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CAN・DAY・A・SORT☆23

すす

                     
                     

(・A・)
おいっす~!!みんなのアイドル!ジテジテのジテン坊やだよ~ん♡♡♡
僕たちは亜熱帯密林惑星じゃんぐるぐるぐるぐーるぐるを抜けてーー(そんなんだったかな)
な、な、なんとキャンディさんと初デートに別の惑星にや、やって来たのでしたっ!!(鼻息強)
果たしてこれはどどどどどうなる事やらあああああア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!


                       CAN・DAY・A・SORT

                                    第23話

                     『はじまりのおまつり』




(●>●)
「でよぉ~これが参っちまってよ~」

( ◍_◍ )
「…」

(・A・)
「…」

(●>●)
「まさかまさかの、かき氷屋クビなんだもんよォ。どうするよ俺っちってカンジ♡」

( ◍_◍ )
「……」

(・A・)
「……」

(●>●)
「でもよ。そん時よ、そんな時、すーっと、こう、すーっと流れ星いや彗星の如くおたらが現れて助かったってボイルドよォ~」

( ◍_◍ )
「………」

(・A・)
「………」

( ◍_◍ )
ーーあーしはジテンと目を合わす。

(・A・)
ーー多分、キャンディさんも同じ気持ちだ。

( ◍_◍ )
ーー心を読まなくても分かる。

(・A・)
ーー多分、おんなじ。

                         ( ◍_◍ )せーのっ(・A・)

( ◍_◍ )
(((ーーなんでこいつここにいるのおおおおーー)))
                                                                                 (・A・)

(●>●) 
「そう言えばよォ。かき氷ってみんな同じ味なの知ってる??というのもさァ、これは信じ難い話なんだけどーーーー」


                       CAN・DAY・A・SORT

                                    ☆23

                     『はじまりのおまつり』
                                            『とおじゃま虫』☆彡
                                                     /オレコンナンハコビタクネーッテー\

                 

(●>●)
「あれ?どしたんだよ~なんか暗くない??テンションあげてこっぜ~?せっかくのお祭りだよおおお??」
そんな感じで俺は肘をこつこつ!!どしたんだよこいつら!!ションテンバリゴリ低いじゃ~ん!この俺が折角のハードボイルドのお面外して、挙句ハメごと外してるってのに!!

(・A・)
「へへへーーまあまあーー」
〝てめえに水刺されてっからだよ!!〟
こんの岩清水!!いますぐてめえをわたあめ屋のバーナーで溶かして春のおとずれ告げたろかい!!それを季語にして一句読んだろかい!!

ーーそんな感じで俺は、俺の中に悪魔と化した俺を想起する。俺はそこで〝うひひひぇはは〟ーーそう笑いながら、ユッキンをガスボンベで殴りながらーー形を崩しながら、あ。次、火を当てた。

(●>●)
「ぶるっーーあれ??寒気が」

(・A・)
〝伝わったようでなによりだなアホンダラァーー!!〟このまま念じ殺したろかなこいつーー

(●>●)
「はは~ん、お前らあれだろ??」

(・A・)〝ビクッ〟( ◍_◍ )
その声に俺ら、あーしらはビクッとなる。
(・A・)                   ( ◍_◍ )
(もしかしてーー)(デートってバレた~??)

(●>●)
「うへへへ~い。どうやらかき氷食いすぎて腹壊したな、ご両人~??それだろ?当たりだろ??そんんで腹ァ壊したんだろ~いやァ~なるほどな~」

(・A・)ふぅ( ◍_◍ )

(・A・)
…どうやらコイツ、酒を数杯引っ掛けて来てるらしい。これは悪いお酒だ。これは悪いお酒ですよぉ~??

( ◍_◍ )
ーーかき氷の食いすぎーーある意味あってんだけどなッッ!!
と、あちしはこやつをガン睨み!!おゥおう、てめえの事だぞ、ファンキン・ダ~ルマンファッ世。

(●>●)
「あのね、あのね、かき氷ってのは純粋に限るのよ」

( ◍_◍ )
ーーてっめえひっ溶かしてその不純物具合たしかめたろかいァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァァァァァァ!!

