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CAN・DAY・A・SORT 14話

(・A・)
「ぷにとんが大人しくなってからこちらに平謝りしてきました。もうぺっこぺっこぺっこぺこ。そんなに謝らなくていいっちゅーに」

( ◍_◍ )
「んだな!こっちにはからくりお目見えしてんだからな!!」

(・A・)
「はい」

( ◍_◍ )
「なんだっけ?お前のその黒いオーラだっけ?それにまとわりつかれるとおかしくなっちめーんだよな」

(・A・)
「ほんでもってオイラ達は、ポストンくんと一緒に無事に恋文をお届けして事なきを得たわけですよ」

( ◍_◍ )
「な。よかったな。結ばれてよ」

(・A・)
「はい」

( ◍_◍ )
ーーそう言ってジテンは頬を染めて笑う。ぷぷぷぷ。相変わらずかわゆいヤツよ♡
「んで、ぷにたんはどーやらポストンと一緒に暮らすみたいで」

(・A・)
「よかったっすね~」

( ◍_◍ )
そそそ。そんであたいらは次なる旅へって感じで今バイクにまたがってまーす!!ぶるるんぶるるん!!あーしの愛馬が火を吹いてたまらんゼ!!

(・A・)
「そうでーす!!」
風が心地いいです。って「アヂ!!」

( ◍_◍ )
「あ、ごめんごめん」
ーーどーやらバイクの炎がどばーとジテンに掛かったらしい。

(・A・)
「もう!!勘弁してよ!!」
ーーと、俺はバイクのマフラーを足でガツン!!コンパクト☆カカト落としいい!!

( ◍_◍ )
「ずぎゃあああら!!てめーなにしくさるんじゃあい!!」
思わずあたしは急ブレーキ!!ポンピンちゃんなしの急ブレーキよん!!♡

(・A・)
「てめーの愛馬ならちゃんと調教しとけよ!!このボンクラ侍!!」

( ◍_◍ )
「なんだなんだなんだああ!?心の鞘当しくさりやがって!!表出ろくらぁ!!」
みたいな感じであーしはジテンにドロップキック食らわせーの降ろしーのあちしも降り~の!!

(・A・)
「いってーな!!」

( ◍_◍ )
胸を抑えてよろよろとふんわ~り宇宙空間を漂って戻ってくるジテン!!「なんだてめーやんのかこのーー」

(・A・)
と、キャンディさんは俺を睨んでーーと思いきや、それは目を細めているだけでどうやら別の物を捉えている。なんだなんだ??とキャンディさんの目線を辿ればそこはおれの下腹部!!
なーんだよ、キャンディさんこんなところで俺に発奮しちゃってと俺が遅れてそこをみればなんとそこには一枚のチラシが!!
「なんだ??」っつって、俺はそれを見る。ーーが、それをキャンディさんがいきなし横取りーー

( ◍_◍ )「ヘイパース!!…なぬなぬ??閉店記念セール古物店もってけ泥棒キャンペーン実施中!?」

(・A・)
ぼくはキャンディさんの下からもっそり潜り込み、チラシを一緒に見る。おっぱいに挟まれてる形になるけどこればかりはしかない。
「ーーなになに?680%OFF??なんじゃこら」

( ◍_◍ )
とかほざいてるあんちくしょーのどテッペンに拳をお見舞い。まるでナイアガラの滝が如く急流でたたっ込む。し♡か♡も♡その拳はあたくしご謹製の飴でコーティングしたやーつ♡
そら「いっでええええ!!」なーんてのたうち回りますわな!!がはは!!

(・A・)
「なんすかーー680%offって…」
う、う、うぐぐーー俺は頭を抑えながらーーてか、たんこぶ??を抑えながらーーちょっと泣いてる俺。
「ーーヘンテコな数字掲げやがって」

( ◍_◍ )
「むーん実に興味深いねえ」
あたしは考えチックに顎元手を当て。
「よっさ!行こうぜココ!!」


                             コズミカルシアター
                           CAN・DAY・A・SORT
                                    第14話!!!
                           「古物店にようこそ!!」

( ◍_◍ )
「んで、ここが議題の古物店か」
ーーなんか古民家ってゆーのか、オンボロの茶色ばんだ店構え。物は言いようってか。

(・A・)
ーーキャンディさん、性格悪いですよ。ってことで、ここからは僕が。がらがらがらっと僕達は引き戸を引いていざ入☆店☆!ーーってキャンディさん…
「そこでなにしてるんですか…」

