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守破離の道は果てしなく。

『口先だけでは、守破離など、とてもできやしない。』


寒雲卓での炉濃茶点前お稽古。先生はいいお点前するようになったと仰ってくださいました。ですが自分としてはまだまだだなぁと強く痛感。圧倒的に自主稽古不足。自主練をしていればしないであろう点前順序ミスの連発。前回の記事で、いつか守破離の破離をしたいと息巻いていた私。やはりそのためにはしっかりとした鍛錬が必須だと再認識。

今日のお軸は立花大亀御老師の『葉雨〜聴雨寒更尽 開門落葉多〜』。前回のお軸『知足』を書いた泉田玉堂御老師の師に当たる方。夜更けに雨の音が聴こえてくる。翌朝、外に出てみると昨晩聴こえてきたのは雨ではなく落葉の音であった、という内容。先生曰く、急に景色を変えた今の時候に合わせて、このお軸を選んだとの事です。花入は、古谷和也氏の信楽。

夕刻になった時、おもむろに先生が蝋燭を持ってきてくださいました。お茶室の照明を落としてのお稽古。なんとも情緒がありました。

また、内輪話ですがこんなことも。車でお稽古場に来ていたR君が途中まで一緒に乗せてくれました。同じく便乗したRちゃんと共に、がっつりお話。お互いにいろんなお話をしていると、あぁこの人こんな熱い一面があるのか、とか、俺のそういう面をいいと言ってくれるんだ、など気づきの連続。会話っていいなぁと思いました。R君は、和菓子屋の息子さんで、お仕事への熱量がひしひしと伝わってきます。お話を聴いていると、ずっと家業に邁進して来たのかなという印象を受けました。ですがその事について尋ねてみると、反発していた時期などあったり紆余曲折あったそう。人に歴史あり。このお話は聴けて良かったと思いました。

写真はR君が撮ってくれたものです。


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