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春眠暁を覚え


最近、夜すぐ眠くなる。
替わりに、朝起きるのがそんなに苦ではなくなった。

23時過ぎに寝転がってちょっとスマホを見ていると、気づくと画面におでこ付けて寝ている。
武田鉄矢明けはともかく、休みの日も放っておかれたらお昼過ぎまで寝ちゃうという心配はしなくてよくなった。
なんといっても以前と違うのは「自然に目が覚める」ということだ。アラーム要らず。



むかし祖母が言っていたことが謎であった。

3時過ぎにに目が覚めてしまって、起きるとなにかと音立ててしまうし、寝ているみんなに迷惑だから、しばらく布団の中でじっとしてるの。

もちろん夜は20時にはおやすみなさいと床についていた祖母であったが、何時間寝ても眠くて眠くてたまらないというときにそれを聞いたときは、そんなこともあるのかと信じられなかった。それはそれでけっこう大変そうだなあとも思った。

新人の頃、低血圧気味なのかどうしても朝起きられなくて週の半分は遅刻している同期の子がいた。当時は新人が早く来て、デスクを拭いたり、みんなの飲み物の準備をしたりしている時代。先輩にさすがに多いねと言われたりして、悩んでいた。

やっぱり遅刻してしまったある日、ほとんど半泣きで、もう辞めようかなと言う。毎日じゃないんだし他で頑張ってるしだいじょうぶだよおと言ったが「朝起きられないので辞めます」と上司に言いに行った。起きられない悩みは深い。
それに対してそのときの上司は、すこし定時を遅らせるようにすれば?辞めるなんてもったいないでしょ。だってどうせいつも残業してるじゃない。と提案してくれた。そしてそれを部内にちゃんと説明してくれた。
今考えると、当時まだサービス早出は当たり前みたいな風潮のなかで、やわらかく考えてくれて、即断即決でそんな風に対応してくれたのはすごいことだったと思う。


いまはまだ学校が春休みでお弁当を作らなくてよい。
なのにアラームが鳴る前に目覚めてしまう。もったいない。

眠るって快楽なんだなと気づく。

もっと眠りたい。
何時間も眠れる時代は終わったのかと思うと、これはまずいぞと思う。そして体力をつけないといけないんだなとも思う。

目を開けてベッドでもそもそと身体を伸ばしたり柔軟体操もどきをしていると、いぬが、あ、起きたの。散歩行く?ごはん食べる?と言いに来たので、散歩行こうかと返事した。

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