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農家は考え方次第

「デンジャラスホワイトアウト」

10年に1度の寒波だそうですね、熊本県阿蘇地方では明日の朝の最低気温がマイナス10度、寒いです。

今朝もブロッコリーの限界気温(0度くらい?)を軽く下回っていて、葉っぱだけでなくて、実も焼けています、ただ、うちでは脇からどんどん実がでてくる品種(収穫が面倒ですが)を植えていますので、これをカットブロッコリーとして販売しています、カットブロッコリーは、市場などではあまり扱われませんが、直売所ではよく売れます。

農家にとって面倒臭いことが、一部のお客さんにとっては良い、ということかもしれません。

阿蘇は冬寒すぎて、暖房せず作物を育てるのに実際向いていないんですが、工夫次第(または売り方次第)では色々な作物が作れるし、売れるという事でもあります。

阿蘇の冬でも1番育て易いものはおそらく小松菜やほうれん草、白菜、根物ですが、阿蘇で育て易いということは、つまり日本中どこでも育て易いという事になります、それだとおそらくいくら頑張って育てても、あまり相対的には価値がつきにくいと思います。

つまり「今まで誰もやったことがないこと」じゃなくて「皆がやりたがらないこと」にこそ、新しい可能性があるのかもしれません、そこに工夫は必要だと思いますが。

たとえば多品目の野菜を作る事、無農薬で作る事、手間のかかる野菜を作る事、観光農園をする事、自前の直売所を作る事、営業に力を入れる事、

これらはよく聞く手法ですが、実際に経営の手段として用いている農家は全体のわずかです、なぜならこれらのほとんどが農家目線で見ると面倒難い手法だからです、

多くの農家には実は「育て易い手法で、育て易い野菜をたくさん育てたい」という基本心理があります。

ですが意外とそこに落とし穴があって「育て易い手法で育てた育て易い野菜」は供給過多になりがちというリスクがあります(ある程度の規模又は農家グループ戸数が大きいと多少の優利販売も可能ですが、国全体の景気が悪い時には、全体的に農産物は安く買われるため、あまりマスメリットは活かせません)。

以上です。個別に販売をされている農家さんにとっては、あまりマスメリット(量)を活かした販売はお勧めしない、というお話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます^ ^

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