ナタリー
中学生の頃だったろうか。
休み時間にだれかが何かの話で、ひとりぼっちでさあ、それってさみしいじゃん?とかなんとか言ったことに対して、そこにいた別のだれかが、「それ、ひとりぼっちのナタリーじゃん!」と言って、みんながそうだねアハハと笑って、つられてわたしも笑って、キンコンカンコーンとチャイムが鳴った。
その時から、会話の中で、ひとりぼっちということを伝える際には、必ず、ひとりぼっちのナタリーでね、と語源も気にせずに時折ずっと使っていて。
それもどうかと思うが、先日、ふと、ひとりぼっちというとなぜナタリーという名前が続くのか?と今更ながらに疑問が湧いて、ナタリーって誰?どう考えても女の子の名前だけど、さみしい女の子の物語でもあるんだろうかとネット検索してみたらば。
びっくり仰天。
https://youtube.com/watch?v=k7G_cCMHthc&feature=share
なんと、チェッカーズの歌ではないか。
当時のアイドルバンドで、涙のリクエストや、ギザギザハートの子守唄など大ヒット曲があって、特別なファンじゃなかったわたしでもそれらは知っているし、歌えるし、夜明けのブレスなんて男子が歌うのをよく聴いてたし、なんなら、Song for U.S.A. なんて自分でもカラオケでも歌うくらい大好きだ。
なのに何故。
何故、これがチェッカーズの歌のタイトルと知らなかったんだろう。
ああ、だからあの場にいたみんなは、ひとりぼっちのナタリーじゃんという言葉に対してアハハと笑ったんだ。ちょうどその歌が出たばかりだったんだろう。
そして、わたしがひとりぼっちという言葉を使うときに、そのタイトルを用いても誰も、は?という顔もせず、今まですんなりと受け入れられてきた(流されてただけかも)のは、きっと多くのひとの記憶に残っているタイトルだったんだろう。
当時、今より歌番組も多かったけど、毎週欠かさず観ていたわけじゃなかったから、ちょっと寂しげなこの歌は、後から繰り返し聴くことも少なくて、わたしの中のヒット曲リストから抜け落ちたんだろうか。
にしても、知らずに何十年。
いやあ驚いちゃったな。
チェッカーズさん、そしてファンのみなさま、大変失礼いたしました。
今日はこの流れでずっと懐かしい歌を聴きながら書いて、なんか元気でちゃったな。
明日もまた寒そう。
ご無理なさらず。
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