最後まで。

昨夜、父親が亡くなりました。
10年近く週3回の透析で通院し、1年前から足腰が立たなくなったので、私が病院への送迎。ノルマがある営業職で仕事を抜けたり休んだりしての介護でしたので、営業成績はボロボロ。それでも今まで育ててくれた親への感謝の気持ちで苦になる事はありませんでした。
私の父から
「看護師さん達みんなが、息子さん素敵な人だなあって言うんだよ」
と嬉しそうに言われてました。
「自分の子供がそういう風に言われると嬉しいもんだろ」
と良い気分や笑顔になってくれるのも直接の介護だけではなく親孝行だったのかと思います。

健康な頃の父親。怪我や病気をした父親。透析が始まり通院した父親。体が弱くなり車椅子を使うようになった父親。寝たきりになった父親。昨日意識不明になり、声かけに頷きだけ反応した父親。最後の一息までベットの横で見ていた私。

病、老、死、全部見届けた事は良かったと思います。兄弟は他県で働いてるので介護は私、母親は親戚の所にいて電話が繋がらず亡くなる瞬間には会えず。本当に私だけが最後の最後まで1番近くで見ることができました。

前日まで寝たきり以外は元気だった父親が急に意識がなくなり数時間後に呼吸も心臓も止まっての急死でしたが、逆に痛みや苦しみで死を迎えなかった事は良かったと思います。医師も「急な事で」と話してくれましたが、前日まで冗談を言ったり笑顔で幸せな話をしていたので悲しみではなく安心のような気持ちです。


昨日色々手続きをや段取りをし、通夜告別式などは明日以降。今日は遠い親戚達が来るのを迎えるだけで比較的ゆっくり出来ます。父親も透析があった為、旅行など遠い地域にいくことはなかったので、久しぶりに色んな人と会えて嬉しいでしょう。


人生いつ何があるか分かりません。その時悔いを残さないように、日頃から人や物事を大切にして向き合っていきたいと父親から教えられたような気がします。

今まで愛情深く育ててくれてありがとう。



昨夜来てくれた近所の人達が、父親の事を「昔は俳優みたいな顔だった」としきりに言ってました。私も俳優みたいとよく言われるのも父親と母親からいただいたものだったんですね。
色んな意味で感謝です☺️

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