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【絵本レビュー】 『だいおういかのいかたろう』

作者/絵:ザ・キャビンカンパニー
出版社:鈴木出版
発行日:2014年2月

『だいおういかのいかたろう』のあらすじ:


湖で凍ってしまった、だいおういかのいかたろう。偶然通りかかったゆめたくんは、いかたろうを助けようとします。

『だいおういかのいかたろう』を読んだ感想:

ナンセンス? 
そうかもしれません。でもお気に入りの絵本がまた一冊増えました。

踊り付きのだいおういかを助けたらいか踊りを教えてくれるというだけのお話なのですが、うちの息子にも大ヒット。いかダンスも歌ってくれました。

私は踊れません。というか踊るのが怖いです。父が家で踊ることなんて絶対なかったし、あまりダンスを見る機会もありませんでした。高校生くらいになってからヒップホップとかクラブミュージックなんかに触れるようになって、ダンスってかっこいいなと思い始めましたが踊る機会はありませんでした。そんな時、通っていたスポーツジムでヒップホップのクラスができたんです。母も同じジムに通っていたので、一緒に行ってみることに。若い頃のディスコ通いを自慢にしている母は、ダブダブのTシャツにジャージを身につけやる気満々。私はといえば、いつものジムウェアで、ヒップホップというより日曜ジョガーといった感じでした。

さてクラスが始まると周りはヒップホップ風に着飾ったおば(あ)様ばかり。20代は私一人だったのです。20代でしかも場違いな格好と、始まる前から嫌な予感。軽いウォーミングアップをして、さていよいよヒップホップ風な動きに入りました。私的には動きについていけていると思っていたのですが、突然後ろの列から笑い声が。しかも「クスッ」ではなく爆笑の声が。鏡ごしに見ると私の母が腹を抱えて大爆笑中でした。私は恥ずかしくなって、そのままスタジオを出て行きましたが、外からも母の笑い声が聞こえました。想像がつくと思いますが、それ以来人前では踊れなくなってしまいました。それに反してうちの4歳児はどこでもかしこでも踊ります。突然スイッチが入ったように踊るので、道を通る人にも「一体どんな音楽が流れているんだろうね」と言われるくらいです。私も気になります。でもね、絶対笑ったりしないということは心に決めているんです。踊れ、息子よ!

『だいおういかのいかたろう』の作者紹介:

ザ・キャビンカンパニー
阿部健太朗と吉岡紗希による二人組の絵本作家。 ともに1989 年大分県生まれ。 由布市の廃校となった小学校をアトリエに改装し、制作拠点としている。 第7回日本童画大賞準優秀賞受賞。 デビュー作『だいおういかのいかたろう』(鈴木出版)で第20 回日本絵本賞読者賞受賞。 作品に『よるです』『ハテナはかせのへんてこいきものずかん』(偕成社) 『ほこほこのがっこう』『にょっ!』『ゆびさしちゃん』(小学館) 『はみがきあわこちゃん』『ケチャップれっしゃ』『くつしたしろくん』(鈴木出版) 『ひげらっぱ』(ひさかたチャイルド) 『しんごうきピコリ』(あかね書房) 『ねむれないおうさま』(B・エルキン原作 小宮由訳/瑞雲舎) 『おかしな?ハロウィン』(ほるぷ出版)

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