見出し画像

結婚は”見栄えの良い人質”かも知れない

ドラマ「上海女子図鑑」にてヒロインが婚約者の男性から投げかけられた言葉が忘れなかったのでこの記事を書いた。

不動産屋にて「君は自分で家を買う気か?君は将来子供を産んで、最終的に家庭に行き着くんだ。僕たちの面倒は親が見てくれるから」と将来稼いで上海にマンションを自力で買おうと夢を持つ彼女に言うのだ。

親がいつまでも面倒を見て、男性側が扶養を生涯できるー
なんて頭がお花畑の婚約者。
何の保証があるのか?なぜ当たり前のように旦那の家族とプライベートの時間を共有することを強要するのか。頭が真っ白になった。

上海の家庭は伝統を守ることが重視される。結婚したら女は男の実家で旦那の家族と共に暮らす。女はマンションを買うなんて言語道断。仕事より家庭。

家庭を持つことを女性の幸せと捉える日本の田舎の結婚観とよく似ている。
田舎では仕事を頑張り婚期を遅らせる女性よりも、家族を1番に考え献身的に過ごす女性の方が偉いと言う謎の風潮がある。(私自身、田舎出身のため親族の結婚を皮切りに祖父の手により地元の議員と結婚させられそうになった)

そもそも結婚とは一緒に生活をし、子供の養育費を払い、幸せも突然のトラブルも共にする。その先が知れない船に一緒に乗り込むようなものだ。
しかし現代では概して男性側の方が収入が高い。ましてや結婚を機に退職をせざるを得ず専業主婦・パートなどで収益を貰うのが女性の一般像だ。

もし例えばお金のことで揉めた、不貞を働き相手を信用できなくなったー
一緒の船に乗り続けることが難しくなった時、「離婚」という手で船を降りざるを得ない選択肢が見えてくる。

ただ、果たして意のままに即座に船を降りることができる女性はどれくらいいるだろうか。

離婚し、いざ自分1人(子供がいれば人数分)の生活を保証していかなければならない。しかしキャリアを大成せず結婚してしまった場合、減った収入・職場にカムバックするには厳しい経験の無さ・転職が厳しい年齢を理由に独身時代と同じくらいのフットワークを取り戻すのは至難の技だろう。
浮き輪だけでポイッと太平洋に投げ出されるようなものだ。

そう、結婚とは見栄えの良い人質のようなもの。

結婚すればそれは楽だろう。
金持ちの旦那との共有財産となり、自分に何もなくても養ってもらえる。
子供を育てニコニコと親族と良好な関係を結ぶことを頑張れば周りの目は優しい
自分の安全は確保される。金に関しては何の心配もしなくて良いのだ。

ただ、それが手放される瞬間がいつか来ることを忘れてはいけない。
何の前触れもなく、パートナーと永遠の別れになる瞬間だって来る確率は0でない

とどのつまり、結論は「結婚には離婚できる資金と収入がなければリスク」
大航海に1人流されてもOKなら資金がなくても結婚していいだろう。
ただ、歳を重ね若さを徐々に失い、離婚する頃には自分の武器(恋愛面・仕事面)はかなり衰退している。
独身女性は武器を身につけておかないと危険かも知れない。


サポートよろしければお願いします! いただいたサポートはクリエイターの活動費に充てさせていただきます!