【タイ穴🔹その6】その食堂のすすけた雰囲気はある意味隠し味⁇⭐️⭐️⭐️
スクムヴイット通りといえば高架鉄道のBTSが走るのバンコク中心部のメインストリート。そしてBTSのプロンポン駅とトンロー駅の間は日本人の多くが住むエリア。日本人の間では、住んでるソイ(通り)や住んでるコンドミニアムで熾烈なマウンティングの火花が散ってるとか。
そんなスクムヴイット通り沿いにひっそりと営業してる古い食堂があるんです。パッと見かなり地味な佇まい。まわりにはおしゃれなお店も多いし、タイ飯食堂でもこのあたりじゃ派手な看板、電飾なんかが普通なんですけどね。
でもこの食堂ときたら、表には何十年経ったかわかんないくらい古ぼけたコカコーラの看板。中を覗いても漢字とタイ語しか書いてないすすけた木製看板。
只者じゃない感が漂います。
そして以前紹介したバミー屋のとき指摘しましたが、木枠のショーケースは渋さの証。このお店でもお店の顔になる店頭正面のポジションに鎮座してます。神々しささえ感じさせてくれます。
ここまで徹底してるとなんか店主の信念のような何かが伝わってきます。単なる面倒くさがり屋か、あるいはケチなのかもしれないけど。
メニューはクイティアオとカオマンガイ。こんな焼き物も炒め物もないメニュー構成でここまで内装すすけるのは相当な時間が経過したんじゃないかと思うんですけどね。
とは言っても小汚いわけではなく掃除は行き届いてます。
今回オーダーしたのはバミーナームのムーデーン載せ。普通に美味しいですが、お店の空気感がスープに移ったようなホッコリした味わいです。すすけた天井のホコリがスープ鍋に入って特別な旨味を出してるわけじゃないと思いますが。
しかし、しみじみと店内を見渡してみると高い天井で回ってるシーリングファンや古いタイプの蛍光灯や外れかけた吹き抜けの窓枠が改めてこの食堂の歴史を感じさせてくれますね。
場所柄在住の日本人への認知度もかなり高いんだと思いますが、日本人のお客さんって多いんでしょうか。この辺りの人気のランチスポットに名前が上がることもありません。下手したら、あんなお店で食べたらお腹壊しちゃいそうなんて言われてるかもしれません。
でも断言します。アタクシは一度もお腹壊したことないですよ。
穴場度:⭐️⭐️⭐️⭐️
バミーナーム 40バーツ(139円くらい)
お店データ
Tang Meng
ตังเม้ง | 東明
887 Sukhumvit Rd, Khlong Toei Nuea, Watthana, Bangkok 10110
+6622587202
【タイ穴】とは、「タイ飯の穴場」の略です。路地裏とか、市場の片隅など街の隠れた場所にひっそりと佇む渋めのちょいと入りにくそうな屋台や食堂のことです。
実際にお店に入って料理を食べてみてそのお店のレポートをしてます。料理の味だけじゃなく、全体の雰囲気が渋めのお店を中心にピックアップしていきます。
よく言えば「郷愁の街角タイ飯」コレクションですが、観光客の方にはおススメできないところがほとんどです。
⭐️の数は①ロケーションの行き難さ、②お店の雰囲気をメインに評価してます。美味しいとかとは別の角度から見た⭐️の数です。
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