4月の憂鬱

3月も終わり、4月になりました。
新しい事が始まる季節。
環境が変わる時でもあります。

色とりどりの花々が咲き始め、
景色が華やかになり、
希望に満ち溢れている
そんな季節でありますが、
私には不安なココロを思い出すそんな季節です。

高校に入学する頃、
姉に「私、友達できるかなぁ〜」と小学生の様なことをつぶやいていたぐらい、人との関わりが苦手でした。
あの頃は、他人が自分に好意を持って話してくれるイメージがありませんでした。

でも、結局、そんな悩みは無駄足で、
最初はぎこちなかったですが、
最終的に、友人は沢山出来て楽しい高校生活を送ることが出来ました。
今思えば、私の人生における暗黒時代は中学時代で終わったんだと思います。

月日が経ち、自分自身も随分変わり、
環境が変わる様な事も無くなり
4月に憂鬱になるような出来事も無くなりました。

それでも、記憶の片隅には、
学年が変わる、
学校が変わる、
社会に出て働きだす。
環境が新しくなるたびに、
不安に苛まれていた、
あの4月の憂鬱な気分がココロに残っている。

人生には、深淵があります。( だと思います)
真っ暗闇で周りは何も見えない。
時間の流れさえも止まってしまうような。
そんな時があります。
14才の頃の私は暗闇で目をつむりじっとしていたんだとおもいます。

それでも、
やがて光が差し込みます。
時間はみんなに平等にながれます。
いつか全てが過去になる。

さまざまのこと思ひ出す桜かな　芭蕉

ほんとその通りです。芭蕉さん。

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