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茹でる

自宅待機は3日目。
今日の東京都の新感染者数189人。


天気はよかったけど、風が強くて閉口した。
春の風でも心地よい感じではなくて、真冬ほどじゃないけど、早く帰ろうという気になる冷たい風。
それでも自由に散歩できるありがたさ。
ロシアではペットの散歩でも100m圏内までと決められているらしい。
わたしがのほほんとしている間にも、見えない敵と戦ってくれている方々のいることを思うと頭が下がる。さ、早く家に帰ろう。

手を洗って、お茶を入れ、午前中に学習と読書の時間を作る。
これができるといちにちかなり充実した気持ちになる。1時間半ほど集中できた。
おひるはどうする?と娘がドアを開けたので、なにか作ってくれるならまかせる〜とお願いしたら、しばらくしてキッチンで音がし始めた。ありがたや。

娘の用意したお昼の献立はパスタ。
きのことベーコンとグリーンアスパラを炒めて、市販のカルボナーラのソースを使ったようだ。
卵があり、茹でて温泉卵にしたから、割ってパスタの上に乗せて。とのこと。あら素敵。ハイハイと温かい卵を小皿に割ってみると、まだまだ生卵。なまむぎなまごめなまたまご。
温泉卵の茹で時間て何分くらいだっけ?と言いながら温かい生卵をあえて、パルメザンパウダーどっさりとブラックペッパー多めで食べるカルボナーラ。たいへん美味しゅうございました。

先日書いた日記のヘッダーに貼り付けたゾンビ化した中島美嘉さんの写真、やっぱり怖くて外したんだけれど、冒頭のあのシーンだけ観たいと思って映画検索。
雨のスクランブル交差点の名場面。渋谷の街がウイルスに侵されて行く予兆。怖かったことを確認して満足したら、自動再生で次の動画のやはり有名な白い廊下のシーンも観てしまった。ゲーム化されるのがよくわかる。
最近はこういう半分怖いもの見たさの気持ちも薄れて、映画やドラマも悲しかったり暗い苦しいものは観たくなくなった。
かといって、若人の恋愛ものドラマとかはもっとどうでもいいと思ってしまうし、これって偏屈さが増してるって感じなのかしらん。


祖母の月命日なのでと好きだった牡蠣フライを買う。
鶏の唐揚げは手作り。たっぷりと生姜とにんにくのすりおろしを入れた汁に漬け込んでおいて、一気に揚げる。
あとは小松菜と油揚げのおひたし。若芽と豆腐の味噌汁。揚げ物はキャベツの千切りと一緒に食す。

なんだか大したことしてなくても、まいにち確実に終わって行くね。と同じ自宅待機中の友だちからLINE。それもまた平和な証拠なんだろう。
普通なら、次、いつ会う?と約束の話も出るけど、最近は誰とでもその日を楽しみにがんばろうと言うだけで約束しない。
こういうのも長引くとじわじわとストレスになるのかな。

いつか、こんな大変なことがあったんだよと話せる日が来る。そう願いながら。
いまは日記を書ける余裕があるのがうれしい。
風がまだびゃうびゃうひゃうひゃう音を立てている。

明日は穏やかだといいな。






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