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アスパラガスの研修農家ってどんな感じなの?

今日の記事は、どのようなアスパラ農家さんのもとで教わるのか、
どんなことをするのかを実体験を踏まえて解説していきます。




序章

まず、ここ壱岐市の研修プログラムでは、
5月から3軒の農家さんに配属されます。
1つの農家さんに1週間(5日間)ずつ回る感じです。
基本土日、祝日休み 月20日の研修となります。

内容は、農家さんにお任せという中身です
この丸投げ感は、配属される研修先次第で技術や知識の
習得度が大きく変わって来るので、まさに運です。

もちろん島内の優良農家さんを選定してくれるのですが
同じ産地の同じアスパラガス農家でも、
各々農家さんごとで、経営方針にカラーがあり、
当然やり方も違ってきます。
『あっちはこう言ってたのに、こっちはこういう指示で...』と
混乱する場面も多々発生します。

一番大切なのことは
分からないなら
『素直に受け入れ、やってみる!』です。

その中で自分に合う、合わないを選別していけばいいので、
3パターンを知ることができてとても勉強になりました。


①コミュニケーションを大切にする農家

まず1軒目の農家さんは、
家族4人と従業員2名で運営している農家さんです。

こちらの農家さんは、
・体を酷使しないでみんなで分担 ➡ゆとりある時間の創出
・スタッフの心地よい働く環境  ➡惜しみない労い
・収穫量より美味しさ      ➡直売にも積極的

このような点が特徴ではないかと感じました。
農家さんに時間のゆとりがあるので
実際にレクチャーしながら、ありとあらゆることを
実際にやらせてくれました。
(実際の詳しい作業はまた別の記事にて)

もちろん初めてのことばかりなので、失敗することが多いのですが
怒ることもなく、気にすることもなく、急かすこともなく、
とても大きな器を感じることができました。

『失敗させてくれる環境』がそこにはありました。

失敗を恐れずにチャレンジできる環境って
なかなか提供できませんよね!

失敗は成長を加速してくれるもの
だと考えている私ですら、
実際人に任せる際は、やっぱり手直しが面倒だからと
自己都合で、結局は自分でやる判断してしまいがちです。

それでは自分の成長もスタッフの成長もこれ以上はありません。

こちらの研修先農家さんの凄みを感じることができ
とても勉強になる時間を過ごせました。


②徹底した出荷選別作業に重点をおく農家

次にご紹介する農家さんは、
夫婦2人と収獲スタッフ3名で運営されている農家さんです。

こちらの農家さんは、
・スタッフは収穫のみ
・選別作業は徹底的に
・ご主人の管理ですべて網羅

こちらの農家さんは、
管理も徹底されていて、無駄のない
効率的で常に綺麗な働く環境の中で取り組んでおります。
その中でも、とにかく選別作業への向き合い方が別格でした。

 共同選果場の人が少しでも楽になるように
 返品の品が出ないように

収獲したアスパラガスを一本一本細部までチェックをして、
ほぼ完璧な状態までそろえて、共同選果場に出す感じです。

もちろん返品率も皆無に近いです。
JA扱いのアスパラの売上額は島内で1位でないでしょうか。

私は収穫と選別の作業をやらせてもらいましたが、
この選別作業は、私にとって苦行となりました。
正直...この完璧さを求めて、長時間作業をするのは
自分には向いていないと早々に感じました。

当然ご主人に時間的ゆとりがないので
見て学べ!形式であったと思います。

このような教え方もあるんだなと感じた一方
1年の限られた研修期間を考えると、
見ているだけで実体験できないこのやり方では
技術の習得はなかなか難しいと感じました。

しかしながら
ご夫婦2人っきりで築き上げるなら、
このようなやり方もありだな~と学んだ研修先でした。
(夫婦が仲が良いが大前提になりますがね。)


③多品目栽培で勝負する農家

そして3軒目の農家さんは、
ご主人と専属スタッフ1名、収穫スタッフ2名で運営しています。

こちらの農家さんは、
・野菜作りがとにかく好き

まるで野菜作りが趣味のようで、
睡眠時間はわずか4時間弱
驚きの研修先です。

ある意味
『仕事を最大の趣味化』
している点で幸せな生き方をしていると強く感じました。

研修内容としては、アスパラガスだけでなく
カボチャやブロッコリーなど
様々な野菜を作っている農家さんなので、
アスパラ以外の作業も多く取り組めました。

こちらのご主人もやることがいっぱいあり
ほぼアスパラガスの作業については、
専属のスタッフの方に教わる形になりました。

みっちり8時から17時まで農作業はやったのですが
ご主人がいないので、正直... 
アスパラ栽培については、深く学べない状況でしたね...

しかし、このように、スタッフに任せるやり方でも
十分成り立つのものだと知ることができた研修先でした。

まとめ

研修先は3パターンあり、経営のやり方は多種多様です。
義務教育のように正解は1つではありません。

アスパラガス栽培に関しての基本は忠実に実践し
そのほかのオプション的な部分は、それぞれの農家さん
のやり方の中から、自分にしっくりくるものを
取り入れていけばいいと思います。

どんな研修先に配属されても、この研修時間を
学びの時間と感じるか、ただの労働力と感じるか
補助金目的の時間と感じるか
自分次第です。

何事においても
捉え方次第で、人生の充実度が大きく変わります。

限りある人生を充実した時間にしていきたいですね。

次回
『私がアスパラガスを選んだ理由』の記事を書きます
お楽しみに。

今回もゆるーい記事を最後まで読んで頂き
ありがとうございました。

では、また。











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