( ◍_◍ )
「なに?て、チョッパーごっこ」

(・A・)
「そんなことしてないで入ってくださいよ」ーーいいから。

( ◍_◍ )
「罠とかない?」
ーーあたしはそ~っと震えるぶにょぷにょの足をそーっと伸ばしてちょこん。中に触れる

(・A・)
「あるわけないでしょーが」
俺はため息。何言ってんだこやつ。

( ◍_◍ )
「だってよ~!!あ~んなきな臭い謳い文句で誘って来やがったんだぜええ!!ふつー怪しんでしかるべきもんじゃろがい!!」

                   『ーーきな臭くて悪かったの』

ーーみてーな声が聞こえる!!あたしらは声のした方へ!!なんとそこには!!

黒いラジオがテーブルの上にちょこん!!

「なんだよ!!おどかしやがって!!」ーーと、あたしはそのラジオを蹴っ飛ばし、がりがりがりがりかじる!!一生残らねー歯型つけてやんぜ!!

(・A・)
ーーはしゃいでるな~みたいな感じで俺はそこに微笑みを残しつつ、店内を周り見る。一風だと、なんというか、なんてことないふつーの古物店という感じ。あ、でもこれから閉店しまっせって感じはしないのが不思議。
「ね、キャンディさんーー」と、振り向いた時、そこにキャンディさんは居なかった。

(・A・)
「は?」
「あれ?」
「キャンディさーん」
呼びかけども返る声なし。ぽつねんと俺だけがそこに居残る。

              〝がたがたがたああああああ!!〟

と、いきなし俺の右側で音が!!振り返る!!そこには日本人形みたいな和服のあのちょっとこっち来るううう!!
「ひぎいいい!!」
と、俺はおそ松くんのシェー(イヤミ)みたいな感じでずぶ濡れの猫みたいな輪郭を描いて逃げ延びる。ーーなんだよ脅かしやがって…その人形は止まったけど、なんで急に??ゼンマイとか巻くタイプのあれだろ??残ってたのか?前のエネルギーが。このタイミングで??

〝ぼーん〟                                    〝ぼーん〟
                   〝ぼーん〟

「うげび!!」なんですけど!!くおの!柱時計!!先程のキャンディが如くうっちゃ壊したろかい!!なんだよこの影牢的な仕込みは!!ちょいちょい!!心臓に悪いってーーまるでホラーハウスじゃん…って俺はなるけど本当にちょっと待って。

消えたヒロインーー
                       突然動き出した人形ーー
                           タイミング悪しく鳴り響く柱時計ーー

この状況ってもしかしてーー

( ◍_◍ )
「あーすっきりした!!」

(・A・)
「なんなんだよもう!!」
俺は膝から崩れ落ちる。ハンカチでおててふきふきしながらキャンディさんご登場!!ってバカ!!心配しただろうが!!
「急に居なくならないでくださいよ!!」

( ◍_◍ )
「いやーごみんごみん」「あのさ、店主もどーやらいねーみてーだし、帰ろーぜ?なんかそもそもうそくせーしな」

(・A・)
「はい…」
そう言ってキャンディさんは、からからどす。扉を開けて、バイクに跨る。
でもなーんか俺はうしろめたさというか後ろ髪引かれる感じ。
「なーんかへんでない??」
そんな一言を発しつつ、俺は便宜上で使った後ろ髪・・・をこそぎ切るべくようにして、頭をぽりぽりと掻いた。そんでキャンディさんを見る。
そこで宇宙人の風にそよがれたキャンディさんの頬元。そこに一筋の縦線が通っていたのを、この時の僕は気づくべきだったんだ。




                          CAN・DAY・A・SORT

                                 【キャンディ】
「自称本名キャンディーナ・キャンディーノ。多分嘘八百。この物語の一応主人公であるジテンと地球にて邂逅。その際にジテンが秘めし宇宙のぱぅわを引き出し、見事地球に振り落ちし隕石を撃破させた。必殺技は巨大なスティック付き飴玉を作り出し、それをハンマー状にして敵に叩きつけるキャンディ・ストライク。他にも色々あるようだが、それをジテンには見せずにいる。魔性の宇宙女。どっかで使おうかなと画策している最新の必殺技は、隠れて観た地球の名作ETの指握手を元に生み出した、指先から誤ったゲッタービームよろしく光線を撃ち出す異星間友好ビーム」