(・A・)
まあまあ!!キャンディはん、キャンディはん、落ち着いてーー
と、俺はキャンディさんと心のやりとり。

(●>●)
「ぎゃははは~!!ハードボイルドここにきわまれれれれり~♪」

(・A・)
幸い、ユッキンには聞かれてないようだ。

(●>●)
「あ、言っとくけど、お前らデートってのバレてるからね」〝すっ〟

(・A・)え( ◍_◍ )え

(●>●)
「俺、野暮天じゃないからそういうの言わないけど。あと俺、かき氷屋のバイトあるから、じゃね」
と、俺は過ぎ去る素振りを見せてーー

                                  〝くるっ〟

(●>●)
「どした?どした?どした??ア゙ア゙ア!?何か不都合な真実でも暴かれちゃいましたかあああ!?この松田優作を継ぐ名探偵ーーユッキン・ダールマン8世様によおおおお!!」

(・A・)
「いや、まああのーー」

( ◍_◍ )
「…松田優作は飽くまで役柄ダロ」
と、あたしはこの隙に買ってきたかき氷をぺろり。
ーーほんとはこいつを削りたかったんだがなァ~(ㅍ_ㅍ)
「そこは金田一耕助とか、ホームズとかぢゃねんかよ」

(●>●)
「そんなもん作りもんのキャラクターじゃねえかよ!!でも松田優作は居るンだ!!実在してたんだよッ!!」
ーーだむだむだむ!!俺はお祭りの会場設営のあのーーこんな事する為に設営してくれたんじゃないのに済まねえ係員のみんなァァァ!!殴るッ!!テーブルッ!!

(・A・)
「はやくバイト行けよ、ファンキン(ファッキン)だるっ。マン」

(●>●)
「うおおおおい!!」

( ◍_◍ )
「クビになっちゃんじゃねーのかよ」

(・A・)
「俺たちファミリーからもクビになったのにね」

(●>●)
「今から面接行ってくんだよおお!!場当たり的にお願いしてくんだよおおお!!ちくしょおおおおお!!」
とおれはむせびないてうわああああああああ!!



(・A・)
「あ。どっかいっちった」

( ◍_◍ )
「祈ろう。やつの幸せをーー」

(・A・)
「はい☆」
ーー俺わクスリと笑う。

よかった。俺にもこんなくだらない事で笑い合える友達が出来てーー

宇宙に出て来てーー本当に良かった。









                           CAN・DAY・A・SORT


(・A・)
「この極彩色のかき氷なに味?」

( ◍_◍ )
「知らん。かたっぱしからシロップ掛けてきた」

(・A・)
…あんた、夜明けのヴ。ンかよ


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        『うごぺきゃああああああああああ!!』

店主
「ま、魔女が現れた!!こいつは天変地異の前触れかッ!?」

( ◍_◍ )
「あたしゃ音楽っ山っのきゃんでぃいいいい!!じょおっずに輪投げをッ!!シコってっみっまっSHOWoooooooooo!!」

(・A・)
「公衆の面前でナンチューこと…」

( ◍_◍ )
「宇宙に公序も良俗もねーんだよ!!ウッシャアアアアアアアアアアアアアアア!!」
          〝すぽすぽすぽおおおおおんんぬ♡〟
あたしはリズム良く小気味よく挿入れます!挿入れます♡輪投げフェスティバル♡うほおおおお!!あたしは夜の女王よおおおおおおお!!棒とかかれば一発御無用ッ!!おらああ!!そこいく男子共おおお!!あたしを見やがれえええええ!!

