見出し画像

自分らしいヘアスタイルのつくりかた

「自分らしさ」ってヘアスタイルにおいて僕らのテーマなんだけど
本当に難しい課題だと思っています

今日は長く美容師をやっている方
ファッションが大好きな方に読んで頂けると幸いです


そのヘアスタイルは誰のもの?


あれは駄目、これは駄目って
ヘアスタイルに色々と規制が入っている学生時代には
中学卒業したらツーブロックにしてやろう
高校卒業したら金髪にしてやろうと
色んな妄想を膨らまかせて想像してはワクワクしていると思います

近頃で言うと「ツーブロック」中学校でも解禁され
自由に皆がツーブロックにするかと思いきや、あれあれ

意外とごく一部の学生さんだけで、皆今まで通りに髪型のオーダーをしてきます。

「ダメ」って言われるとしたくなる
「何でも自由にしな」って言われると思わず委縮しちゃう
昔からそうなんですけど、これって基準は結局学校が造っていて
それに従うか、抗うかだけなんだと思います

例えば「明日から全員金髪にしてきなさい!!」って学校が言ったら
全員金髪にするでしょうか?

恐らく抗う子は何もしないと思います
うるせえよ、おれは黒髪が好きなんだよ!って反抗する

黒にしても金にしてもツーブロックにしても刈り上げにしても
前髪眉上にしても眉下にしても所詮、学校が決定したルールが基準

勿論、上司や会社のルールに従う子の方が重宝されるので
上手にやる人は学校を卒業した後もそのルールに従います

これって当たり前の事

ルールに従うか、逆らうか
貴方のヘアスタイルって結局、誰が造ってるんでしょうか?

「自分らしく」って意外と難しい


いやいや
やりたいから、やってるだけだし!!
って言いたくなるのもメチャクチャわかりますが

例えば「赤」が好きだから髪の毛赤くしたいって言う人がいます

何で「赤」が好きなんですか?って聞いたら7割がアニメや漫画の影響
他はパーソナルカラー診断、お気に入りの靴が赤、彼氏に赤が似合うねって言われた、推しが赤。
その理由には必ず誰かの影響があるのです

学生だったら表現不自由な制度
社会人であれば、会社のルール
大好きな漫画のキャラクター
推しの髪色
親の影響

これら全て、様々な情報が蔓延する中
自分自身で判断をしています

そして、それを受け止めた上で
「本当の私」が見えてくるのかもしれません

なので、年を取れば取るほど
経験を積めば積むほど「本当の自分らしさ」の理解が進みます

自分の好きなもの
自分の好きな事
好きな映画、絵画、音楽、漫画、アニメ、食べ物、自然、人

最後に自分の好きな在り方

周りに影響されながら自分自身で確立したものをヘアスタイルに落とし込む
それが本当の「自分らしい髪型」だと思います

変化を楽しむ


色々と経験して好きなものが出来たとして
その上で自分の事を大好きになって
自己表現をしたくなったら僕達美容師の出番です

自分のスキを「好き」とか「嫌い」とか言う人もいます
あと、時代も変わってきます
「昔っぽい」とか「ダサい」とかも言われるかもしれません

ちょんまげ好きすぎてずっとちょんまげしてたら「江戸っぽい」って言われるように「自分らしく」を追求すると必ずアンチも出てくる

どんな事言われたって、それを超越するくらい表現したい自分が
本当に「自分らしい」のかもしれませんが

今度は先生や、学校や社会の評価ではなくなってきます
「自分の好き」を子供や部下や後輩が評価するんです

「お父さんダサい」なんて言われたら
お父さんどんなに尖がってても萎えちゃうから
これは「新しい世代の意見」として素直に聞くのも良いのかもしれません

ルールに反抗的な自分自身が古いと言われる瞬間
それが「初めて聞くファッションの提言」かもしれません

オシャレを貫き通して変化を楽しむために
キーワードは素直に聞くことです

「自分」という素材との向き合い方


何となくダラダラと書いてしまいましたが
僕が思う「自分らしいヘアスタイルの作り方」は
色んな経験を経て獲得出来るもの

その為に若いうちは「自分がやりたい!」と思う事を色々とやってみる
少し大人になったら自分の生き方とファッションを考えてみる
それが確立出来たら若い人達の話をしっかりと聞いてみる

「様々な経験をして、自分を知り、完成させ、若い力を素直に頂く心を持つこと」

これがファッションで一番重要なこと

おっと

僕はファッションの話をしていましたが
これは人生の話かもしれません

最後まで長い文章を読んで頂き感謝します

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?