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いぬのクッシング症候群メモ


いぬは愛という意味の名前をつけられており、我が家ではまさに愛そのものの存在。
彼女は10歳でひと年齢に換算すると56歳。
いつのまにか追い越された。

以前にも書いたかもしれないが、クッシング症候群という病気にかかっており、2年前から薬を飲んでいる。
この3日の間に予想していなかったことが起きたので、記録しておこうと思う。

クッシング症候群は副腎または脳の下垂体に腫瘍ができていて、それによりホルモンの異常分泌が起こる病だ。
薬は症状(無気力、疲れやすい、脱毛、多飲多尿etc)の緩和のためのものであって、根本的な治療ではないことは知っていたが、それにより症状は軽快し、ふつうに過ごせるようになっていたので安心していた。

が、昨日、午前中から身体の震え、よろけながら歩く、嘔吐3回、という症状が発作的に表れた。これはおかしいと午後に受診しようと思っていて、病院に行く直前、抱き上げたところ、伏せていたクッションがびっしょり濡れている。
明らかに本人は気づいていない状態で排尿してしまっていた。いつも散歩のときに用を足していて家の中でしたことはないし、ずっと伏せていたから気がつかなかった。そもそもいぬは用を足すときは自ら必ず場所を検めるものだ。
なにかとんでもない異常が起きているのは確かだった。

クリニックで言われたのは、クッシング症候群は副腎よりも脳の下垂体に腫瘍が出来ているのが8割。そのせいでおかしくなっているか、あるいはこの病気は血栓が出来やすくなるから脳梗塞を起こしたか。とのこと。
ショックだった。
ホルモン異常分泌を抑える薬さえ飲んでいれば体調は安定するものと思っていたが、関連諸症状のひとつとして脳梗塞などがあるとは。
考えてみれば、震えから始まり、足のもつれや嘔吐など、ヒトでもあるような全身症状はそれを物語っている。

血液検査で身体の中のどこかで炎症が起きていることを示す数値と白血球の数値が高く出た。
とりあえずの処置として、消炎剤、抗生物質を注射される。様子を見ながらMRIで検査するか決めることになった。
2日連続で同じ注射による処置。いちにち経過して、足のもつれもなくなり、今は元どおりふつうに過ごせている。
そういえば、いぬはヒトより新しい血管を再生する力が強く、例えば血栓で詰まった血管があってもすぐそばに新しいものが出来てくるそうだ。これも今回クリニックで聞いた。

知らないことが山ほどあるとまた気づかされる。
側にいて小さな温かさを感じる幸せを噛み締めた。







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