取り巻き
「うお~すげーな」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





( ◍_◍ )
「で?次、何やる?」

(・A・)
「うーむ。あまり目立たないものをーー」

( ◍_◍ )
「だよね、ごめんね。ちぃとハシャギすぎちったね」
と、あたしは輪投げ景品で取ったお面を18個程掛けて、言う。
「あ、そうだ」

(・A・)
「なんすか?」

( ◍_◍ )
「セッカクだしよ~浴衣にチェンジしよっZE~☆」

(・A・)
と、キャンディさんはくるんと回って、〝ばびんッ!!〟ピンクの浴衣姿に変身☆

(・A・)
「そっすね~」
俺もそんなに変わんねーんだけど、くるっと回ってえいッ!ま、折角だ。紺色の浴衣に変わる。

( ◍_◍ )
「あ~そうだ~アレつけてよアレ~」

(・A・)
「アレ?」
と思ったけど、今の俺になら分かる。
俺は懐よりーーいや、待てよ…
今一度回って〝くるっ〟
タスキ着用!!
そこに書かれている文字はーー

( ◍_◍ )
「えへへ」

                        ーー[本日の彼氏]ーー

(・A・)
ーーコレデドウダッ!!
僕は、鼻息荒く、蒸気させる。
エッヘンポーズ!!




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(●>●)
「んでよォーーなんて言ったと思う~??」
「デミグラスじゃなくて、ドミグラスですーーDA☆TO☆YO!!」

(・A・)
「二度目二度目二度目ええええええええええええええええええええええええええええええ!!」

(・A・)
「お前、何回ヤンッだよ!このパターン!!それから何の話してんだよッ!!」

(●>●)
「え?…だ、だからブルジョワはーー」

(・A・)
「ブルジョワジーはデミドミ一々気にして来ねえよ!!多分だけど、ドミグラスソースなんて口にしねえから!!もっと高尚且つグルマンやられておられるわ!!!」
「てかおいやああああ!!バイトどうしたんだよおおお!!」

(●>●)
「それがよォ、ちょっと俺が火ぃ燃やしちゃっただけでクビになっちまってよーー」

(・A・)
「今燃えてんのてめええの屋台かぁい!!今すぐ消してこいやァ!!手助けして来いやああ!!てめえそもそも雪の星霊なんだろぐらあああ!!火消しは得意だらこのボンクラ小僧がよおお」

(●>●)
「ひっひいい」
と、オイラはジテンに急かされ現場に急行ーーやれやれーー優れたハードボイルドに休みなーー

(・A・)
「はやくいげごらあああああああ!!なあに帽子斜に構えごかして調子乗ってんだうらああああ!!」
「てめえ二度と雪だるまである事忘れんじゃねえぞおお!!それがてめえの強みだあああああ!!」

(●>●)
「うひあれああああああ!!」

(・A・)
…ふう。
「やっと邪魔者が居なくなりましたねーー」

( ◍_◍ )
「ウン///カッコよかったよーー」
「ああいう男らしいところあるんだねーーちょっと見直しちゃった///」

(・A・)
「ふっーーキャンディ姫をお護りするナイトですからーーボクは」
ーーどうしちゃったんだろ。俺は、宇宙に出てから次々とこういうセリフが浮かぶようになるーーと、言うか言えるようになる。
あ、そうかーー

( ◍_◍ )
「ナイトじゃなくて、王子様でしょーーぎゃはは」

(・A・)
ーーやっと言える人が出来たんだーー
かりそめでもいい。冗談でもいいからーー
女の人をお姫様なんて呼べるようにーー

( ◍_◍ )
ーー冗談じゃないぞ。

(・A・)
え?
ーー僕は意を決してーー勇気を出して言う。
「やっと2人っきりになれましたねーー」

( ◍_◍ )
「うん///」
あーー///ぐいって。ぐいって、ジテンーー

(・A・)
僕は勇気を出してキャンディさんの手を取る。
正直言うと、こういうのはーー人前でこういうことをするってのは、正直、密林の中でそういうことをするってよりもずっとずっとあのやっぱほらーー人前というのもあってあひいいいーー
あ、赤くなっちゃうよおおおおおおおおおお

(〒)
「oh~!ジテンなの~ネ~ィ」

(・A・)
「…ん?」


                                   

                         あっか!!


赤いけど!! 

               赤いけどおおおおおおおお!!



ーー赤いけどお前じゃなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああックって!!ふぁあああああああああああつく!!

このどさぐれ郵便受けがァ!!生命を持った郵便受け風情がァ!!おおんッ゛!!



(〒)
「今、赤いとかなんとか思ってたのネ??さては、ミーと離れて寂しかったの~ネ♡それでミーの事、想ってくれてたのーネ??それでミーがお届けにあがったのーね♡」


(・A・)
ーーオメエなんか着払いクーリングオフぢゃぼげえええええええええ!!


