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六田知弘展ー蓮ー 阿曾美術

六田さんて童子のように純真な感性の人だな、とみつおは思った。

阿曾美術が入っているビルの地下一階にあるイタリアンレストランで昼食を食べているとき。25歳頃にネパールの民族シェルパ族の村落を訪ね長期滞在した話をしてくださった。

空港から9日かけて村まで辿り着いた。村民とジャガイモを一緒に作った。変なおばあちゃんがステイ先にいた。そんな話をリガトーニを食べながら童子のように楽しそうに語る姿を見て、こちらまで愉しくなった。
なんとこの村に総期間18ヶ月滞在していたとのこと。

好奇心というのは、写真家にとって大事なものなのだと思わされた。思い立ったら行動、というような。そうして撮影した写真を私たちが観て、何かを感じる。六田氏が29歳の時出版した、この旅で撮った作品をまとめた写真集を拝見。そこには、日本での暮らしとはまた異なる未知の景色が広がっていた。

今回の阿曾美術での展覧会、テーマは蓮となりました。日本をはじめ、台湾やスリランカで撮影した全17点を展示します。雨滴に濡れた蕾から咲き誇る蓮華、枯葉、水面に映った蓮まで様々な姿を捉えた作品たち。6月5日から14日迄。10日休廊。11時から18時まで。

自作に対して語る姿も、先に同じです。きらきらと撮影の背景などを話してくださいます。

また、蓮にまつわる阿曾美術所蔵の美術品も展示。詳細はここではお話しできませんが、是非来廊してご覧ください。

煌めきを捉えた六田知広氏の『蓮』展。
御高覧いただけたら幸いです。

クメール 仏手 青銅 17世紀
木彫 蓮弁 阿曾一実作

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