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変化と出逢いと食事会

例えば映画を観ている時も髪型見てたり
漫画を読んでてもヘアスタイルからのメッセージが聞こえてきたり
まるでヘアスタイルに憑りつかれていると言っても過言でないと自負してる僕なんですけど
今年美容歴33年目にして改めて感動した事がありました
今日のテーマは「変化」と「出逢い」です
特に美容師さんと美容室オーナー様方と共有できれば幸いです

ずっとトガッてた美容師さん

およそ2年前まで
まずハッキリと言えることは自分の事を「めちゃくちゃ凄い美容師」だと思っていて、ハッキリ言って自分ほど思慮深い美容師はいないとっ!
存在してるわけが無いとっ!!
深くそう思い、毎日お客様の髪型を作っては
今日のあのカット最高だなフフフフフ
あの毛先のカール感ヤバいでしょ!絶対俺にしかできないよフフフフフ
なに!このデザインカラー!もう、あれでしょ!アーティスト以外の何物でもないでしょフフフフフ

なんて毎日で

本当に楽しかったんです
だってお客様喜んでるしー
凄い凄いって言ってくれるしー
皆、僕の事を「ヘアスタイルの神様」みたいに扱ってくれました

なので、同じ事が出来ないスタッフ達に憤りを感じます
「何故同じように出来ないのか??」と
「出来なかったら何故努力をしないのか??」とね

まぁ、若い時はものすごく責めました
「やれやれやれやれ動け動け動け動け働け働け働け働け」と
そして、それに着いてこれないスタッフはやめ
残ったスタッフはまさしく「僕の顔色を伺いながら」仕事をします

もちろんたまに褒めたりもします
もちろん上から目線で
「良く出来たね僕ヨシヨシヨシ」と軽快に
嘲笑うかのように

スタッフのひとこと

とはいえ、実は残ったスタッフ意外と長くアージュで働いてくれていて
スタイリストの二人は20年近い付き合いになります

一番長いのは「ウラタさん」
そして「ナゴミさん」です

二人はとっても一生懸命にお仕事を真面目にやります
「遊ばなくていい仕事がしたい」
「プライベートなんて全て仕事の為にあるんだろ上等だよ」と

自分が求めている美容師さん達が残ってくれました

ちなみにいうとお客様の利益にならないという理由で
たくさん厳しくしてきましたが
二人はそれでも付いてきてくれました
「店長に言われたことは間違ってない」
そう思ってついてきてくれたのだと思います
なので、ハッキリ言います
「この二人ヤバイ美容師です」
メチャクチャお客様の事しか考えてません
二人とも独立できるのに何でやらないのかなぁと思っていましたが
あるミーティングでいわれました

「店長、お客様がアージュに来ていることをステイタスに感じれるような、そして新しく入ってくるスタッフがアージュに入れて本当に良かったと思えるような美容室にしていきたい!その為だったら何でもします!」

あれ

あれれ  れれ

なにいって   なにいってんの?

今のままで充分やっていけるし
毎日楽しいし、お客様だって満足してるよ

ちょっと待って

んー

良いかも!!
それいい!!

そもそも一緒に働くスタッフがニコニコしてなかったら
お客様はニコニコ出来ないし、よし(ちょっと面倒だけど)やってみるか!!

皆にアージュの良さを伝えよー!!

アージュって何が出来るの?

じゃあまず何しようか?

僕たちはたくさんミーティングをしました
でもねー
何も浮かばないんです
だって美容の事しか考えてなかったから
髪型の事だったら何でも発想出来るんだけど、なーにも頭に浮かばない

僕たちは何が出来るのか??
についても話し合いました
僕たちは細胞の働きや薬剤の事など異常なほど理論の勉強をしていて
その理由は「お客様に嘘をつきたくない」という一心で
その奥には「お客様と長く付き合っていきたい」という背景もあり
課題は「それをどう打ち出していくのか??」だけでした

そしてAさんと出会います

Aさんはドライでふわっとした人物
だけどたまに熱い
嘘はつかない
言わないといけない事ははっきりという
筋が通っているとこが好き
そして数時間話しただけでアージュの問題点と解決法を
まるで自分の事のように考え出してくれました

「一人一人の日常に寄り添い、サロン帰りのヘアスタイルを日常にするべきだ」
これがアージュのコンセプト
そして、それを同じように感じてくれる美容師がいれば
お客様が抱えている色んな問題ごとが解決する!
日本中の忙しい人の日常まで美しく出来る美容室をめ!ざ!そ!!

いう事で

完璧な方向性のもとお仕事をします
そしたらめっちゃ忙しい

毎日お客様をお断りして本当に申し訳ない
待ってもらうのも悪い!!

ナカマフヤソー!!!

ってなりました♡

新人じゃなくてナカマ、下の子じゃなくてナカマ

っと

言いましても実は美容室求人氷河期時代

そんなに簡単に人は来てくれません
去年からの1年間はまさしくその現実と向き合いながら求人を続けてきました

そしたらパートタイムのアシスタントだけど
かわいー子(Kさん)が入ってきました
彼女はネイリストを目指す絵が上手な女の子

そしてその次に笑顔がメチャクチャ可愛いMさんが入ってきました
教えたことは家で実践するくらい熱心な女の子

そして早く良い美容師になりたすぎるS君
メチャクチャ身長高くてイケメン
本当に真面目で良い美容師になると思う

高卒で「アージュに来たい!!」
って手を挙げてくれた美人女子岩嶽さん

おっとどうした

去年まで3人で働いていたのに7人になっちゃった

今まで3人で(勝手に)孤高の存在でやってきたのに
僕たちは急な事でアレルギー反応が出ました

そう
昭和で育った僕達美容師は
自分たちだけの世界観でお仕事をしていたので
「昭和感」から抜け出す必要がありました

ただ、しかし
ハッキリと言うんだけれども大事な考え方は変えません
「伝えるべきことは伝える、伝え方をアップデートする」
だってお客様の為になる事は伝えてあげないとそれは「無視」だと考えるからです

あと「下の子」「新人さん」という言い方もやめました
上も下も同じ現場で働くチームである以上関係無くって
「新人さん」って僕が18で美容師になった時に言われてモチベーション上がらなかったからです

飽くまで「ナカマ」
そして「チーム」でお仕事をやる事
これがこれからのアージュのスタイルとして今現在浸透させていって
本気で美容師を一生楽しんで生きていけるような人を増やせていけるのであれば
そして、お客様の日常に寄り添って(とりあえずは)日本中の忙しい人達が何もしなくても美しく出来るような技術を提供出来れば
本当に楽しいよねって思ってます

思えば「ずっとトンがってた美容師さん」から色々と迷い悩みましたが
今が一番楽しい!!



いう事で昨夜食事会をしました!


皆楽しそうで嬉しい
これからも頑張ろう

最後まで読んで頂いて本当にありがとうございました



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