(〒)
「でもゴメンなの~ね。ジテンの気持ちは嬉しいけどーーそれには答えられないのーね♡だってミーはみんなのーー」

(・A・)
「そのまま続けてドレミの歌なだれ込みながら死んでゆけええええええええ!!」
と、俺は激昂あらたか昂りぼかして蹴り上げララバイ♡

(〒)
「久しぶりの出番だったのにーネエエエエエエエ!!」
ーーみんな、ミーの事、覚えてくれてたの~ネ??

(・A・)
ーーニブチンは死すべしーーキラン。俺は目を十字の光にしながら口角を悪魔の角のように直角にあげながら笑う。いっつデビルスマイ~ル。不届き地獄の案内人ーーそいつが俺さ。俺事ジテンなのさベイビラス☆

( ◍_◍ )
「やっといつものジテンに戻ったね」

(・A・)
「え?」
ーー俺、そんないつもと違ってタカナ??

( ◍_◍ )
「うん」

(・A・)
ーーキャンディさんが僕のおててを引っ張るーー

                                   そして

( ◍_◍ )
「それがオメーの得意技ダゾ♡一生忘れんなよ」

(・A・)
と言ってはにかむ。
それから僕達は縁日の通りを走る。周りには気づけば僕達と同じように着物姿の宇宙人達がいっぱいいてーー多分カップルなんだと思う。
そいつらは楽しそうにしてるんだけどーー思い思いにこのえんにちを楽しんでいるんだけどーー残念。まことに残念だ。





 〝一番楽しんでるのは俺たちなんだよな〟




ーーそんな感じでガサガサーー
〝ん?〟
薮の中へ連れ込まれる俺。

(・A・)
「ちょいちょいちょいちょい!!」

( ◍_◍ )
「うるせえ!!うるせえ!!お嬢ちゃんが悪いんだよ!!ゲヘヘお嬢ちゃんが!!」

(・A・)
そう言って俺の股間をまさぐるううううう!!

〝うわああああああああああああああああああ!!〟



      キャトルミューティレーション事変



たぶん、明日の朝刊の一面はこう。
賑やかな祭りの陰(部)。薮の中から変死体見つかる。




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( ◍_◍ )
「おい、もっと気合い入れてクジ引けやああ!!」

(・A・)
「そんな事言ったってえ~こちとら精根抜き取られてますからぁ~」
俺はげっそり頬元でところどころに霊魂を漂わせながら囁くーーあ、死んだおじいちゃんーーずっと僕に憑いていてくれたんだねーー

〝そうじゃぞジテンーー〟ひょぼひょぼ~と言う擬音と共に、近づくおじいちゃん。でもでも、よおく見るとーー

(・A・)
「誰だおまえッ!!」
と、俺は見知らぬ老人だった霊を掌で追い払う。

( ◍_◍ )
「は?あたしはキャンディですけど」

(・A・)
「あ、ごめんなさい、ごめんなさい。きゃ、キャンディさんじゃなくてねーー」

( ◍_◍ )
「…ま、いいや。なぁにがますからだよ~マスラオみたいなチ○ポしてェ~」

(・A・)
「よくわかんねえ事言わないでくださいよーー」

( ◍_◍ )
「よくわかんねーのはお前だろー。おらおら!!ちゃんとつっこめよ!!あたしのボケにぃ~あれですかァ??つっこみがウマイのは薮の中だけですかァ~??」

(・A・)
「藪の中のつっこみが一番へったくそなんだよ!!」
言わすなァ!!俺はその経験が一番乏しいんだ!!

店主
「はい、また8等の天むすね~」

( ◍_◍ )
「もうッ!!」
と、あたしはクジ屋の天むすを奪い取り、ジテンの口にねじ込む。

(・A・)
「づなまよ゛ッ゛!!」

( ◍_◍ )
「はああ!?天むすだらァ!!これは!!外れの天むすッ!!大人しく食っとけァ!!」

(・A・)
ーーいや、たまたまツナマヨっぽく声出ただけだっつーの!!
てか、なんでクジのハズレが天むすびなんだよ!!うめえけど!!てか、宇宙の天むすって何!?これエビ的な星物だよね!!食ってもだいじょうぶなんだよねッ!!

