ねぼすけのモーニングルーティーン〜ネパールの朝食を添えて〜

私は生粋の「ねぼすけ 」である。いつでもどこでもいくらでも寝られる。「寝過ぎて頭痛いわー」と言う人の気持ちが理解できない。受験生の時は、夕飯を食べてから自室に戻って勉強をしようとしても、「まだお腹いっぱいだからちょっと休憩〜」と机の後ろのベッドに寝転んだ10分後にはいびきをかき始め、朝を迎えてしまっていた。この時は親に「ベッドに寝転がるから寝ちゃうんでしょ。いっそのこと廊下とかに横になったら？」と言われ、寝られないようにベッドの上に教科書を広げた上で廊下で仮眠してみた。しかし次に目覚めると外は明るく、しかも教科書を押し潰してベッドで寝ていた。夢遊病なのかもしれない。というか今考えたら廊下で寝るよりも先に対策できるところがあるだろという感じがする。
　高校でも、授業中はすべからく寝ており、担任には「よく最前列でいびきかいて気持ちよさそうに寝れるな」と呆れられた。私の後ろの席だった友達(生徒会長)は授業中に眠くなるのが理解できない人種で、私が船を漕いでいると後ろから椅子の底面を蹴って起こしてくれた。サッカーをやっている彼の鋭い蹴りにより一瞬は「ハッ！！！」と目を覚ますのだが、びっくりして顔を上げたその反動でまた寝始めるので、そのうち彼も呆れて蹴ってくれなくなった。寝ないできちんと話を聞いていた彼は、きっちりと現役で早稲田に行った。
前置きが長くなったが、今回のテーマは「朝のルーティーン」だった。怠惰な状態で寝て、怠惰な状態で起きて、何をするのかと言えば、特に毎朝決まってやっていることはない。

ない…。

ないんです…。ここまでだらだら書いておいて、すみません。

強いて言えば、起きてすぐ朝ごはんを食べることが多い。起きて、1杯水かお茶を飲んで、その後すぐ朝ごはんを食べ始める。起きてから10分前後で食べ始めていると思う。私は寝ることだけではなく食にも貪欲なのだ。というのは半分本当だが、もう半分は育ってきた環境のせいのように思う。私の家は両親が共働きだったため、実家のすぐ近くに住む祖父母のお世話になってきた。小さい頃は起きるとすぐにパジャマのまま祖父母の家に預けられ、もちゃもちゃ朝ごはんを食べていた。両親の帰りが遅く、祖父母の家に泊まった時は起床後5秒くらいでご飯を食べていたりもした。起床、即・飯！なのはこの頃からの習慣だろう。この習慣で良かったことといえば、大学生になって山岳部に入った時、起床後15分とかでラーメンをかっこまされることにわりかし早く慣れたことくらいである。

　ということで、怠惰な私のモーニングルーティーンは、「すぐ朝ごはんを食べること」でした！文字ばかりで退屈だったと思うので、唐突だが最後にネパールの朝ごはんを紹介して終わろうと思う。私は来月までの4か月はネパールに滞在しており、首都カトマンズからヒマーラヤまでうろうろしているので、その朝ごはんである。

これはヒマーラヤで登山をしていた時の朝食。ご飯、目玉焼き、筍の炒め物、ﾎﾞﾚｰﾗの炒め物。日本食に精通したコックさんが日本人の口にある食事を毎日作ってくれたので、このご飯も日本風の味付けである。ご飯ももっちりジャポニカ米。目玉焼きには醤油がかかっている。サボテンみたいなやつもカツオ節がかかっていてお浸しみたいな味で美味しかった。トゲが口に突き刺さる、なんてことはなかった。

これはカトマンズのホテルの朝食(食べかけで申し訳ない)。食パン、玉子、ミルクティー。安いホテルなのでかなり質素だった。パンはパサパサ。しかも専門のコックではなくフロントの兄ちゃんが適当に作るので日によってクオリティーにかなり差があった。この日は悪い日で、玉子が無味だった。しかしミルクティーだけは人によらず、いつも美味しかった。
ミルクティー(チヤ)はネパールの国民的飲み物だが、ショウガが効きすぎていて辛かったり、後味が魚肉ソーセージみたいだな(失礼)と思うようなクセの強いものも多くある中で、このホテルのはプレーンで、甘くて、飲みやすかった。

これはカトマンズのホームステイ先の昼食(どんどん主旨から離れていく)。朝食はミルクティー、トースト、オムレツだが写真を撮っていなかったので代わりに昼食を。ご飯、豆スープ、カリフラワー、オクラの和え物、フライドポテト、大根と人参のからし和え。
ネパールでは、ご飯は基本的に3食とも「ダルバート」を食べる。ダルバートは一言で言うと「カレースープ定食」のような感じで、ご飯、豆スープ(ダルスープ)、辛い漬物(アチャール)、苦いor苦くて辛いゴーヤ、ジャガイモ炒めたやつ、カリフラワーをカレー風味にして炒めたやつ、青菜のお浸し、オクラの和え物、辛いチキンのスープといった面々が2~5品くらいワンプレートに乗っている。これを右手で全部グチャグチャと混ぜて食べる。構成が毎食同じなので飽きるが、それは日本人として生まれてしまったが故の贅沢な悩みかもしれない…。

以上、(あんまりその話をしていない気がしますが、)ひよひよのモーニングルーティーンでした！！