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【絵本レビュー】 『いいきもち』

作者/絵:ひぐちみちこ
出版社:こぐま社
発行日:2004年3月

『いいきもち』のあらすじ:


地面に落ちた一粒の種は、土に抱かれて、いいきもち。花は風に抱かれて、魚は水に、リスは緑の葉っぱに抱かれて、いいきもち。そして、赤ちゃんは…。みんなを見ているお日様がポカポカ暖かくて、読んでいると、大人も子どもも「いいきもち」になってきますよ。

『いいきもち』を読んだ感想:

息子が1歳になるかならないかくらいの時に購入したものです。絵が優しくシンプルだったこと、花や魚、リスや鳥など息子の興味を引きそうなものが色々出てくるのが我が家に連れてくる決定ポイントだったと思います。あと、私が気に入ったのは「土に抱かれて、いいきもち」という点。抱きしめられることが大好きな息子にも理解しやすいと思ったのです。

かくいう私もハグが大好き。「ギューしてギュー」と息子が小さな頃からねだっていました。今4歳となった彼に頼むと、「ママがギューしたいのは、〇〇が好きだから?」ととても論理的に聞いてきて、ちょっと興ざめ思想になるのを抑えながら「そうだよ」と答えると、「じゃあちょっとだけね」とハグしてくれます。この調子でいくと「ハグはやめてね」と言われる日もそう遠くはないのではないかと、少し怯える母なのです。

息子からのハグ削減に凹んでいたのですが、コロナのせいや忙しいせいにして、自分がきもちいいと思えることを最近していないのではないかと気づきました。好きな入浴剤を入れてお風呂の中で思いっきり本を読んだ後顔パックをしてちょっと肌をいたわってみるとか、カフェでコーヒーを買って日向ぼっこするとか、「ああ、いいきもち」と思えるようなことを毎日できたら、ハグを求めるんじゃなくてしてあげられるようになるのかもしれないですね。というわけで、早速顔パックをしながら記事を書いております。

『いいきもち』の作者紹介:

ひぐちみちこ(樋口通子)
1947年、大阪に生まれる。
大阪教育大学美術科卒業。
子どもの頃から絵を描くのが好きで、高校時代より油絵を描く。
長女誕生の時から手作り絵本を作りはじめた。
現在は岐阜県に住み、地域の手作り絵本サークルの中心となって活動している。
日本児童出版美術家連盟所属。岐阜県現代美術家協会会員。

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