( ◍_◍ )
「おぅゴラ!!てめえ、ちゃんとこれ当たり入ってんだろうなァ!!」
とあたしは店主にスゴむ!!

店主
「バカ言っちゃ行けねえ!!うちも先祖代々クジ屋営んでるもんだ!!そうコケにされちゃあ先祖が廃るぜ!!ハッキリ言わせて貰うぜええ!!こんなもんに当たり入ってるワケねえだろ!!」

(・A・)
と、店主は太い腕を組んで凄み返す!!

( ◍_◍ )
「おっしゃああ!!そこまで言うなら一騎打ちだあああ!!あたしが一等を引いたらあたし達の勝ち!!引けなかったらあたしらの負けだァ!!」

(・A・)
…なんでだよ。話聞いてた??

店主
「ほう、そこまで言うなら受けて立とうじゃねえかーー」

(・A・)
そらそうだよね。と、俺はキャンディさんを見る。

( ◍_◍ )
「ふっ。吐いたな小僧ーーフイたな小僧ーーその言葉を待っていたぜえええ!!あたしが負けたらあたしの事煮るなり焼くなり好きにしろやああああ!!」

(・A・)
なして敗北必死の倍プッシュうううう???
〝ずこーっ〟と、オイラはこける。

店主
「い、いや、流石にそこまではーー」

(・A・)
…ほらもう、良心の呵責覚えて若干引いてんじゃん。
苦い顔してんじゃん。

( ◍_◍ )
「きらーん!!掛かったなダボがァ!!今、貴様が向いたところがアアアアアアアアアアアア!!」

「当たりくじの居所よァおおおおおおおおッ!!」



店主
「…三等の未確認星物のたまごです」

( ◍_◍ )
「クソがァ!!」

(・A・)
…いや、だから入ってないって言ってんじゃん。

( ◍_◍ )
「おっちゃん、これはさてはインチキだろああああ!!」

(・A・)
…だから、そうだって。

店主
「…そうだよ?」

(・A・)
「おめええも隠せよッ!!」
ーーどうなってんだ宇宙。楽しすぎるだろ。
こういうイリーガルなのは俺の性に合ってる。いんちき込みで楽しむの。だまくら覚悟でエンジョイするの。

( ◍_◍ )
「絶対に突き止めてやるからな!!逃げられぬインチキの証拠をよォ!!」

(・A・)
もう掴んでるって。決定的なの。あとはそれを録音するなり然るべき場所に提出するなりでこの人檻の中だっての。

店主
「ーーやってみなーーただし、この俺からボロを引き出すことが能うならばーナ」

(・A・)
なんでこやつも自信満々マンなんだよ。もう、能うとか使い出してるじゃん。調子乗って。

てかよーーさっき引いた三等のたまご喜べやぁッ!!




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( ◍_◍ )
「うぎょらっぴゃあああ!!なんで!なんでじゃああ!!なんで一等のロケット飛び出さんのじゃああ!!」

(・A・)
「入ってないからだってば!!何回言えば分かんだよこやつ!!」

( ◍_◍ )
「ジテン…でも、こいつーーひっぐひっぐうーーくやしいよお~」

(・A・)
「キャンディさんーー」

( ◍_◍ )
「こいつぜってえイカサマしてやがるんだーーなのにッ!!そのしっぽが掴めねえッ!!」
ーーダンッ!!あーしは地面を叩く。
くそッ!くやしいッ!!くやしいくやしいッ!!
あたしの目元をすーっ。輪郭をなぞるようにしてこぼれる涙ーーでも、これはあたしの涙じゃないーー今まで騙されたーー善人達の涙だーーッ!!

