見出し画像

【絵本レビュー】 『かえるのそらとぶけんきゅうじょ』

作者/絵:村上勉
出版社:偕成社
発行日:2012年7月

『かえるのそらとぶけんきゅうじょ』のあらすじ:


大きなどんぐりの木にくらすかえるが、「研究所」をつくります。何やらたくさんの道具を使って毎日せっせと研究をしていますが……。

『かえるのそらとぶけんきゅうじょ』を読んだ感想:

最近飛ぶことに執着している息子が気にいるかな、と思って選びましたが、本当のところは村上さんの絵が大好きだからでもあります。

「スーパーマン」と言いながら路を駆け抜ける息子なのですが、スーパーマンも見たことがないのにどこで覚えたんだろうと思ったら、息子のスーパーマンは大好きなアニメ映画に出てくるドラキュラでした。ダンスも歌も得意な優しいドラキュラは、飛ぶときには小さなコウモリになります。どうやら息子が言うスーパーマンがこのドラキュラであるということを発見したのは、つい最近です。スーパーマンを毎週末見る心の準備はできていなけれど、ダンス好きのドラキュラならまだいいかな。

それにしてもこのかえるさん、失敗しても一人研究所にこもっても、いつも心配して支えてくれる友達がいていいですよね。どんなスーパーマンになっても、息子にもこんな友達がいてくれたら、母は安心ですよ。

『かえるのそらとぶけんきゅうじょ』の作者紹介:

村上勉
1943年、兵庫県生まれ。1965年、佐藤さとる作の「コロボックル物語」の挿絵でデビュー。挿絵、絵本、装丁など、出版美術と深くかかわってきた。主な作品に『おばあさんのひこうき』(小峰書店)、『おおきなきがほしい』(偕成社)、『てがみをください』(文研出版)などがある。『おばあさんのひこうき』で、小学館絵画賞受賞。

村上勉さんの他の作品


サポートしていただけるととても嬉しいです。いただいたサポートは、絵本を始めとする、海外に住む子供たちの日本語習得のための活動に利用させていただきます。