己を見なくてはいけないのです。
そして、これは私たち臨床心理士だけではなく、実は一般の方にも必要なことかもしれません。
現代社会に生きる私たちのストレスの大部分は人間関係から発生しているといわれます。そんな時に私たちはしばしば、ストレスの対象となる人を変えようとしがちです。私もまだまだそういう時があります…。
しかし、心理学には次のような有名な言葉があります。
過去と他人は変えられない。
過去を変えられないように他人を変えることは不可能である、変えられるのは自分自身だけであるという言葉です。
「それでは問題が解決しない。だって、あの人が悪いんだから」と思ってしまいますよね。ですが、不思議なことに自分が変われば他者も変わるのです。
この仕組みはまた別の機会にお話ししたいと思います。今回はストレスを減らす=自分が変わるための準備として、まず自分を知るということに目を向けてみましょう。
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