                        CAN・DAY・A・SORT


( ◍_◍ )「さーいこーぜーい!!」

(・A・)
キャンディさんがエンジンを吹かす。ぶるぶるーんの音の中に何か音がした気がした。小さな小さな音。僕は堪らず乗りかけたバイクから降り、戸口を覗く。すこし霞んでるけど、中が見える。てか、なんか倒れてんな。

ーーあれはーー

お人形さんだ。店内は薄暗い為、それがどんな人形さんなのかは一目で見て取れない。でも、何か気にかかる。

( ◍_◍ )
「なんかあったの~??」

(・A・)
「…なんか、おにんぎょさんらしきものが倒れちょるんですよね~」ーーキニナル~

( ◍_◍ )
「んーなんほっとけよー!」

(・A・)と、キャンディさんは依然としてバイクに跨り、おててでぺんしぺんぺんと俺を座席に誘うけど、ちょっと待って。俺はこういうの気になる口なんだ。
だから俺はガラッと扉を開けて中に入ろうとするけどその背後に殺気!!振り返る前にしゃがんで上を見る!そこにはキャンディさんの顔が!!でも違う!!なんか違う!!似てるけど似てなくもなくてちょっと怖い!!目がつり上がってるし口角も鋭い!!おまけにほっぺにつーっと縦線が通ってる!!この近さ!!そしてこの覆いかぶさって生み出した陰影が為せる技!!その秒数や1秒に満たないんだろうけどはっきりくっきり!!

「コイツ全然ちげえええええ!!」と、俺はそのままの体勢で頭を突き出し、そいつにゴチーン!屈伸の威力+宇宙のぱぅわ!そこに俺の石頭!!ーーかどうかは定かではないけど、結構固いーー中身が(コラ)頭をタオル越しにはなるけどぶつけてやった!!ーーそうだなー俺はその瞬間で頭を繰らせてとりあえず思いついたもんを大声高らかに叫ぶ!

「パキケファロサウルス座あああああああああ!!」

俺の頭に宿った宇宙のぱぅわをしこたま食らった偽キャンディは吹っ飛ぶ。てかよくよく見ればほんとこいつ似てねーでやんの。お前、名前ニテネーナ・キャンディーナね。いや、ウルトラマンに対する偽ウルトラマンぐらい似てねーから!!あれでよく人類黙せたな的な感想が今俺の胸の中を駆け巡っております!!みたいな勢いで発表するけどオレはとりあえず恐竜シリーズで技作ってみようと思う!!
 
ぶっとんだニテネーナがよろよろと立ち上がる。
「なんでーーワカッタ??」
んーとね、なんて言おうかな。こういう時ってアレだよね。任三郎チックにあの時既に疑ってました~みたいなのがかっこいいよね。えーとえーと…

「…お前のおっぱいが少し小さかったーーからかな」

いやいやいやいや俺は何を言ってるんだ!!てか、髪の毛も緑色だし、ジャージも全然違うタイプの赤!!赤っちゃ赤だけどこれ、だいぶ暗ーい赤よ!?

「よくぞ見破ったーー」
みたいな感じでズラを外して、ジャージを脱ぐ。そこからシリコンが二房ぼろんぼろん。えー。

「ワシの名前はクグーツ。ワシは生きた人間を人形に変えてコレクションするのが趣味でのーー」

みたいな感じで、俺に向けてコリコリコリっと指でピアノ爪弾くように、アピールしてくる。そこで、お面を外し忘れていたって感じでビリ。ルパンみたいな変装だなおい、宇宙人。

そこでキラリと指の先からなんらかの透明な糸がーーははーん。それに捕まるとアレなのかな??

てな感じで距離をとるーーろうとしたけど、それってどうなんだ?みたいな一案がふと浮かぶ。その射程距離分かんねーじゃん。下手に後ろに飛んで超射程で見えにくい糸飛んできたら終わるじゃんって思ったさらググッとくるぶし辺りから解き放たれようとするエネルギーを前へ!!

                            〝どっひゅん!!〟

逆にてめーの方に向かってってやる!!

