ひとときをのこす

いぬは10歳なのだが、ヒト年齢でいうと56歳くらいだそうで、ヒト同士ではあり得ないけれど、いぬには年齢を追い抜かれていることに気づいた。

そして、いぬの寿命は小型犬で15歳くらい。
あと4-5年ということになる。

いぬと撮影できるスタジオに初めて行ってみた。
ソファに座って、いぬは良い子でみんなから笑顔あふれる。いぬ自身も家族と一緒でなんだか楽しそうだ。
何パターンか背景を変えて撮影したが、苦労しないでカメラ目線も上手にできている。

いつもスマホで気軽にパシパシ撮って画面で見て満足。
でもプロのカメラマンさんに撮ってもらって、六つ切にプリントしてもらい、台紙に収めてもらう数枚は記念としてはすごく良いなと改めて感じた。
両親も年齢を重ねてきたので、これからは定期的に一緒に写真を撮ってもらおう。

いつかひとり、またひとりと欠けていくことがわかっている家族の形を残しておきたい気持ち。
永遠のように思えることもそうではないのだと、自分が年齢を重ねて感じるようになってからだろうか、少しだけ認識がはっきりした気がする。

今も、誰もおなじところに向かっている日常。

だからなのか、むかしより花や木々の色や風がつくる空の絵に見入ってしまうのかもしれない。