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ノルウェー語習得メモ:WEEK6〜10

自分のノルウェー語スキルについて、どう進歩しているのか観察したい理由があるので、日々どんな感覚を持っているかを記録することにしています。自分が立ち止まっているわけではなく、少しずつ歩みを進めていることを認識するためのメモでもあります。

* 読み手を意識した書き方はしていないメモですが、言語学習やノルウェー語習得について興味がある方にとって、もし何か参考になる点があれば幸いです。

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● UKE(WEEK)6
språkkafé(ノルウェー語習得のための会話練習場所)でなら、細かいことはわからずとも、今どんな内容が話されているかが前よりは拾えるようになった。会話の内容理解度は20%から40%くらいに上がった感覚。ただ言葉そのものや文の構造を聞き取れても、単語の意味を思い出して意味に変換するのに時間がかかる。聞き取った文を、一度頭の中のキーボードで文に書き起こして、文が見えた後に意味を考える感じ。また、聞き取った言葉そのものが頭に入っていない単語だと、一文全体の意味を理解するのが難しい。

<språkkaféでやったこと>
・10人くらいで1人ずつ隣の人に質問をしながら、ノルウェー人ボランティアも質問に交じって会話を広げていく。「なんでノルウェーに来たの?」「どれくらい住んでるの?」「ノルウェーの食べ物はどんなものが好き?」とか。
・身体のパーツの名前をみんなで確認。臓器の名前なども。その後、医者と患者の役を指定されて、患者は自分の症状を説明し、医者はそれに対してどうしたらいいかを説明。
「熱があって、頭と喉が痛いです。」
「熱はいつから続いていますか?」
「2日前からです。」
「寒気はありますか?」
「はい」
「あたたかくして、ストレスなくリラックスして、ゆっくり家で寝てくださいね。」

<その他やり始めたこと>
・週末などの空き時間にみんなでボードゲームをする学生のグループに、仲間に入れてもらった。日々グループメッセージに「今週末〇〇のゲームやる人〜?」「私、行く〜」「俺も〜」「え、どこの部屋に行けばいいんだっけ?」「今日遅れるわ〜」「部屋の掃除してから行くから同じく〜(遅れる)」みたいなやり取りが流れてくる。日本語と同じように、みんなそれぞれの方言を使ったり、話し言葉をテキストにして文字を省略したりするため、私にはわからないことも多いが、読んでいるだけでトレーニングになる。日常の生きたノルウェー語に触れることができる。

● UKE 7
頭が疲れてきたのと、コロナの影響で閉まっているspråkkaféも多いので、ノルウェー語はちょっとお休みモード。オンラインでLanguage Exchangeしている人との会話も全く言葉が出て来ず、すぐに疲れてしまったため30分くらいで切り上げ。

学生と一緒に勉強する時間をつくったり、話す時間を設けたり、毎日ノルウェー語でメッセージをやり取りしたり。日常の何気ない会話の中で「バスタブは et badekar って言うよ」「残念!Skuffende!(残念の意)」など、子どもが言葉を覚える要領で単語や表現を教えてもらう。ノルウェー語を
聞いたり読んだりするときに、文節や単語の区切りが前よりもスムーズにわかるようになった。
ノルウェー語でもらったメッセージや書類は、以前は逐一Google Translateにかけて英語で読んで確認していたが、端から翻訳にかけなくても大まかな内容は掴めるようになった。

● UKE 8
ノルウェー語の方言が聞き取れるようになってきた。(通常ノルウェー語を勉強する場合の教材はオスロ訛りでつくられているが、実際には土地によって単語そのものや、女性詞 / 男性詞の使い方が異なるのがノルウェー。)私の周りは北ノルウェーの出身の人が多いため、みんな北ノルウェーの方言を会話の中で自然に使うが、彼らが話している方言が私が勉強してきたオスロ訛りではどの単語に相当するのかが、だんだんわかってきた。話を全部理解するのは難しいが、通常のノルウェー人の会話でも、何の話をしているか程度は追える。