ーークグーツとやらは焦るかと思ったけど、全然別段ニヤついとる。ひょっとして花京院の半径なんちゃらメートルエメスペみたいにもう包囲されてる??じゃあ俺は時を止めようーーとかふざけてるバヤイじゃあない。俺にそんなにコギヨーな事は出来んのだああ!!今の俺にやれる事は知れてる。たかがーーとかそんな卑下染みた答えじゃない。

自分が出来る事を知っているということは、戦法を編み出しやすいって事なのだ。
それで突破出来なければ負け。実に清々しいじゃあないか。

そんな考えを一旦横に置いて俺はこのままロケット座で行こうか悩む。いや悩んでるって事はそのままじゃあダメなんだ。なんかあいつニヤついてるしーーと、クグーツとか言うやつの腹元にキラリ。なんか嫌な予感がしたので、急回転して相手の頭上を越すーーその瞬間クグーツと目が合うけどそっちじゃあなくて俺は先程のキラリを見る。

ーーキャンディさんじゃん。
正確にはキャンディさんの形した人形なんだけど、これってあれじゃね?弾き出した答え、言っていい?おそらく、店内にあったキャンディさんの人形ーー俺が見てないうちに姿を変えられたのだろう。が、まだ意思が残るのか、ことりと音を出して音に知らせたのをこいつはまたまた糸でとっ捕まえて俺に壊させようとしたって寸法腹積もりだなーー!!
って分かった瞬間、俺は一撃で頭に来た。怒髪天の到来。これ、頭に白タオル被ってなかったら確実に逆だっとるね。

こいつのやり口は気に食わねー!!けど、今どーしていいか分からん。じゃあやる事はなんだ??と考えるけどそんなもん瞬足で答え出せたら困ってない!!俺はぐるんぐるんと、宇宙でバック転して、店の中へひた戻る。もちろん戸を蹴っ飛ばしてやったけどそんなん知るかよ!!なんかここらにヒントねーのか!?って、あいつが戻ってくる前に何かしら得ようとするけど焦ってる時ってのは大概上手くいかない。

「ふー」

心を落ち着けてーーと、少し冷静になった俺の目の端が何かを捉える。

「なんじゃこら」  

雪だるまの人形だ。握ってみるけどぐにゃぐにゃとしててソフビみてーだ。でもなんつーか雪だるまなんだけど雪だるまじゃねえ。手足があって麦わら帽子に青いアロハシャツ着とる。下は赤いハーフパンツ。

「よく出来てんなー」  

と、状況も省みず感心してまじまじと人形を見るけど、ちょっと待ってよコレ。どこにも捺印されてねーぜ。こういうのって大概凹んだ文字とかタグで会社名やら番号やらーって思うけどコレアレだわ。

ーーこいつも元人形なんだって理解する。

じゃあやる事は簡単だな。

コイツで色々為せばいい。色々やって戻れば御の字それをキャンディさんに試せばいい。

ってじっとりそいつを握ってたらぎゅぎゅんと俺の掌が膨らんでくる独りでに!なんつーのかこれ斥力ってのか?
 
と、そこを見るともう先程とは打って変わって小学校上がりたての娘が頑張って作りましたみたいなサイズの雪だるまになってやがる!!オマケに小さい声でうーうー言ってる。多分これ人肌だーー温めてやりゃーいいんだと、オレはピンとくる。もう握れないくらいでかく成長したもんでお父さん嬉しい!!なんて冗談扱いてる場合ではない!オレは作務衣の中にそいつをねじ込む。最悪の最悪、弾除けにはなるだろうーーみたいな小悪党的な考えじゃなくて、戻してやりてえみたいな気持ちが脳内と心を巡る巡る。そんでもって一緒にコイツをぶっ倒そーぜって思う。…戦力になるかは分かんねーんだけどな!!

ガラガラガラーーとは行かず、ぬっとクグーツとやらが店に入ってくる。ーーコイツでけえな。タッパば俺の二倍ーーとは行かないまでもかな~りある。なんでガラガラガラっとは行かないかって言うと、先程俺がぶっ飛ばしてやったからだ!!

俺はスキを窺うべく物陰に隠れる。キャンディさんはもう胸元にいない。野郎畜生。どこへ隠しやがった。これじゃあ攻撃出来ねーよーーと思ったけど、アイツごと温めればいいのかーー??そんな事どうやって??とか思ってるから襲いかかられるんだよバーカ!!

