ハリウッドの改革について(アナザーストーリーズを観ました)

今日は休日で、バイトもお休みだったので、ずっと録画したまま眠らせていた、アナザーストーリーズ(ハリウッドは闘う〜アカデミー賞とダイバーシティ〜)を観ました。

(NHKの公式リンク貼っておきます
https://www.nhk.jp/p/anotherstories/ts/VWRZ1WWNYP/episode/te/N365WZ2MM4/)

アカデミー賞の改革を、人種差別性暴力(Metoo運動)言語の壁の3つの視点から考える構成でした。

観ながら、色んな感情が心の中で渦巻いていました。物凄くショックだったことは、まず、私の好きな映画(英国王のスピーチ)のプロデューサーが、なんとMetoo運動で女性の役者へ行った性暴力を暴露された人だったこと。夏休みに英国王のスピーチを観て、物凄く勇気を貰えたので、あの名作に携わった人がこんな人間なんだ……ということに強く衝撃を受けてしまいました。
(ただ、この作品でアカデミー主演男優賞を受賞したコリン・ファースが彼のことを批判していたことを知り、そこには救われました……
https://screenonline.jp/_ct/17134444)

そしてもっとショックだったことは、「キャスティング・カウチ」と呼ばれる行為が業界の中でまかり通っていたこと。キャスティング・カウチというのは、役者がキャスティングをしてもらう代わりに、プロデューサーや監督など、制作に携わる人から性的な行為をされる、というものである。私は映画が大好きで、先程も描いたように映画から沢山元気や勇気を貰い、励まされてきた。私が観ていたのは表面のキラキラした部分のみで、その裏でそんなおぞましいことが起きていたかもしれないと思うとゾッとするし、告発されるまでそれがまかり通っていた事が酷く腹立たしい。いや、腹立たしい所ではなく、私の持っている言葉では表すことが出来ない。

人種差別についての話では、2015年、2016年のアカデミー賞にノミネートされた役者が全て白人だったことに批判が殺到したことが出てきて、それにも衝撃を受けた。(これは、#Oscarssowhite-白すぎるオスカーというハッシュタグがSNS上で広まり、批判に繋がったようである)
2015年といったら8年前。最近の映画ではアカデミー賞で有色人種の役者がノミネートされたり、白人のみのキャスティングだと批判や疑問の声が上がるなど、この8年の間で少しづつ変わってきているのかも、と思った。

この番組を観たことで、「声を上げる」「変えようと試みる」ことは大切なことだと改めて分かった。白人・男性優位だったハリウッド業界がここまで変わっていったのも、自然な流れではなく、誰かが声を上げ、それがムーブメントとして広まったことによるのだ、と思った。
観ながらショックを受けたり、煌びやかなだけではないハリウッド業界の裏側への怒りを感じたりしたが、観てよかったと思う。
そしてハリウッドだけではなく、全ての映画業界がこのように改革され、多様化を受け入れる姿勢でいて欲しいと願う。

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