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そんなのふつうと言いたくない


骨が折れることや大変なことや、つらいこと。
逆に、楽にできること、がんばれること、楽しいことは、ひとそれぞれなんだよなあと思うこのごろ。

何人かでがんばっていた仕事に一区切りついて、集まった焼き鳥屋で、あるひとが、信じていたひとに長年嘘をつかれていたことがわかって辛いと打ち明けてくれた。
聞いていた面々のうち、ひとりがおもむろに、そんなのふつう。よくある話。と言った。だから元気出して、と。
そしてそのあと、わたしなんてもっと大変だったんだからと話し始めたときは、ああ。と思ってしまった。

たしかによくある話かもしれない。でもそれがそのひとにとってのふつうではないことは確かだ。
励まそうとしてそんな言葉が出たのかもしれないけれど、でも、励ましになってただろうか?

なにも言えなくなってしまって、ただただビールを飲むわたし。げふ。

転べば痛い。
嘘つかれたら悲しい。
美味しいものを食べれば嬉しい。
日々笑えるのはしあわせだ。

だけど、何故そうなるかや、その度合いはひとそれぞれのもの。感じかたは千差万別。ほんのちょっとした頭痛ですら、そのひとだけのものだ。

ふつうの人生なんて無いと言い古された言い方で表せないくらい、皆それぞれの、ただひとつの人生を生きているんだとしみじみと思った。





みなさんも、無理せず。

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