(・A・)
「いや、そーいう知力騙し合い漫画みたいな動き見せてますが、うちそういうのじゃないですよ?」

( ◍_◍ )
「さあ吐け!!吐くんだ!!今までおめえが飲み込んできた、挑戦者たちの熱い思いうおおおお!!」

店主
「だから当たり入ってないって」

(・A・)
「ごめんなさいね。うちのもんが迷惑かけて」

店主
「いや、いいんだよーー」

(・A・)
と、店主はタバコを吹かす。
「この人、カッとなると見えなくなっちゃうんでーーこう、こうなってしまわれるんでーー」

店主
「ーーいやァーーまさか、お前さん達みてえなやつらがまだ居るとはなーー」

(・A・)
店主は嗄れた顔でつぶやく。

店主
「うちのクジーー楽しいかい?」

( ◍_◍ )
「楽しかねえよ!!こんなインチキ出まかせ出歯亀クジ!!」

(・A・)
「キャンディさん、リズムに載せてあることないこと言わないでください。正しいのは二つ目までですよーー」

店主
「へへーーところであんちゃんら、恋人かい?」

(・A・)
「ーーまあ、そんなもんでしょうか…」
そう言えば、どういう関係なんだろう。深く考えた事なかったなー。家族?友達??ビジネスパートナー??なんか、成り行きでそうなっちゃっただけだしーー行きずりの同行人ってのが正しい感じかな。呉越同舟ってゆーか。キャンディさんは俺の事、恋人扱いーー?ってか、恋人気分味わわせてくれるけど、ほんとんところどうなんでっそ。宇宙人はココロを読めるって言うけど、結局のところそれを信じるか信じないかはこっち次第だしーーそれも強い想いで読心を拒む事も出来る。ーーってことは、読み違えさせる事も出来るのではなかろうか??

結局のところあれなんだよな。心が読めたとてーー
どう思われてるかみたいな不安みたいなものは拭えないんだな~。

                                   本質的には。

とどのつまり、別の生き物なんだからさ。
                      みたいな感じでちょいセンチメンタル。
宇宙ってのは未曾有で深くて広いからーー
                               ついついこういう事を考えちまう。


店主
「いいねェーー俺も昔、そういうカワイコちゃんがいてさーー信じるかい?」

(・A・)
「…信じますよ」
ーーこの人のココロはーー読めない。
分かるのは、ただただ、このクジには当たりがないーーそんな思いだけだ。

( ◍_◍ )
「うおおおおおッおおッいいいい!!また三等かよおおお!!ほんとにこれ一等入ってんの!?」

店主
「だから入ってねえって言ってんだろうがーー」
そう言って店主は店の裏へと入ってゆく。

(・A・)
「キャンディさん、もうやめましょうよ!!」

( ◍_◍ )
「ばっきゃるるろろろろろ!!このこっぱが!!こっぱ以上みじん未満の戯言やろうが!!」

(・A・)
「ていっ」

( ◍_◍ )
「いでっ」

(・A・)
俺はキャンディさんの頸動脈を狙って手刀をかます。ケドもぴんぴんしておられる。

( ◍_◍ )
「当たり前だろ。宇宙人にそんなとこに大事な神経通ってねえ」

(・A・)
「それに、実際の地球人もそこ打たれて気絶しないらしいですしね」

( ◍_◍ )
「ひとつ聞くがーーそれを分かっていてなぜやるのかーー少年」

(・A・)
あれ?今、俺喋った??こっちのセリフなんでしゅが!!

( ◍_◍ )
「ほっほっほーー男たるもの、いつまで経っても少年でいる事じゃーーつまり、冒険する心を忘れないことじゃよ。それが、少年でいられるただひとつの心構えーーかくご、と言ったところじゃろうて」

(・A・)
?なにが始まったんだよこれ!!はやくここから逃げようってのにーー!!あ!もう店主帰ってきたじゃんッ!!もうッ!!

