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美に憧れ続けて -個展に向けて-

靑生ふゆです。
何回か書いている、高円寺のアパートで死にかけて絵を描き始めた後の話です。
私が本格的に活動を始めたのは、2017年です。
最初は知り合いのつてで、とあるカフェギャラリーに水彩の小作品を置いてもらい始めました。
次に、初めて描いたキャンバス作品、フィンガーペインティングの青い絵で賞に初めて応募し、入選しました。とてもびっくりして、自信もなく、渋谷駅に飾られるのが恐る恐るだったことを覚えています。

それからも下手なイラストを毎日たくさん、キャンバスの絵をゆっくりと、やはりたくさん描き続けました。
SNSで見てくださる方が徐々に増えて、それが励みになりました。
またコンペに入賞したりもしました。
色々なギャラリーなどの展示にも参加し始めました。
一番嬉しかったのは、とある二次で落ちたコンペの主催の方から絵が良いから頑張ってほしいと連絡をいただいたことです。その方はいまでも連絡を取る恩人です。

それから色々あり、私生活で問題を起こしたり、一時期絵がおろそかになったりしました。
けれど這い上がって、無名ですが画家と言ってもいい生活をするようになりました。

躍起になって活動を続けましたが、よく考えると私には夢がないのです。
売れたいわけでも、有名になりたいわけでもなかったのでした。
私が憧れてやまなかったのは、好きな画家さんやイラストレーターさんたちが描き、見ていると信じ込んだ、美しい世界です。それはいまも変わっていません。

孤独だった学生時代から、ただ美しいものに憧れて、身を焦がしてきました。それは苛烈なほどの思いでした。
今でもいい絵を見たりいい音楽を聴けば、いい文章を見ればこころが踊ります。

いまは、ただ、それだけでいい気がするのです。絵を描く前にはやはり美しいものへの情熱を思い出して、思い切り、描く。
普段はいい作品に沢山触れてこころを養う。
思えばそれだけが私の人生でした。

作品を欲してくださったり、感想の声をかけてくださる方もいらして、とてもとても嬉しいです。こんな日がくるとは夢にも思いませんでした。
こゝろからありがとうございます。

大仰なことではなく、私は私なりの美しさを積み重ねたい。
夢の見過ぎでこの目が悪くならないよう。震えるこの手が、キャンバスの前から逃げ出さないよう。

11月2日〜4日の文化の日の三連休に、個展を予定しています。
まだ制作も始まったのかわからなような具合で、また身体を壊してしまい思うようにならないことが多いのですが、ただひたすらに絵をがんばります。

大きな夢はない私ですが、大きな美というものの前にそんなものなど必要でしょうか。私は美しさに屈したい。それを作りたい。その一心です。

詳細は追ってお知らせします。ぜひいらしていただけましたらなによりこゝろからとても嬉しいです!

追記
最近の絵です。色々調子を崩していたので怖かったらすみません。
いつもありがとうございます!

black bird
流木のスケッチ
your body, near death
ワールズエンドシースケープ
深潭

作品はInstagramに載せています。asoufuyuです。よろしければご覧ください!

靑生ふゆ

おたすけくださひな。