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🟧 犬も歩けばミャンマー飯に当たる② 〜 プラカノン編〜 🟧


一番近いリトルミャンマー

スクムビット沿いにあるプラカノン市場の中にあるリトルミャンマーは日本人エリアから一番近いロケーション。BTSのプラカノン駅からも徒歩圏内なので日本人もけっこう来る。日本人のブログとか、Youtubeで紹介されてるミャンマー飯屋はほとんどがこのエリア。

ここに足を踏み入れるとどこにでもありそうなローカル市場の風景の中にぼちぼちミャンマー語の看板や食堂のメニューが目につく。


プラカノンの歴史(サクッと)

プラカノン市場界隈が発展し始めたのは1857年に現在のラマ4通りにバンナーまで続く運河ができてから。運河沿いに商業地区が形成された。当時移り住んだのは市場で働く中国人商人と運河掘削の労働者として連れて来られたムスリムだった。()

Facebookより

その後、1976年から1987年がこのエリアの全盛期。当時6軒の映画館(①プラカノン•シアター、②ホリデー•シネマ、③ロンドン•シネマ、④プラカノン•ラマ、⑤アジア•ラマ•シネマ、⑥チャオプラヤ・シアター)があった。1960-80年代のタイでは娯楽施設といえば映画館。商業地区の中心には必ず映画館があった。その映画館が6館も集中してるプラカノンはかなりの繁華街だったと思う。

さらにタイ大丸2号店味1981年にオープンするなどバンコク東郊のショッピングとエンタメの中心地だった。その後映画館の衰退とショッピングモール内の映画館の興盛によってプラカノンエリアは寂れていった。()()

下の画像は建物のみが唯一現存する映画館「 プラカノン•ラマ」。現在この付近には多くのミャン飯屋が並んでリトルミャンマーの一部になってる。最近オープンした「AB Thai Myanmar Restaurant」は「プラカノン•ラマ」の目の前にある。

実際にプラカノンエリアにカレン族、シャン族などのミャンマー系が増えてきたのは2007年以降。ミャンマー系以外にもネパール人も多く住んでてインド料理屋もいくつかあるが圧倒的に多いのはカレン族。()()


ここが初ミャン飯屋体験

プラカノンのミャン飯屋に初めて足を踏み入れたのが2019年。当時はミャンマー料理メニュー名もモヒンガーくらいしかわからず、とりあえずモヒンガーをオーダー。そして、隣のミャンマー人が食べてた麺ものが美味しそうで気になって「指差しオーダー」。

下の画像がその時オーダーしたシャンカオスエとお店とミャンマー語のメニュー。店主がタイ語できたから助かったけどミャンマー語力ゼロだとハードル高い。

その頃の プラカノン市場のミャン飯屋は店頭にお惣菜を並べて売るお店が数軒。お客さんの注文で料理を作るようなお店は数軒程度。いまと比べると半分くらいの規模。

それがいまでは食堂の数も10軒以上。店舗数だけじゃなく最近オープンしたお店はそれまで間口が4mのお店ばかりだったのに倍以上の大きさのお店もある。

下の画像は小さな路地にミャン飯屋が4軒並ぶ「激戦区」。そのうち1軒が最近移転したけどやはりプラカノン市場の中で再開した。ちなみに移転したあとにはやはりミャン飯屋が新規オープン。

食堂以外にはお惣菜屋、雑貨屋しかなかったのにミャンマーの民族衣装を陳列する衣料品店ができた。これらのお店にはビルマ人じゃなく特徴的なカレン族の衣装が売られてるのですぐにわかる。でも説明を聞いてみるとタイヤイ族の衣装もあったりしてなかなか難易度高め。

あるお店の店主と話してたら、このプラカノン界隈のミャンマー人の8割くらいはカレン族だって言ってた。なんとなくタイ人とミャンマー人の見分けはついても、ビルマ人とカレン族の違いはわかりにくい。


プラカノンのお店①

この界隈でいちばん新しいお店。看板にはミャンマー料理とタイ料理のお店ってなってるけど、なんでタイ料理アピールするのかは不明。店内にエアコンはないけどお値段はまわりから比べてややお高め。店主はカレン族。

AB Thai Myanmar Restaurant

プラカノンのお店②

比較的店内に清潔感あるお店で外国人のお客さんも目立つ。麺類メニューが充実してるだけじゃなく、この界隈のミャンマー食堂では珍しくダンパウ(ミャンマー式ビリヤニ)がある。

Laxmi celebrating of Myanmar food
ダンパウ(ミャンマー式ビリヤニ)

プラカノンのお店③

オープン一年経たない新しいお店。スクムヴイットソイ71の大通り沿いに出店しかも今までにない大型店。ミャンマー食堂が大通り沿いに出店するのはこの辺りで初めて。店名の通りカレン族が経営。店頭にはワッタドゥートーが鎮座。

Golden kayin family โกลเด้นกะยิน

プラカノンのお店④

プラカノンで初めて入ったミャン飯屋が移転して再開したお店。お店は小さくなってショボくなったけど店主のおばちゃんの愛想は相変わらず。おばちゃんはマンダレーのモゴク出身。
ちなみに元の場所は以前と同じ店構えで別のオーナーがしれっと営業中。

Mo.Na ( MOGOK FAMILY Burmese restaurant )

こんな感じで個人的にはミャン飯初体験の街プラカノンのレポート。スクムビット界隈の日本食店で働いてるミャンマー人の中ではカレン族がかなり多いことはわかってたけど、なぜプラカノンにカレン族が集中してるのかはいまだに分からず。

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