( ◍_◍ )
「ーー勇気と蛮勇は違う。じゃがーーその違いを考えていては日が暮れるのじゃよ。ほっほ。少年よーー考えるでない。違いを考えていては始まらん。世の中、そして他と自己ーーその違いを考えるのではなくーーただ、向かうのじゃ。ひたむきにの。」

(・A・)
「はあ」
ーーまあ、いい言葉だけど。あれ?まーた店主どっか行った。あ、居たわ。何やってんだそんなとこでーー

( ◍_◍ )
「ほっほっほーー見なされ、お若いのーー」

(・A・)
そんな仙人ごっこを続けたままに、キャンディさんはクジのひもを引っ張る。これで何回目なんだろうか。でもでも、
そのクジは、他のものとは違っていて、中心に今結ばれたかのような括った痕があった。
そこに着いていたのは、一等。まだ乾ききらないマジックペンで書かれた一等の文字だった。

店主
「負けたよ」

(・A・)
「は?」

( ◍_◍ )
「にゃっはっは~のうがらきぴじょん!!」

店主
「この裏に俺のロケットが泊めてある。年式は古いし、ガタが来てるがまだまだ使える。」

(・A・)
「あれ?なんだ??なんでなんだあ??」

( ◍_◍ )
「ま、長く生きていればこういう事もあろう。人の生涯というものは不思議わんさかパラダイスじゃからのゥーー本人が気付くと気付くまいとーーそれなら気付いておいた方がよいじゃろう??」

(・A・)
と、キャンディさんはちらりと店主を見る。

店主
「はやく行かねえと一等のクジは取り消すぞーー知っての通り、うちは代々当たりなしでやってんだからな」

( ◍_◍ )
「いーんや、もうお前は取り消さないね」

店主
「…どうだかな」












( ◍_◍ )
「ほれほれぇ~な~んか、言うことあるんでねえの??」
あたし達はるんるんで屋台の群れから離れる。どうだった??カッコよかったでしょ~(*´罒`*)(*´罒`*)(*´罒`*)

(・A・)
「…お見逸れーーしました??」

( ◍_◍ )
「ちっちっち~それが漫画好きJUMPっ子の言うセリフかね~(˶ᐢᗜᐢ˶)もっとこうーー今の場面に的確なの、ほら~ないの??」

(・A・)
ぼくは、深く考えずにぴんとくる。キャンディさんが釣りのマイムを見せるが、それよりも前に。

うん。これしかない。今の俺にはこれしか思い浮かばない。

                           「…釣れますか?」


キャンディさんは、それを聞いて笑う。そして。

( ◍_◍ )
「大物がかかったようじゃのおーー」

ーーそれは誰に?ロケットに?それとも店主に向けたものなのだろうかーー

                                   それとも。


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( ◍_◍ )
「うげぴこぷ~のあっちょんぶりけっと伯爵776世いいいいいいい!!」

(・A・)
「おしいなあッ!!あと一代年取ってれば縁起良かったのにあーー」
俺達はロケットに乗っている。向かう先は特に決めてない。でも、キャンディさんとなら何処へでも。

( ◍_◍ )
「うごああああ!!うごがあああ!!非常にヤニくせえええ!!ヤニくさいよおっかちゃああああん!!」

(・A・)
「使い古しなんだから仕方ないスよ。我慢してくだせ」

( ◍_◍ )
「いっや、違うんだよおおお違うんだよおお!!オイラやにのニオイ嗅ぐとボッキが収まらないんだよおおおおおお!!」

(・A・)
「…いやいや、あんたおんーーって本気でボッキしとるううううううう!!」

( ◍_◍ )
「ふ、普段は隠しとるんだがーーこうも♡こうもーーオトコのニオイやるかたnightーー♡」
「ってのは、嘘で、今、生やしてみたダケナンダけどね~ぷっぷすぷ~の尾てい骨~☆」

(・A・)
「宇宙人すげえな」
宇宙人って凄い。二回言っちゃった。うん。だって本当にすごいんだもん。いや。キャンディさんがかな。
ホントに不思議な人だと思う。
キャンディさんと居ると不思議に事欠かない。

キャンディさん。僕を宇宙に連れ出してくれてありがとう。

キャンディさんに届いたかどうかは分からないけど、キャンディさんはほきょ~と叫んで、アクセルを吹かした。

別に届いてなくてもいいんだよね。地球と宇宙じゃあるまいし。

    二人の距離はそれほど離れてないんだから。



                                                      CAN・DAY・A・SORT                                                                                       ☆23
                                                                       おわりピヨ!


                      以下!今回の残滓張る!!


