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俺はマイペース feat.DADDYiSMについて

新曲リリースしました。

“俺はマイペース feat. DADDYiSM”

実家を大掃除した日。
倉庫の奥に眠っていた父のカセットコレクションの中からデモテープを見つけた。

16曲もの曲が収録されたカセットの存在。
裏面にはタイトルが綺麗な字でびっしりと書いてある。

「なにこれ?」と父に尋ねると
そのとき初めて10代のときに曲を書いていたと聞かされた。

ギターを弾いてたことは知っていて、
私が19歳のときに弾き始めたギターも父のお下がりだった。
でも、まさか父が曲を作っていたとはその時まで全く知らなかった。

だって私の父のイメージといえば、
THE 九州男児「真面目」な父ちゃんという感じで
詩や歌を書く人とは全く無縁だと思っていたから。

父のDNAがここまで受け継がれてるなんて、
親子だわ…って一番感じた瞬間かもしれない。

就職もせず音楽活動をやると言ったとき
反対もせずに応援してくれたことに初めて合点がいった夜だった。

家にカセットを持ち帰り、
早速パソコンにダウンロードした。

キーの少し高くなったカセット特有の音、
荒削りだけどまっすぐな40年前の父の声とギターの音。
あのおじいちゃん家の和室でとったのだろうか、
娘ながら私はこのアルバムを特別に感じた。

中でも「俺はマイペース」という曲が
私のお気に入りになった。

“今は苦しいけれど
いつか必ずいい日が来るだろう
焦らずゆっくり走るのさ
そう俺はマイペース

人は皆いつでも孤独なランナー
お前だけが苦しいんじゃない みんななんだ
焦らず気張らず 気楽に行こうよ
まだまだゴールは遠い丘の上”

不器用でマイペースな父らしい
そしてなんとも私が書きそうな歌詞だった。

それから数年が経ち、父が60歳になった。
還暦祝いに何かプレゼント、、と考えたとき
そうだ、父の曲をリミックスしようと思い立った。

フォークギターにトラップビートを重ねて、
40数年前の父と時を超えて一緒に曲を作った。

父に聞かせたら、とてもうれしそうだった。
「実は、歌手になりたいと思ったことがあったんだけど、おばあちゃんに反対されたんだ」ってまた初めて聞かされた。

この曲リリースします、と伝えると、
「やったー!」と両手をあげて喜んだ。
うれしそうな父の笑顔を見て、
音楽をやっててよかったと心から思えた。

今私がこうして音楽をやっているのも
両親の支えがあるおかげ。

沢山迷惑もかけたし、ぶつかる日もあったけど
それでも一番のASOBOiSMのファンでいてくれる父に
感謝の気持ちを込めて。

いつもありがとう。
ぜひ、父の音楽も楽しんでもらえると嬉しいです。

そして、今回のリリースをお手伝いしてくださったBIG UPの皆さん、内田さん、サイトウさん
アレンジしてくれたYeeGIF、ミックスしてくれたトムさんに大感謝です。

みんな沢山聞いてください!

#俺はマイペース


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