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坊ちゃんとバンカラ

学校から帰ったレンがプリプリ怒っていた。私が書いた文字が、レンの書いた字よりも汚かったのが恥ずかしかったらしい。

「ごめんよ。字とかきれいに書けないんだよ。あと料理も苦手なんだよ。あとスケジュール管理も苦手なんだよ」というと、レンは「まあ、そこが面白いとこだよね」というので、レンの親に生まれて良かったと思った。

ちなみに‥‥夏目漱石は字が汚かったらしい。と聞いて調べてみたらそうでもなかった。一瞬親しみを感じてしまった。

夏目漱石といえば坊っちゃんが有名である。

「天才が当時の流行を盛り込み短期間で書き上げて大ヒットしたラノベ」というワードに引っかかり、最近印象が大きく変わった。

坊ちゃんの人物相関図について。

明治の流行の「探偵物」「仇討ち物」「バンカラ物」の要素が入っている。

バンカラとハイカラについて大まかに説明すると

ハイカラ:洋服のハイカラーから来ている言葉。西洋風の身なりや生活様式のこと。知的で洗練されている、当時の最先端的立ち位置
バンカラ:「ハイカラなんてけしからん」的アンチテーゼで生まれた概念。「バン」は野蛮から来ている。バンカラの「カラ」に意味はない。雰囲気は「男塾」
インターネット調べ

坊っちゃんに当てはめるとこう

仇討ちを成功させるものの、坊っちゃんも山嵐も学校を去る。まるでひとつ前の時代(江戸)の終わりを感じさせるかのように。

ちなみにマドンナは原作では重要な存在だけど出番があまりない。そういう存在を「マクガフィン的な存在」というらしい。初めて知った。

(明治時代についてレンがピンときてなかったので下記メモ)

明治時代は、令和の前の、前の、前の、前の時代。というイラスト

参考やおもしろかった資料
「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本山下 泰平
岡田斗司夫ゼミ#310(2019) 100年前にラノベは実在した!明治娯楽物語のとんでもない世界
中田敦彦のYouTube大学 【坊っちゃん①②】夏目漱石の国民的名作〜中田史上No.1文学〜

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