(・A・)
ーーその声はーー










(・A・)
「クビになったんじゃねーのかよ!!」
と、俺は首を伸ばしてつっこむ。いや、伸びちゃったんだよ勝手に。

(●>●)
「バカ、おめえ、それは一件目の話しよォ~。これから俺が行くのは、六件目☆」

( ◍_◍ )
ーーもういい。数字ボケとかいいからどっかいけーーと、思わず言いそうになるけどもグッと堪えてガマンッ!!がーまーんっっ!!だって、こいつが居なくなって消え去ってくれてブラックホールのチリとなって粉微塵になってくれるって言うんだもんッ!!
「あ、ああそぅお~☆、おほっ♡おほほほ~それはざあんねん♡がんばってねェンオシゴト」

(●>●)
「その言い方わねえんでねえのかなあ~」

( ◍_◍ )
〝ーーしまった、あまりの強き念であるからして読まれたッ!!〟

(●>●)
「冷てえなァ~おたくら、かき氷よりもゆきだーー」

( ◍_◍ )
「散らすぞァ!!」

(●>●)
「あ!実力行使!!実力行使!!」


( ◍_◍ )
「がるるるるるるッ!!」 

(●>●)
「ーーおいおい、ジャングル気分抜けてねえんでねえの??ここはお祭り惑星ーーワークーー」

( ◍_◍ )
「わおおおおおおおおおおおおおおんッ!!」

(・A・)
その声に導かれて、辺りのお客さんがこちらを振り向く。


(●>●)
「わ、わかったよーー」 

( ◍_◍ )
「ほっ」

(●>●)〝くるり〟
「でも、散らすで思い出したんだけどーー」

( ◍_◍ )
「思い出すなああああ!!忘れろおおおお!!あたしらとの思い出事消えてなくなれえええええ!!じっとしていてくれ思い出の中でえええええ!!」

(●>●)
「…そ、それってーーまさか告白??」

(・A・)
「じゃかあしゃゴアアッ!!」

(●>●)
「おびょぶあ!!」
ーーまさか、コチラからーー!?おうおう、そんなおめめ十字の光にしてそんなに怒るかねーー確かに今オレっちはおじゃま虫よ?おじゃま虫ではあるわいな?でもでもそんなおじゃま虫も、甘い恋バナの樹液や解けたかき氷ぐらいーー

(・A・)『い゛いがらどっがいがんがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!』( ◍_◍ )

(●>●)
「うぅおうぶあああああああああああッ!!」
ーーそれはまるで甘くとろけるコンビネーションあたっく♡俺だけに見せてくれたねドキドキトゥナイト♡夏の夜長にどうぞと渡された蚊取り線香が奏し少しだけ溶けたアイスがあの娘の口元についてフォーリンでもそう言えばかき氷って違うのは色だけでホントのところ味はおしなびゃあああああああああああああああああああああああああッ!!



(・A・)『二度とあーし達の前に現れるなッ!!』( ◍_◍ )




(・A・)
「やっと2人っきりになれましたねーー」

( ◍_◍ )
「あーー///」
ぐいって。ぐいって、ジテンーー

(・A・)
僕は勇気を出してキャンディさんの手を取る。
正直言うと、こういうのはーー人前でこういうことをするってのは、正直、密林の中でそういうことをするってよりもずっとずっとあのやっぱほらーー人前というのもあってあひいいいーー
あ、赤くなっちゃうよおおおおおおおおおお

(〒)
「oh~!ジテンなの~ネ~ィ」

(・A・)
「…」

                                   

                         あっか!!


赤いけど!! 

               赤いけどおおおおおおおお!!



ーー赤いけどお前じゃなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああックって!!ふぁあああああああああああつく!!

このどさぐれ郵便受けがァ!!生命を持った郵便受け風情がァ!!おおんッ゛!!

(・A・)
ーーその声はーー






         CAN・DAY・

                                    A・SORT



                             CAN・DAY( ◍ A

                                                     ◍ )SORT


                     CAN・DAY・A・SORT

                                   ☆23

                 『初恋はおまつりと共に』
             『雪は土へと還るだろう』☆彡{オクレテスミマセェン💦

                                  おわり♡


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