敵の横凪を躱す!!でもそれだけじゃダメだ!!やつの本命は後から来る糸!!なので、俺は背後に沿った勢いのままに敵の足元を小突く。小突くっつっても、今までに比べたらって感じ。もち、強烈♡

敵はぐるりとよろけるけど、ニタアーーって顔でこっちへダイブしてくる。あ!そこに糸が張ってあったのかよ!!今更キラリ!僕ここに居ましたー!じゃないんだよ!そこからバウンド!ロープ際で反動をつけたプロレスラーのようにしてクグーツがにやつきと共に襲い来る!!もうダメだ!!
 
ってとこにカキーン。クグーツはそれ以上来ない。なんで?って顔をお互いにしてると思うんだ、今。だから僕はクグーツの目線に引きづられて俺も足元を見る。クグーツの足元は氷で氷漬けにーーえ?なにこれ。

                  「助かったぜーーボウズーー」

って向こう際ーークグーツを挟んですぐ前で声がする。そこには被った麦わら帽子を丸みを帯びた指、掌で抑え、青いアロハに赤いハーフパンーーさっきのお前じゃねえか!!
肝心のお顔は(●>●)こんな感じ。サングラスにニンジンぶっさしとる。

(●>●)
そこで俺こと雪だるまは語る。
「大体の話の展開は分かった。宇宙人は心で理解するからなーー」

(・A・)
そう言って動けないクグーツをまさぐり、ひとつ人形を取りだーーキャンディさんおいこら!!どこに入れてんだくら!!

(●>●)
「…ま、まあアレだ。よーく洗えばーー」

(・◊・)
「いやそれも人間!!俺のフィアンセ!!」
と口からでまかせを叫んでしまうだって今どうでも良くない?そこ。
それをひょいと俺にパスして雪だるま風情は語る。お馴染みのポーズでだ。

(●>●)
「そう。もはやお馴染みのポーズ。よーく目に焼き付けて置くんだな。夏場の太陽の日差しが如くーー」
ーー決まったぜーー
  
(・◊・)
って本人は思ってるけど、実際はそんなに決まってない!!

(●>●)
俺は頭の帽子を少しズラしーーとっておきに格好付けて告げる。…頭の上からもう一本ーー三本目の腕が飛び出しているんだが、それを一旦引っ込めてからだ。
「俺の名前はユッキン・ダールマン8世ーー人は俺を夏場のゆきだるマン、そう呼ぶとかーー」

(・◊・)
「とか?」

(●>●)
「さて、私を助けてくれた啓蒙なるそこの君」 
ーーそう言って私は指を作務衣の男へ。
「私は私立探偵をしている。バカンスでこんな格好をしているところを何の因果かこいつにとっ捕まった。こいつには恨みはあるが探偵は私怨では動かない」

(・A・)
俺はごくりと喉を鳴らす。

(●>●)
「さてーーここで相談なのだが、君は私を幾らで雇う??」   

(・A・)
ーーいや、俺たち金ねーけど、そんな事迷ってる場合じゃーー「い、言い値でーー」

(●>●)
「了解」
ーー俺はそう言うと、帽子を目深に被り直し、つかつかと男の前へ。再三になるが、探偵は私怨では動かない。私は握り拳に氷を携えてーー

                                 ぶん殴る!!

(・◊・)
「うおおおおおおお!!」
トゲトゲスパイク氷がクグーツの頭上にクリティカルヒイイイイイイッツ!!敵さん、目ん玉飛び出させて、舌をびろーん!!おい、ちょっとその下俺の顔に擦ったんだけどーー


(●>●)
「ーー契約完了ーーお代は先程の恩で結構ーー!!」
それから私は倒れゆく傀儡商をスローモーションで見届ける。それからーー 
「さあ。次は囚われの姫君を暖める番だーー」

(・A・)
ぽかーんとしてみてた。いや、そのセリフ雪だるまの君が言うかね!!


                        CAN・DAY・A・SORT
                                        14話
                                      終わり



こやつがくだんのユッキン・ダールマン8世だ!!


だ!
だだ!!
だだだん!























お願いシマチューホームズ行ったことない! うそ! ホントはあるかも! 断定しかねる!!