<språkkaféでやったこと>
・ノルウェー語を話す2人のボランティア(1人はガーナ出身)と、インド出身の社会人と、私。「Ikke engelsk!!(英語はダメ!)」にノルウェー語のあまりできないインド人も私も「あ〜〜〜〜(言いたいことが出てこない)」と言いながら、終始苦笑い。それでも、ボランティアの2人がとってもゆっくりはっきり話してくれて、知らない単語は簡単な言葉に言い直してくれたおかげで、なんとか会話が成り立つ。こんなにシンプルな単語だけでも会話が成り立つんだ、という驚きと喜び。
・広告のコピーを見て、どんなことが書いてあるか説明をする。わからない言葉について、お互いに説明し合う。ノルウェー人の友達がspråkkaféに興味があるということで一緒に来てくれた。私が知らない言葉や、聞けてもスペリングできない単語について逐一メッセージで文字に起こして送ってくれたので、とてもとても助かった。

● UKE 9
duolingo(ノルウェーに来る前から1年半ほど使っていたアプリ)の学習ペースが上がった。前は難しく感じてduplingoをやりながら途中で眠くなって寝てしまったり、1つのレッスンを終えるのにすごい時間がかかっていたりしたけど、リスニング力と語彙力がついてきたおかげでアプリでの学習もサクサク進むようになった。
språkkaféでのシンプルな会話、お知らせやインストラクションなどは聞き取りやすいため、1週間前より理解のスピードが上がった感覚がある。

<språkkaféでやったこと>
・趣味について話す回。2人のノルウェー人の退職者ボランティアが場を持つ。参加者は私を含め3人。アメリカとスコットランドから。ノルウェー人のボランティアの方の方言が強いからなのか、自分が疲れていただけなのか、この日は言われていることがほとんどわからなくて苦戦。ものすごく集中して話を聞いたり話したりしたので、終わってからかなり消耗した。
・オンラインのspråkkaféに初めて参加。いろんな国や年齢の人が15人ほど参加。少なくとも私よりノルウェー語を上手に話せる人ばかり。自己紹介の後、グループに分かれて単語の確認と子ども向けの本の1ページを読む。登場人物についてどう思う?日本ではどう?ボスニアでは?ブラジルでは?と参加している人の出身国のことを話題にして会話が進んでいく。「わからなかったら聞いてね」と言ってもらうけど、まず話していることを頭の中で文に変換して理解するプロセスに時間がかかる上、聞くための質問を考えるのにも時間がかかって、質問すらなかなか口から出て来ない。それでもわかっているふりをするよりは、思い切って「わからなかった」と言えば、みんな別の言葉に言い換えてくれたり、私が話すのを待ってくれたりする。「とにかく話して話して話して話して話すことが大事だからね!(笑)」と励まされる。

● UKE 10
språkkaféに参加すると「理解しなきゃ、話さなきゃ!」という思いが強くなり集中するので、終わった後はいつもぐったりする。以前は何もわからないから音に慣れるためにとりあえず聞いていればいいや、と流しモードだったが、だんだん理解できる瞬間が増えてきたが故に、会話についていくのに必死になっている。甘い食べ物の摂取率が格段に上がった。

<språkkaféでやったこと>
・オンラインのブレイクアウトセッションで、たまたまノルウェー人のおじいちゃん(ボランティア)と2人だけだった。最初に画面共有で一緒に絵を見て、どんな人が何人いるか、どんな色のどんな服を着ているか、ドアは何色か、庭には何があるか、などを質問されながら説明した。三角・四角といった形の言い方や、チェック柄・ストライプ柄など模様の言い方を教えてもらった。私がうまく言えない単語や英語でしか知らない単語は、Zoomのチャット機能を使いこなしてテキストで送ってくれるなど、オンラインならではの恩恵に与れた。何より相手が私との会話を楽しんでくれていたのがとても嬉しかったし、安心した。
・難民の多い郊外のspråkkaféに友達が誘ってくれて一緒に参加。やはり私よりはノルウェー語を話せる人ばかりだったけど、少人数のグループに分かれて話をすることができたので話しやすかった。

<その他やり始めたこと>
・図書館で借りたノルウェー語学習者のための絵本を私が音読し、ノルウェー人の友達に聞いてもらう。発音を正してもらったり、知らない単語の意味をその場で教えてもらったり。知らない単語は自分で読んで辞書を引くより文脈で教えてもらったほうが早いし覚えやすいので、とても良い訓練になっている。

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