🟪 バンコク街飯三昧 ②〜タイ式お子様ランチ 後編〜 🟪
前編では気になってた老舗フードコートのカオパットアメリカンとそのメニューが生まれた経緯を見てきた。書いてるうちにいろんなお店で食べたくなってきたので後編は食べ歩き実食レポートを。
その前に
その前にカオパットアメリカンってネーミングがとても概念的なので具体的に構成要素を取り上げてみよう。
ケチャップライス
まずカオパット(チャーハン)の基本となるご飯はケチャップで炒める。具材はレーズンが基本だけどミックスベジタブルやタマネギが入ったりハムと炒める場合もある。
半熟目玉焼き
目玉焼きは必須だけどどのお店でも決まって半熟状態になってる。これが嬉しい。卓上調味料のマギー(醤油)と合わせていい感じのソースになる。ある意味TKG。
フライドチキン
ほぼどこのお店でもドラムスティックを揚げたフライドチキンがトッピングされる。まれにモモ肉のフライ(チキンカツ)がトッピングされる場合もある。揚げ具合の差が大きく印象を変える。
ソーセージ
長いの短いの細いの太いのさまざまだけどグリルしてるお店と揚げてるお店があるって揚げ系はだいたい美味しくない。タコさんカットあるいは切れ目入りが多い。S&P以外はあまりいいソーセージ使ってないかも。
ハム
加熱しないで提供することが多いけど、サンドイッチ用の薄切りハムをグリルする意味がわからない。ハムの存在理由ってなんだろうって思ってしまう。
野菜
お皿の上がチャーハンと目玉焼きと揚げ物がメインになってしまうのでどうしても箸休め(?)の野菜が欲しくなるんだけど、どこも野菜が少なめな印象。
どこで食べられる?
屋台では滅多にみられない(たまにお持ち帰り専門の屋台で売ってることもある)。じゃあフードコートにあるかというと意外に探しても見つからなかったりする。カオパットがメニューにあるお店ならばある確率が高いけど。
「S&P」や「Black Canyon」「See Fah」みたいなタイ式ファミレスならほぼ確実にある。まあ子供に人気だからファミレスに必須なのかも。タイ式お子様ランチって名付けただけのことはある。
あと街場の食堂にもあったりするけど高級でオーセンティックなタイレストランにはまずない。中国式洋食業態の「クックショップ(กุ๊กช็อป)」にはけっこうある。
最近は凝りに凝ったカオパットアメリカンをウリにするお店も見かけるようになったけどあれってどうなんだろう。いちばん最後にリンクだけ貼っといたけど。
カオパットアメリカンいろいろ
今回実食したのはフードコート、ファミレス、クックショップ。フードコートの55฿以外は129฿-203฿で軽く100฿超えは屋台飯のレベルじゃない。街飯とはいえない価格帯。
🟧 王道を行くファミレス系
🔸BLACK CANYON
1993年創業のコーヒーショップ。食事メニューが充実したファミレス業態で洋食、タイ料理を提供する。タイ国内に367店舗、国外に141店舗を展開する。
基本に忠実なカオパットアメリカン。可もなし不可もなし。味が単調になりがちなのはしょうがないけど。野菜が少なめ。
(税サ込179฿、★★★)
アイテム
-ケチャップライス
(レーズン入り)
-半熟目玉焼き
-フライドチキン(ドラムスティック)
-ソーセージ(タコさんカット+揚げ)
-ハム(無加熱)
-野菜(キュウリ)
🔸S&P
1973年創業、元はアイスクリームショップ。タイ式ファミレスの老舗でファミレスとベーカリーが中心業態。店舗数は470店。
ぱっと見オーソドックスな見た目だけどチキンの揚げ加減がちょうど良かったり、2種類のソーセージがシャウエッセンっぽかったり、プチトマトが焼いてあったり細かいポイントで高得点。
(税サ込203฿、★★★★)
アイテム
-ケチャップライス
(レーズン、ハム入り)
-半熟目玉焼き
-フライドチキン(ドラムスティック)
-ソーセージ
(タコさんカット、2種類、グリル)
-ハム(ケチャップライス内)
-野菜(焼きプチトマト、レタス)
🔸SEE FAH
1936年創業のタイ式中国料理のファミレスチェーン。創業当時はアイスクリームとコーヒーのお店だった。24店舗を展開中。
盛りつけが立体的。チキンがナゲットなのはおもしろい。レタスとトマトがいいアクセント。卓上調味料があればいいのに。
(税サ込181฿、★★★)
アイテム
-ケチャップライス
(レーズン入り)
-半熟目玉焼き
-フライドチキン(ナゲットタイプ)
-ソーセージ(タコさんカット、グリル)
-ハム(無加熱)
-野菜(プチトマト、レタス)
🔸TOOK LAE DEE
(FOODLAND)
1972年創業、フードランドに併設の24時間コーヒーショップ。バンコク都内に16店舗を展開中。
さすがフードランド併設と言いたいが、チキンもソーセージも凡庸。豊富な卓上調味料以外はこれと言った特徴なし。
(129฿、★★★)
アイテム
-ケチャップライス
(レーズン入り)
-半熟目玉焼き(ハート形)
-フライドチキン(ドラムスティック)
-ソーセージ(揚げ)
-ハム(無加熱)
-野菜(トマト)
🟧 老舗クックショップ
🔸TAMPA COFFEE SHOP
(FLORIDA HOTEL)
1968年創業、FLORIDA HOTEL内にあるホテル併設のコーヒーショップ。いわゆるクックショップメニューがメイン。店内の雰囲気は古めのファミレス。
(税サ込191฿、★★★★)
アイテム
-ケチャップライス
(レーズン入り)
-半熟目玉焼き
-フライドチキン(モモ肉)
-ソーセージ(切り込み入り、グリル)
-野菜(トマト)
🟧 フードコート
🔸タラートルアムサップ
ご存知アソーク通り沿いの巨大フードコートの1軒。大衆食堂のメニューにある7種類のカオパットの1つ。ケチャップライスの量が異常に多くて完食できなかった。おまけに大きめのソーセージ2本とフライドチキンって言うよりチキンカツが普通サイズで鎮座してて完敗。
(55฿、★★)
アイテム
-ケチャップライス
(レーズンなし)
-半熟目玉焼き
-フライドチキン(モモ肉)
-ソーセージ(切り込み入り)
-野菜(セルフのキュウリとマナオ)
同じくアソークのルアムサップ市場のお店の6種類のカオパットメニューの一つ。
メニュー名はカオパットアメリカンホンコンスタイル。レーズン無しのべちょっとしたケチャップライスの量だけは多め。カオパットアメリカンの華やかさは皆無。
(69฿、★★)
アイテム
-ケチャップライス
(レーズンなし)
-半熟目玉焼き
-フライドチキン無し
-ソーセージ
(ケチャップライスに混ぜ込み)
-野菜無し
🟧 やや高級系
もう街飯のカテゴリーから逸脱する価格帯なので実食してないけど参考までに。
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